高齢者になってから子供達に負担を掛けたくありません。今から何をすべきでしょうか?

将来設計について教えて!

まねっぴへ質問

私は54歳 女性 契約社員、独身です。私には離婚歴があり、現在は社会人の娘2人と同居しております。年収は230万円です。子供が学生の時は、掛け持ちで仕事をしていましたが、卒業してからは、体力的な面もあり、今は1つだけにしています。年収230万円、子供達はそれぞれ3万円を生活費として家に入れてくれています。奨学金返済があるので、生活費はいらないと断ったのですが、生活費に使って欲しいと、毎月入れてくれています。本当に感謝です。
貯金は400万円あり、自宅は持ち家なので、家賃はありませんが、管理費などで年間20万円くらいは支払ってします。食費5万円、光熱費2万円、保険1万円、通信費1万円、その他4万円、その他の借入金はありません。

離婚してから今まで子育てで無我夢中で走ってきましたが、ふと気が付くと自分の老後を考えないといけない年齢になっていました。これからは、自分の老後費用を貯めないといけないと思っております。子供達には子供達の人生がありますので、頼ることなく自分で準備しなければいけないと思っております。老後を考えるといくら位貯めないといけないでしょうか?投資により増やしたほうがよいのでしょうか?宜しくお願いします。

まねっぴの回答

質問内容を拝見しました。
お子様が学校を卒業してひと段落したので、自分自身の老後費用を貯めてゆかなければならないということですね。貯蓄が少ないので、老後が不安というご意見や、老後がにいくら必要ですか?という質問をよく受けることがあります。以前の記事にも書いてしますが、過剰に心配しなくてよいと回答させて頂きました。これは楽観的な発言ではありません。なぜなら年金支給開始年齢や年金支給額が決まっていないからです。言い換えるならば、いくら準備すれば大丈夫ですと断言できないということです。金融機関や保険代理店の中には、3,000万円あれば大丈夫、5,000万円は必要というような声もありますが、可処分所得が減少してゆく中で、これだけの大金を貯められる人はそんなに居ません。言うのは簡単ですが、現実的な金額設定とは思えません。ではどうすればよいのでしょうか?私は3点を挙げております。①無理の無い範囲でお金を貯蓄する ②定年後も引退せずに働く ③収入の範囲内で生活できるように、生活をダウンサイジングするということです。

無理の無い範囲でお金を貯蓄する

よくあるケースとして、老後資金を貯める為に、今の生活を犠牲にする方がおられます。貯蓄に励むのは大変良いことなのですが、趣味やレジャー費用を全く無くしていまい、何のために働いているのかが分からなくなってしまう。逆に働くモチベーションが下がってしまうという方がいます。こうなってしまっては本末転倒というしかありません。ゴルフや旅行などのお金のかかる趣味をやめて登山やウォーキングなどのお金のかからない趣味に変えてゆくのはありだと思いますが、全く無くしてしまうのは苦痛が伴うでしょう。今の現役世代の方が老後になるまでは、まだまだ長い年月となります。一気に貯めようとするよりも、長期間継続することが大切です。その為にも無理の無い範囲で継続して貯められる金額設定にしなければなりません。

定年後も引退せずに働く

現在の企業の定年は60才、65才という企業が多いですが、65才以上も嘱託社員として勤務可能な企業が増えてきており、今後もこの流れは加速してゆくものと予想されます。当然ながら現役時代よりも大幅に給料は減り、元々部下だった人の下で働くことになったりという割り切れない事情もあるかもしれませんが、何より働き続けるということが重要になります。

(例)65才から70才まで5年間、嘱託社員で毎月15万円を稼いだ場合は?
15万円×12ヶ月×5年間=900万円となります。

65才から70才までの5年間で900万円を稼ぐことができます。これは900万円貯蓄していたものを消費するのと同じなのです。貯蓄を減らしながら生活するのは不安を伴い、精神的にも厳しくなりますが、稼ぎながら生活するのは、体力的にはしんどいかもしれませんが、貯蓄を消費するより精神的には遥かに余裕が生まれます。65才を超えても働けるように若い時からくれぐれも健康には気を付けておきましょう。

収入の範囲内で生活できるように、生活をダウンサイジングする

生活が破綻してしまうのはなぜでしょうか?収入より支出の方が多いからです。では、どうすれば破綻しないでしょうか?収入の範囲内で生活すればよいのです。というのが基本的な考え方です。まずは支出を全て洗い出し、削減できる項目を見つけてゆきます。現役時代には、忙しさのあまり外食が増えてしまったり、付き合いで飲みに行く回数が多かったりと何かとお金の掛かる習慣があったりします。まずは、これを見直しましょう。そして次に固定費の削減にも手を付けてゆきましょう。固定費として一番削減しやすいのが、スマートフォンですね。質問者様の場合、通信費が1万円と記載がありましたが格安スマホに替えるだけで月7千~8千は削減が可能になり、年間で8万~9万減らすことができるかもしれません。このように、スマートフォンや電気、ガスなどの今まで見直すことが無かった固定費も削減してゆき生活をダウンサイジングしてゆきましょう。

貯蓄シミュレーション

今回の質問者様の家計において、いくら貯めることができるかをシミュレーションしてみましょう。年収230万円ということですので、手取り額は185万円~190万円と推測します。(扶養家族は無しという前提)これによると毎月の手取り額は15.4万円となります。それに今は娘さん2人から生活費として3万円ずつ家に入れてくれていますので、総収入は21.4万円になります。そこから各種支出を引きますと6.7万円が残ります。さらにここから、上記の通り電気・ガス・通信費を削減したとすれば、およそ8万円が手残りとして残ります。これを貯蓄することができれば、年間で96万円、10年で960万円にもなります。今後、娘さんが結婚や独立して家を出ていった場合には、家に入れてくれているお金は無くなりますので、質問者様自身の収入だけであれば、月間2万円、年間で24万円、10年間で240万円の貯蓄に減少します。いずれにしても極端は節約により無理が生じない範囲で貯蓄することが必要になります。

貯蓄シミュレーション

また投資によってお金を増やそうかと検討されているようですが、質問者様の年齢が54才ということですので、株式や投資信託により、ここから大きなリスクを負っての投資はお勧めできません。もし、相場の急変によって、ダメージを負ってしまった場合に、短期的に取り戻すことが困難になるからです。投資をするのであれば国債や公社債投信でのローリスク・ローリターンでの投資をお勧めします。

参考記事 確定拠出年金のポートフォリオは大丈夫?50代後半で強気なのは危険かも。

最後に

以前から少子高齢化ということは言われ続けておりますが、コロナ禍によって拍車がかかってきています。要因としては、外出自粛により婚姻数が減少しているからです。これによって2020年の出生数は84万人、合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数に相当)は1.34まで低下しています。2021年はもっと厳しい数字になると予想されています。80万人を割り込んでしまうかもしれません。これが何を意味するかといえば、今の現役世代の年金を担う世代が大きく減るということです。とはいえ、過剰に不安になることなく、自分のペースで貯蓄をして、老後まで長く働けるように準備をしてゆきましょう。質問者様の今後を陰ながら応援しております。

出典 厚生労働省 令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況

(留意事項)
本ブログをご参考にして頂ければ嬉しいですが、くれぐれも最終的な判断は自己責任にてお願いします。

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