私は55才の女性です。将来的にバブル期のような金利になる日は来るのでしょうか?

資産運用について教えて!

まねっぴに質問

私は55才 女性 既婚者です。会社員の夫と息子がおります。子供はもう独立していますので、夫婦2人暮らしです。預金は約800万円あります。私が社会人になった時は金利が5%~6%あったと記憶しています。給料やボーナスを貰って定期預金に預けておくと短期間でも1万円くらい利息が付いていました。バブル崩壊以降、金利は下がり続けて今では超低金利と言われる時代になりました。住宅を購入してローンを組んだ時には、金利が2%台でしたので、当時では安くなったと言われていましたが、今では1%前後で借りることができます。一方で銀行に預けていても0.01%などですから、100万円預けても1年間で100円にもならないです。我が家では株式や投資信託などの金融商品には投資しない方針ですので、銀行と郵便局に分けて預けてします。もうこれからの時代は金利が上がらないのでしょうか?それともまた高度成長期やバブル期のような高金利時代がやってくるのでしょうか?教えて下さい。

まねっぴの回答

高度成長期からバブル期には5%~6%(高い時には7%~8%)もあった預金金利が、0.01%になってしまいましたが、この先再度バブル期のような金利になるのか?ということですね。バブルに浮かれていた1990年前後に、まさか30年後にこんな低金利になると予想できた人はいないでしょう。だからこそ、これから先を予想するのは非常に難しい話になりますが、敢えて予想してみました。

金利が高度成長期やバブル期のような5%になる日がくるかどうか?
短期(3年以内)になる確率は極めて低い
中期(3年~5年)になる確率は極めて低い
長期(5年以上)になる可能性はある

この先の日本では、短期的・中期的には高度成長期やバブル期のような大幅な金利上昇は無いと見ていますが、長期では金利上昇はあり得ると考えています。将来的には景気が良くなるのかと思われるかもしれませんが、そうではありません。良くない意味での金利上昇になる可能性があると考えています。

そもそも金利とはお金を貸した側が借りた側より対価として、受け取るお金のことです。銀行は一般個人や企業から預金という形でお金を借りています。銀行に預金していると利息がつきます。また、銀行は企業に対して事業資金や、一般個人に対してはローンという形でお金を貸す際に金利を貰っています。この金利も需要と供給の関係性で成り立っております。一般的なセオリーでは、好景気になり、企業が設備投資に大量のお金が必要になれば、銀行へ借りるお金が多くなります。多くの企業が銀行へ借り入れを希望した場合、需要と供給のバランスにより、金利は上昇します。一方で、不景気になってしまい企業が設備投資を抑制して、資金需要が減ってしまうと、金利が下がってゆきます。

しかし、最近ではこのようなセオリーが通用しない状況になっています。それは、金融緩和として日本銀行が国債買入れにより資金を市場へ供給し、株価上昇、金利低下へ誘導しているからです。今までは、好景気になれば、株価上昇、物価上昇、金利上昇となりましたが、現在では違っています。株価上昇、物価下落、金利下落というバラバラに状況になっています。
アメリカでもコロナ禍において大規模な金融緩和政策を行っていますが、長期金利が上昇する場面が増えてきています。日本でも長期金利の指標である10年物国債を、日銀が大量に国債買入れを行うことにより低金利に誘導してきました。これは現在進行形で続いています。今後も継続してゆく予定だと思われます。
しかし、今のような経済環境で日銀が国債買入れやETF買い入れを止めてしまったらどうなるでしょうか?恐らく日銀並みに国債を買ってくれる機関投資家はなく、長期金利は上昇するでしょう。そして、日経平均株価は大暴落を起こすでしょう。そして、株価暴落により日銀が大量に保有するETFが含み損となり中央銀行である日銀が債務超過に陥ってしまった場合には、日本円の発行母体への信用が毀損していまいます。日本円の信頼が揺らいだ時には、国内外の機関投資家から国債が叩き売られることが想定されます。これにより長期金利はさらに大幅上昇してしまうでしょう。

日銀が国債買い入れを止めたら?

根本的な原因としては財政悪化(国債残高が税収より多くなっていること)です。国債とは借金であり、今後の経済成長を見越して先食いするものなのです。今までの経済成長していた時期であれば、このモデルは成り立ちますが、今後は人口減少によって経済はマイナス成長がほぼ確実視されています。このような環境下で借金を増やし続ければどうなるかは、誰でも分るでしょう。フィッチ・ムーディーズといった海外の格付け機関の評価も切り下げられており、日本に対して厳しい目で見ています。

日本国債による借金は日銀で消化されているから問題無いという見解もあるようですが、それは違います。短期的には国内で消化されているので、低金利で安定しているように見えますが、間違いなくジワジワと日本円の価値が毀損していっています。国債をモグモグ食べる日銀のバランスシートは既にメタボぎみ、ドクターストップがかかった拍子にポーンっと金利急騰は起こり得るでしょう。その時に5%なのか10%なのか、それともギリシャのように30%にも達してしまうのか、それは分かりません。

参考 経済産業省 債務危機により混迷を深めた欧州経済

最後に

約30年前には金利が5%~6%もあったなんて、今の若い世代には信じられないような金利です。貯金より投資と教えられていますので、銀行や郵便局に預けてお金を増やそうと考える人なんていないでしょう。低金利に対してネガティブに捉えられることもありますが、この低金利の良い影響としては、庶民の多くが家を持つことができるようになった点です。

3,000万円の住宅を金利1%で35年ローン組んだ場合は?
総返済額が3,500万円になります。
3,000万円の住宅を金利6%で35年ローン組んだ場合は?
総返済額が7,200万円になります。

金利が6%の時代なら完済するまでに2倍以上もの価格になってしまいます。当然ながら返済月額も倍になります。預金の観点からは、利率が上がって欲しいと願う方がいる一方で、今の若い世代にも家が買えるように適正な金利を保って欲しいとも思います。尚、何度も書いています通り、これからの時代には、住宅ローンを組む際には変動金利ではなく固定金利で借りることをお勧めします。
国債暴落、金利急騰が起きた時のためにどのように備えるかは、また別の機会にお話したと思います。

参考記事 確定拠出年金のポートフォリオは大丈夫?50代後半で強気なのは危険かも。

(留意事項)
本ブログをご参考にして頂ければ嬉しいですが、くれぐれも最終的な判断は自己責任にてお願いします。

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