都心から地方へ引っ越します。マンションと一戸建てどちらがいいでしょうか?

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まねっぴに質問

私は66歳 男性 フリーランス  家族は妻と子供がおりますが、今は妻と2人暮らしです。年収は210万円(厚生年金)、預金800万円、光熱費2万円、保険2万円、食費5万円、その他2万円です。現在、都心で築34年の一戸建てに住んでいますが売却して、地方都市に住む娘夫婦の近くに引っ越そうと考えています。引っ越すにあたってマンションを購入しようか一戸建てを購入しようか迷っています。マンションは鍵一本で生活できるので安全ですが、管理費や修繕費や駐車場などを考えると、毎月の固定費がバカにならないと思います。一戸建てだとそのような固定費はあまりかかりません。少ない年金で生活するのであれば、どちらが将来的にお得で便利でしょうか?妻としてはマンションが良いと思っています。私はどちらかといえば、出費が少ない一戸建ての方が将来的には維持していけるのではないかと勝手に思っています。次に住む家が終の棲家になると思うので迷ってしまいます。一般論としてでも結構ですので教えていただければ幸いです。

まねっぴの回答

質問内容を拝見しました。
マンションがよいか?一戸建てがよいか?というのは昔からあるテーマの一つになっています。当然ながらどちらが良い・悪いという答えはありません。ただ、時代の変化とともに少し変わってきた内容もあります。ひと昔前までは、マンションは安い・一戸建ては高いというイメージが付いていましたが、最近では都心駅前のタワーマンションに代表される高層マンションが平均価格を押し上げ、マンションの方が高い状況になってきています。コロナ禍の影響もあり、都市部のマンションを離れ、地方の戸建てにを購入する人もおられます。選ぶ際の基準として、それぞれの項目ごとのメリット・デメリットを見てみましょう。

維持・管理

分譲マンションに住むと管理費・修繕積立金の支払いが義務付けられます。車を所有していて、マンション内で借りる場合は、駐車料金も徴収されます。一方で一戸建ての場合にはこれはありません。マンションであれば管理費の中から定期的に共用部の清掃や補修をしてくれるのですが、一戸建ての場合は全て自分自身で管理しなくてはなりません。数十年に一度の大規模修繕工事は修繕積立金から捻出して、工事をしてくれるのですが、一戸建ての場合は自己資金で賄わなければなりません。この修繕積立金は建物の老朽化とともに、徴収額が上昇してゆきますので、ギリギリでローンを組んでいる場合は、将来的に家計が苦しくなる可能性もあります。余談となりますが、タワーマンションは建物の構造上、修繕工事費用が高額になる為、積立額をオーバーしてしまうマンションが続出すると言われております。乱立しているタワーマンションの修繕問題が一気に噴出する可能性は十分にあります。これらのことから、維持・管理の観点では、自分で積立ができる前提で一戸建ての方が良いでしょう。

防火・防災・防犯

マンションは鉄筋コンクリート造りなので延焼しにくく、火災リスクは低いと言われております。一方で一戸建ては木造建築が多い為、火災リスクが付きまといます。地震や豪雨災害の場面でも一戸建てよりマンションの方が、安全性は高いでしょう。また最近のマンションではオートロックが一般的になっており、泥棒による盗難や不法侵入によるリスクも一戸建てより安全性が高いですね。この防火・防災・防犯という観点ではマンションが大きく有利になります。

固定資産税

固定資産税は、立地が同条件であれば、マンションの方が高くなる傾向があります。固定資産税は土地と建物の価値に対して課税されます。一戸建ては木造の場合、35年を経過すると建物部分の価値が減価する一方で、マンションは鉄筋コンクリート造である為、建物部分の減価が少ないからです。その為、固定資産税の観点だけなら一戸建ての方がお得になります。

参考 国土交通省 各税制の概要

住民トラブル

人と人が隣接して生活する以上、気を遣う場面はあると思います。それが限度を超えてしまうとトラブルになりますが、マンションで一番多いのは騒音でしょう。子供が走り回ったり、大声で話す声が漏れたりするとトラブルになりがちです。一戸建ての場合は、騒音でのトラブルは少なく、路上駐車でのトラブルが多い傾向にあります。これは統計的なデータはありませんが、住民トラブルはマンションの方が多い気がします。

マンションのメリット
共用部の維持管理は管理会社が行ってくれる
防犯面で安心
一戸建てよりも火災リスクが低い

マンションのデメリット
管理費・修繕積立金の支払いが必要(修繕積立金は上昇傾向)
駐車場料金の支払いが必要
専有面積が狭い

一戸建てのメリット
管理費・修繕積立金の支払いが不要
駐車場料金の支払いが不要
専有面積が広い

一戸建てのデメリット
建物の維持管理は自己責任
修繕時には高額になるが、自己負担
防犯面、火災リスクはマンションより高い
マンション・一戸建て比較

住宅を選ぶ基準として、購入時の年齢によってもが変わってきます。子供が生まれたばかりの家族と質問者様のようなご夫婦だけの場合では選択基準は大きく変わります。子供が生まれて、これから成長してゆく家族であれば、部屋数が多い方がメリットになりますが、夫婦2人暮らしの場合は、部屋数が多いことはメリットにならず、逆に無駄なスペースとなってしまい、毎日の清掃が大変であったりとデメリットにもなります。今回の質問者様のケースに当てはめますと、お子様と同居するわけではないようですので、お二人で暮らす前提なら一戸建てよりもマンションの方が利便性の面でも良いのではないでしょうか。

最後に

これから住宅を購入する方に注意して頂きたいことがあります。マンションや一戸建て新築物件が現在進行形で建っていますが、人口は減っているという現実があります。このままいくと近い将来、不動産価格の急落や空き家率の急増を招く結果になることが予想されます。その結果として、売りたいが売れず、固定資産税だけ払い続けないといけないパターンや、空き家の多いマンションでは修繕積立金が集まらず、十分な修繕ができないといった問題も出てくるでしょう。質問者様のようにこれから購入を検討される場合は、自分達の後の世代にどう引き継いでゆくのかということを、よく話し合った上で、検討することをお勧めします。質問者様の第二の人生を陰ながら応援しております。

参考 老後に備えて不動産投資を始めたいと思いますが、これからどうなるでしょうか?

(留意事項)
本ブログをご参考にして頂ければ嬉しいですが、くれぐれも最終的な判断は自己責任にてお願いします。

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