株価大暴落をチャンスに変える!VIX指数とは?

まねっぴ研究室

株価大暴落はやってくる?

コロナ禍の金融緩和を背景に、日経平均株価が1989年のバブルに次ぐ高値を記録し、ダウ平均株価、仮想通貨が高値を更新しています。高値圏で推移するにつれて「暴落するのはいつでしょうか?」「いくらまで暴落しますか?」といった株価暴落に関する質問が相次いでいます。暴落の定義はそれぞれだと思いますが、ここまで上がってきたからには大きな調整があっても不思議ではありません。過去にも暴落はありましたので、そこで資産を失ってしまった方もいると思います。皆さんは突如、株価暴落が起きた時に資産を守る方法を考えていますか?今回は暴落時に試算を守る方法をいくつかご紹介します。

株式を売却してキャッシュポジションに変える

これは非常にシンプルですが、暴落が起きる前に株式を売却し、現金化することです。利益がある場合は利益確定、含み損がある場合は、損切りにてこれ以上、損失が膨らまないようにします。投資家にとって損切りは不本意極まりない選択なのですが、底の見えない暴落時には、ズルズルと資産を減らすより、いち早く損切りして損失を最小限にする方が、最良の選択となります。

空売り(信用売り取引)

信用取引において、高値圏で株式を借りて売却し、値下がり後に買い戻して返済するという手法です。これはヘッジファンドが得意とする手法で、上手くいけば値下がり局面で収益が出すことができます。ただ予想に反して株価が上がってしまうと、大きくマイナスを被ることになります。安値で売ってしまった後に、高値で買い戻す事になってしまうからです。信用売り取引は初心者には危険な手法なので、慎重にしましょう。ベテランの方は、買いと売りを両建てして急落に備えて対処できる方が多いかと思いますが、初心者にはなかなか上手くできない芸当です。しかし、初心者でも暴落から身を守る方法はあります。

VIX指数

株価の大暴落は過去のリーマンショックや今回のコロナショックを経験しましたが、ありとあらゆる金融商品が徹底的に売り込まれました。株式、債券、ETF、貴金属指数、仮想通貨までも例外無く売られてしまいます。そのような暴落時に高騰していた指数があるのをご存じでしょうか?それが「VIX指数」です。VIX指数(Volatility Index)といい、シカゴオプション取引所が米国の代表的な株価指数であるS&P500種指数のオプション取引をもとに算出しています。日本語では恐怖指数と訳され、投資家の心理が、市場の先行きが不安だと感じる場合に、VIX指数が上昇します。過去にどのような状況でVIX指数が急上昇したのか見てみましょう。 

VIX指数推移(2007年から2021年)
発生時期事象VIX指数
2008年10月リーマンショック89.5
2011年10月ギリシヤ通貨危機46.8
2015年8月中国経済減速懸念53.2
2018年2月アメリカ経済 減速懸念50.3
2020年3月新型コロナウィルスショック85.4
過去のVIX指数

過去に一番大きく上昇したのが、リーマンショックですね。次に上昇したのが、現在進行形でもあるコロナウィルスショックです。何かアレっと思ったことはないですか?本気で日本が崩壊するかと思ったあの日です。2011年3月の東日本大震災の日には大きく伸びていません。なぜかと言いますと、東日本大震災はあくまで日本国内がパニックになりましたが、アメリカのS&P500種指数には影響が軽微だったからです。VIX指数とは、あくまでアメリカのS&P500種指数が暴落するという不安心理が増大した場合に、大きく動く指数なのです。また、一般的な株価や指数は、上昇と下落を繰り返し、トレンドを作りながらゆっくりと動きます。一方で、VIX指数の特徴として、急激に一方向に動きます。S&P500指数が暴落した場合には、突如急上昇します。そして不安要素が解決しそうになると急落します。天と地を見極めるのが難しいので、頭と尻尾は諦めるスタンスでないと火傷をしてしまいます。

VIX指数を買いたい場合は?

