今年就職する19才です。老後のことを考えると不安で仕方がありません。

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まねっぴへ質問

私は19歳フリーター男性で、今年の4月から地元の工場に就職することになりました。月給は18万円で年収250万円と言われております。現在、まとまった貯金はありません。母や祖母からは「あなたが高齢者になる頃には年金なんて貰えないんだから、若い時からしっかり貯金しなさい」と言われます。ちなみに祖父母は毎月年金を20万円以上貰っていて、旅行の話ばかりしてます。今の高齢者は年金で旅行に行けるのに自分達は貰えないなんて不平等だと思います。

就職する工場も田舎町の工場なので、将来も給料が上がるかどうか分かりません。この先車の購入、結婚、子供の教育費、家の購入、などを考えると今の日本では到底老後安心して生きていけるとは思いません。私は現在19歳ですが、人生に不安しかありません。どのようにお金を利用したら安心して老後まで生きていけるでしょうか。

まねっぴの回答

就職おめでとうございます。質問内容を拝見しました。質問者様のご不満はもっともだと思います。現役時代の負担は大きくなる一方で、老後の年金支給額は下がり続けています。少子高齢化が止まらない限り、年金問題が根本的に解決することはありません。将来年金が貰えなくなるのではないかという、心配をされる方も多いでしょう。

現行の年金制度が続く限り、「マクロ経済スライド」により物価水準・給与水準に応じて支給額を抑制してゆくので、将来の年金支給額が0円になることはありません。しかしながら少子高齢化が根本的に解決しないなら、支給開始年齢は引き上げられ、現在の支給額より低い水準になることは間違いないでしょう。

「マクロ経済スライド」とは?
年金額は、賃金や物価が上昇すると増えていきますが、一定期間、年金額の伸びを調整する(賃金や物価が上昇するほどは増やさない)ことで、保険料収入などの財源の範囲内で給付を行いつつ、長期的に公的年金の財政を運営していきます。5年に一度行う財政検証のときに、おおむね100年後に年金給付費1年分の積立金を持つことができるように、年金額の伸びの調整を行う期間(調整期間)を見通しています。その後の財政検証で、年金財政の均衡を図ることができると見込まれる(マクロ経済スライドによる調整がなくても収支のバランスが取れる)場合には、こうした年金額の調整を終了します。

参考 厚生労働省 マクロ経済スライドって何?

今19才の質問者様が年金支給を受ける65才になるまで40年以上あります。40年後の年金制度や物価水準は私にも予想できません。ではどうすればよいか?40年後の過剰な心配はせずに、できることを確実にやってゆくしかありません。10代後半から20代は人生で一番楽しい青春時代です。若い時にしかできない体験や人間関係を構築する期間です。この期間で得た貴重な体験はきっと人生の宝物になるでしょう。お金のことは気にせずに、楽しんでほしいものです。

賃金が上がらないと言われている時代に、結婚・子育てができるのかというご不安もあるかと思いますので、結婚後のライフプランに合わせてシミュレーションしてみました。

シミュレーション(前半)

今回のシミュレーションでは昇給は無い前提で、年収250万円(手取り200万円)としています
2032年:30才で2才年下の奥様と結婚(収入は250万円で共働き)
2034年:32才で第1子誕生
2035年:子供の出産を機に自家用車を200万円で購入
2036年:34才で第2子誕生
2038年:36才で奥様の復帰と同時に住宅を購入(頭金300万円、1,500万円借り入れ30年ローン)
2040年:第1子が小学校入学
2042年:第2子が小学校入学、自家用車を200万円で買い替え

