投資信託がいいですか?それとも自分で個別株に投資する方がいいですか?

株式投資について教えて!

まねっぴに質問

私は30代、男性、自営業、独身です。年収400万円、資産は事業用資金を除き約300万円です。投資は未経験なのですが、これからの人生を考えて投資を始めたいと考えています。そこで気になった事をご質問します。投資信託に任せるのがよいか?個別株を自分で運用する方がよいか?ということです。投資信託は、資産運用会社や信託銀行などのいわゆる機関投資家と呼ばれる所が、お客さんから預かったお金をどこかの会社の株式や債券に投資して、その利益を配分する仕組みだと聞きます。それならばそういった機関投資家が何の銘柄に投資しているかを調べ、それを自分個人で買えば手数料を取られずお得だと思いました。あえて投資信託を選び、機関投資家を仲介させるメリットとは何でしょうか?

まねっぴの回答

質問内容を拝見しました。
質問者様が考えてらっしゃる通り、投資信託を運用する機関投資家と同じ動きをするならば、理論上は同じ収益を得ることができます。ただ、果たして全く同じ動きができるでしょうか?
それではまず機関投資家の運用方法を見てみましょう。機関投資家はファンドを組成する時にポートフォリオ(運用割合)を組みます。

例としては日本株式30%、外国株式30%、日本国債20%、外国債券20%のように組み立てます。
その日本株式の中でも●●株を3%、▲▲株を2%、■■株に1.5%というように多数の業界から銘柄を分散して買い付けてゆきます。理由は集中的に1銘柄だけを買い付けた場合は、その1社の業績や業界の動きによって大きく左右されてしまうからです。もし、そのファンドが大きく値を下げたとすれば解約されてしまいます。顧客から預かったお金である以上、常に勝ち続けることが求められており、博打のようなことはできません。実際のポートフォリオの例を挙げてみましょう。

ポートフォリオ例

出典 野村證券株式会社

この資料を見て分かる通り、機関投資家と同じようにするならば、同じだけ買い付けないといけなくなり、個人の資金力では到底及びません。(購入単位の少ないミニ株であれば、同様の比率が実現できるかもしれませんが。)機関投資家は、日々発信される決算情報やプレスリリースを全てチェックし、専門的に業績の動向を分析していますので、個人が同じ事をやろうとすると時間がどれだけあっても足りません。最近では銘柄選定から、実際の取引までAI(artificial intelligence:人工知能)がやってしまいます。AIによる超高速売買なんて人間にはとてもマネできないでしょう。

また、個別銘柄より投資信託の方が良い例としては、海外株や海外債券でしょう。日本国内の会社であれば、「最近よくテレビCMをやっている会社の株式を買ってみよう」や「最近流行っているアプリを運営している会社の株を買ってみようか」ということもできますが、外国銘柄の場合は、その会社の実態がよく分からない場合も多いです。社名を聞いたことのある企業でも、現在の業績がどうなっているのか?今後の業績予想はどうなってゆくのか?リスク要因は何か?という内容を英語で読み込むなんかは、もうお手上げですよね。為替や金利差を見ながら、「円高になってきたから、ウェイトを変えよう」なんてできれば、もう立派なプロですからね。そのような事を信託手数料払って代行してもらっているということです。

個人投資家が機関投資家よりも有利な点

では、機関投資家が完璧で自分で個別銘柄へ投資するのはダメかというと、そのようなことはありません。個人投資家が機関投資家よりも圧倒的に有利な点があります。それは時間に縛られないという点です。前述の通り、機関投資家は顧客のお金を預かって運用しますので、決まった期間に一定の収益を出さなければなりません。例えば毎月配当型であれば、毎月収益を出して顧客に配当を還元できなければ解約されてしまいます。そうなればファンドマネージャーも解雇されてしまうでしょう。だからこそ、機関投資家は手堅く収益を上げられる銘柄を揃えています。ただ、言い換えれば短期的な売買で収益を出せる銘柄ではありますが、中長期投資で大きなリターンを目指すような「お宝銘柄」を発掘するなんてことはしてくれません。そこで有利になるのが個人投資家なのです。個人投資家は一定の期間内に収益を出さなくても大丈夫です。時間は機関投資家よりも圧倒的に余裕があります。だからこそ、じっくりと時間をかけてお宝銘柄の発掘ができたりします。

機関投資家は銘柄選定の際に、東証一部の手堅い銘柄を中心に選定しますが、上場株式の中には決算は良くないので安い金額で放置されているが、定期的に株価が大爆発するようないわゆる「仕手株」というものがあります。これらの仕手株は機関投資家は選びませんが、個人投資家であれば安い間に仕込んでおき、大爆発した段階で売り抜けるということも可能です。これをやろうとすると日々の株価や出来高、信用倍率とにらめっこになりますので、けっこう疲れます。自分自身で銘柄を選定して投資するということは、リスクが高い分、リターンも大きくなるということです。

最後に

投資の方法として、投資信託を選ぶか個別銘柄に投資をするかは、それぞれの考え方になります。自分で企業の業績動向やチャートトレンドを見ながら、個別株の売買で収益をあげることができるなら、間違いなくそうするべきです。投資信託よりも遥かにリターンは大きくなります。そこまでできないという方や、毎月コツコツと積み立ててゆきたいという方には、数多くある投資信託の中から自分のスタンスに近いものを選ぶことにより、個別銘柄のブレ幅に振り回されることなく運用ができるはずです。ただ、投資信託だからといって完全放置するのではなく、定期的にチャートトレンドや外部環境を見ながら、継続するのがよいのか、売却した方がよいのかということは目を離さず見ておきましょう。
質問者様のこれからの投資ライフを陰ながら応援しております。


参考 積立NISAの他にも株式投資にチャレンジしてみたいと思っていますが、全く分かりません。株式運用の基礎について教えて下さい。

(留意事項)
本ブログをご参考にして頂ければ嬉しいですが、くれぐれも投資は自己責任にてお願いします。

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