VIX指数を売買する方法として、CFDがあります。CFDとはContract for Differenceで、現物での受け渡しを行わずに、反対売買によって出た金額の差で決済するものであり、「差金決済取引」と呼ばれています。FXのようにレバレッジを掛けて預け入れた証拠金よりも大きな金額の取引ができます。一方で思惑が外れた場合には、大きな損失を被ることもあり得ます。とても初心者には難しい取り引きですね。もっと簡単に株式売買のようにできる方法は無いでしょうか?

VIX指数関連で株式のように売買できるETFやETNがいくつかありますが、その代表的な銘柄が「(1552)国際のETF VIX短期先物指数」です。この銘柄は通常の証券口座を持っていれば、誰でも購入することができます。1株から売買することができ、1株が3,505円(2021年4月20日終値)と買いやすい金額になっています。これにより、暴落するかもと思った時には、このETFを買うことによってヘッジをかけることも可能になります。2020年3月のコロナショックの際には、他の銘柄が大暴落してゆく中で、2月下旬の5,000円からわずか1ヶ月で、27,000円にも達しました。これがVIX指数の凄さなのです。
では安い時に大量に仕込んでおいて、ずっと寝かせておけばいいと考えるでしょうが、この銘柄は少しクセのある銘柄なのです。この1552は厳密に言えばS&P 500 VIX短期先物指数」に連動するものであり、純粋にVIX指数に連動するものではありません。ボラティリティが高まってきた時には、急角度で上昇するのですが、平時にはジワジワと減価してゆく特性があります。なので、安い時に仕込んだと思っていても、値段がジワジワ下がってゆくので、気が付いたら含み損ということもあり得るのです。この銘柄の扱い方は、短期保有が鉄則になります。暴落の予兆を掴んだ時点で購入して、急反発した瞬間に売り抜けるのがベストですね。

※ETF:Exchange Traded Fundsの略。上場投資信託
※ETN:Exchange Traded Noteの略。上場投資証券

(1552)国際のETF VIX短期先物指数の注意点
<原資産の価格を利用する指標との差異>
当ファンドは、円換算した「S&P 500 VIX短期先物指数」に連動する投資成果を目指すものであり、円換算した「VIX指数」に連動する投資成果を目指すものではありません。
<ロールオーバー時の損益について>
期近の先物価格よりも期先の先物価格が高くなっていく順鞘の状態(以下「コンタンゴ」といいます。)においては、次限月以降の限月に乗換え(以下「ロールオーバー」といいます。)を行う際に損失が発生します。市場がコンタンゴの状態にあり、期先の先物価格が期近の先物価格(売却する先物の価格)よりも常に高い状態にある場合、ロールオーバーに伴う損失により、投資家の元本は大幅に目減りすることになります。
<留意すべき投資スタイル>
(中長期的な投資)コンタンゴの状態が多くなる場合、ロールオーバー時の損失が累積することによって対象指標が減価するおそれがあるため、中長期的な投資を行う場合には留意が必要です。VIX指数が変動を繰り返して元の水準に戻った場合でも、当ファンドの基準価額が元の水準に戻るとは限りません。

参考 国際のETF VIX短期先物指数 交付目論見書

最後に

コツコツ積みあげた利益が1回の大暴落で吹き飛んでしまうというのは、よくあることです。投資の世界で、生き抜くためには大きく儲けるという考えよりも大きく負けないというスタンスの方が重要です。金融商品に完璧なものはありません。必ず一長一短があるものです。だからこそ、幅広い選択肢を考えて、あらゆる局面に対応できるようにしておかなければなりません。VIX指数が過去最高に上昇したのがリーマンショックの89.5ですが、これを超えるような混乱はあってほしくないですが、あるかもしれません。VIX指数を心のどこかに留めながら、平和を願うばかりです。

参考 損をするのは絶対に嫌です!元本保証やローリスクな投資方法について教えてもらえないでしょうか?

(留意事項)
本記事では株式銘柄・サービスの一般的な説明であり、推奨するものではありません。くれぐれも最終的な判断は自己責任にてお願いします。

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