確定拠出年金のポートフォリオは大丈夫?50代後半で強気なのは危険かも。

資産運用について教えて!

まねっぴに質問

56歳の専業主婦です。子どもは独立し、夫婦二人暮らしです。夫(57歳)の勤務する会社で退職金が確定拠出年金の制度に変わりましたが、どのように運用すれば良いのか悩んでいます。7~8年前に始めましたが、当時は安定を求めて半分以上を定期預金に設定し、残りを外国株式に設定していました。日本の景気はあまりよくないと思い、日本株式は選んでおりません。ところが先日運用結果を見たところ、定期預金には全く利息がついていませんでした。逆に運用割合を少なくした外国株式の利益が多く驚いている次第です。半分以上も定期預金のままにしておくのはもったいないと思いつつ、定年までの残りの年数を考えると勝負に出るのも不安が残ります。たとえあと3年でも、定期預金を解約して別の株式商品を購入すべきでしょうか?ご教授いただけましたら幸いです。

まねっぴの回答

質問内容を拝見しました。
結論から申し上げますと、定期預金を解約して、別の元本変動型商品へのスイッチング(買い替え)はやめた方がいいです。残りの運用期間を考えても、ここで元本変動型に移行して、リーマンショック級の大暴落に見舞われ下降トレンドに入ってしまった場合、せっかく積み立てた年金がリカバリーできない状況になってしまうからです。

7~8年前の開始当時に元本保証型の定期預金を、半数以上に設定したということですが、低金利が続いており年率0.1%以下での運用になりますので、100万円を1年間預けて数百円という計算になります。一方で外国株式は2014年にダウ平均で15,000ドルであったのが、コロナ禍で一時的に下落しましたが、順調に回復して今では30,000ドルに達しています。相当の含み益になっているのではないでしょうか。運用結果レポートを見て定期預金よりも外国株式の方が魅力的に映ってしまうのは理解できます。しかし、これらはあくまで過去の結果であり、今後も伸び続ける保証の無いものです。

ではどうすればよいか?今の質問者様の年齢と残期間であれば、元本変動型の外国株式の一部を売却して、元本保証型商品の運用割合を高めることをお勧めします。退職金として積み立ててきた確定拠出年金をしっかり確保して老後に備えることが最善であると判断します。

年齢に応じたポートフォリオ

今回は、ご質問者様から詳細の金融資産状況や住宅ローン残金の有無をお聞きしておりませんので、正直判断に迷いました。もし、ご夫婦ともに厚生年金の第2号被保険者で、金融資産を十分に保有されている場合は、リスクを取ってでも増やしにゆくという選択肢もあります。ダウ平均株価がトレンド転換するギリギリまで外国株式を運用するということです。しかし、今回はご主人が会社員で奥様が専業主婦なので、将来の年金は第2号被保険者と第3号被保険者の組み合わせになります。共働き夫婦よりは将来の年金額が少なくなりますので、安全策をとり退職金を確保するという意味で、セオリー通り元本保証型への移行をお勧めしました。このように年齢や金融資産の保有状況によって、それぞれの判断は異なってきます。

確定拠出年金のポートフォリオは、若い間は元本変動型商品の割合を大きく設定し、年齢とともに元本変動型を縮小し、元本保証型の割合を増やしてゆくものになります。ドルコスト平均法により長期間毎月購入してゆきますので、若い間に株価が低迷していても、その分多くの口数を購入できることになり、上昇のタイミングでは得られる利益も大きくなります。また若い間は、そもそもの保有口数が少なく、下落した場合の影響が少ないということもあります。時間を味方につけて、一時的なマイナスは気にせずに運用しましょうというのが基本的なスタンスになります。時間の経過、年齢の経過とともにマイナスに陥った際、再び浮上できるチャンスが少なくなってゆきますので、安全策をとり元本保証型に移行してゆかなければなりません。

年齢に応じたポートフォリオ2

最後に

余談となりますが最近、相談内容で一番多いのが投資に関する内容です。その中でも企業型確定拠出年金やiDeCoの話題は増えています。傾向を見ていますと、若い方の多くがリスクを好まない傾向にあります。多く儲けなくてもよいので、運用による損失を避けたいという考え方が主流のように思います。20代で元本保証型の運用割合が100%ということも珍しくありません。もう少し強気に運用してみてはと思う一方で、中高年の方が強気にリスクを取ってでも増やしたいという逆転した状況になっています。定年間近の60代の方で外国株式100%なんてことも。

日本では貯金神話が未だに根強く、昔から「貯金は良い、投資は博打」という考え方があります。なぜかというと例えば、40年前の日本では銀行に預金すると年率7%もの金利が付いていた時期があります。銀行に預けて放っておけば元本保証で100万円が107万円になったのです。投資の世界でコンスタントに7%を稼ぐのは大変です。そりゃ「貯金は良い、投資は博打」という考え方になりますよね。今の時代では銀行に預けても金利は0.01%前後なので、放っておいてもお金は増えません。リスクを取って自分で努力をしないといけない時代になりました。日本人は投資に対してネガティブな感情がありますので、ここの理解を深めてゆかなければ、ならないと感じております。

参考 投資信託がいいですか?それとも自分で個別株に投資する方がいいですか?

(留意事項)本ブログをご参考にして頂ければ嬉しいですが、くれぐれも最終的な判断は自己責任にてお願いします。

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