ライフプラン表(前半)
  • 前半のポイント
  • 奥様の育休期間中は育児休業給付金が支給されます。育児休業開始から180日: [休業開始時賃金日額×支給日数(通常は30日)]×67%、育児休業開始から181日目以降: [休業開始時賃金日額×支給日数(通常は30日)]×50%となります。とはいえ、フルで勤務している給与よりは少なくなりますので、世帯収入は減少し、一時的に家計は苦しくなります。
  • 児童手当は3才未満15,000円、3才から中学校卒業までは10,000円(第3子は中学校入学まで15,000円)が支給されます。家計にとって非常にありがたい収入になります。学資保険で将来の学費の積み立てが必要となります。
  • 車買い替え・住宅購入の時期には収支は赤字になりますが、子供が中学校を卒業するまでは、大きな出費は少ないので、貯蓄額が増えるタイミングです。ここでしっかりと積み立てておかなければ、子育ての後半で家計が厳しくなります。
  • 世帯年収500万円で住宅購入は可能ですが、購入金額には気を付けましょう。恐らく不動産屋に行くと、「低金利なので、フラット35で返済比率35%なら5,000万円までの家が買えます」というようなセールストークを受けると思いますが、これからの時代、借入可能額ギリギリのローンを組むと破綻リスクが高いです。ボーナス払いや退職金をあてにするのも危険です。子育てをしながら、老後に向けた積み立てを考えると2,000万円までのローンが安心して返済できる金額になります。都心部では厳しい金額ですが、地方都市なら購入可能な物件もあるでしょう。

シミュレーション(後半)

2046年:第1子が中学校に入学
2048年:第2子が中学校に入学
2049年:第1子が高校へ入学、自家用車を200万円で買い替え
2051年:第2子が高校へ入学
2052年:第1子が大学へ入学(私立大学:文系)
2054年:第2子が大学へ入学(私立大学:文系)、自家用車を200万円で買い替え
2056年:第1子が大学を卒業、社会人へ
2058年:第2子が大学を卒業、社会人へ

ライフプラン表(後半)
  • 後半のポイント
  • 塾や予備校の費用は含めていませんので、塾通いをさせる場合は、支出がこれ以上に多くなります。
  • 高校は公立高校へいく前提としていますので、私立高校へ進学する場合は支出がこれ以上に多くなります。
  • 大学は私立・文系を想定しています。理系の大学なら出費は増えますが、国公立大学の場合なら、これよりも家計は楽になります。
  • 高校、大学が子育ての中で一番出費を伴う時期になります。ちょうど高校に入学する時点で児童手当も終了しますので、ここから家計が一気に厳しく赤字の年には貯蓄を取り崩しての生活となります。
  • 二人の子供が無事に卒業して社会人になる時点の貯蓄残高は572万円です。ご本人様が56才、奥様が54才と年金受給開始まで約10年のタイミングです。子育てが終わり、ゆっくりしたところではありますが、ラストスパートで老後資金の貯蓄に励む時期になります。
  • 65才からは年金受給開始となります。お二人とも厚生年金に加入していますので、現役の平均年収250万円とすると年間約130万円(月額約11万円)支給される計算になります。夫婦とも同額となるので、世帯で月22万円なら十分に生活可能な水準となります。ただ、これはあくまで現行制度においての試算なので40年後には金額水準や支給開始年齢も異なったものになると推測します。

最後に

今回は年収が250万円から生涯増えないという条件で、シミュレーションしてみました。ご覧頂いた通り、結婚・子育てしてゆくことは可能ですが、同額の収入がある夫婦共働きが条件になっています。節約も相当必要になります。冒頭にも申しましたが、将来に対して過剰に恐れる必要はありません。年金制度を含めた各種制度がどのように変化してゆくのかをしっかりと把握し、対策を打ってゆくことが重要となります。

将来の方向性を決定するのは政治家ですが、その政治家を選ぶのは我々国民です。若者層が政治に無関心のままですと、高齢者福祉中心の議論に終始してしまいます。若者層が政治に関心を持ち、投票という形で積極参加することにより、若者にとって光のある政策が展開されるはずです。自分達の将来は自分達で作ってゆくという意識を持ってほしいと思います。

参考 35才独身の女性です。貯金が少なくとにかく老後が不安です。どうすればいいでしょうか?

(留意事項)
今回のシミュレーションは現行の制度において一定の条件下で行っております。本ブログをご参考にして頂ければ嬉しいですが、くれぐれも最終的な判断は自己責任にてお願いします。

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