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サラリーマンになりたくない21歳へ|フリーランスで成功する人・失敗する人の違い

私は21才 男子大学生 父母と弟がいます。関西在住で大学の法学部に通っています。父親は輸入食品を扱う会社のサラリーマンで、母親は契約社員で事務員として働いています。父親の会社では、昨今の円安で業績が下がっているようで、本当に苦しい時期のようです。そのような中で私と弟の学費の為に、一生懸命働いてくれている両親には本当に感謝しており、尊敬もしています。

しかし、私は父親のようなサラリーマンにはなりたくなりと思っております。就職活動が始まっており、友人たちの間でもどうすれば大手企業に採用されるかと言った話題が飛び交っています。そんな友人たちを見て、これで良いのかなぁと思ってしまいます。最近では黒字リストラも横行しており、大手企業に入ったからといって一生安泰の時代ではありません。まだ駆け出しですが、ブログ制作や動画制作・WEBデザインもしているので、この道でフリーランスとして自分らしく生きてゆきたいと思っています。ただ、一生懸命頑張ってくれている両親は大学を出て大手に就職して欲しいと思っているようで、複雑な心境です。実際のところは、やはり就職してサラリーマンになった方がよいのでしょうか?

フリーランスの現状

ご相談ありがとうございます。まねっぴが回答しますね。
会社員という働き方に魅力を感じず、フリーランスとして生きていきたいというお気持ち、とてもよく分かります。近年は「会社に所属することが当たり前」という時代から、「自分のスキルで生きる」という選択肢が現実的になってきました。フリーランスという働き方は、もはや特別なものではありません。実際、内閣官房が公表している「フリーランス実態調査」(内閣官房 日本経済再生総合事務局)では、日本国内でフリーランスとして働く人は約460万人規模とされており、働き方の一形態として社会に定着していることが分かります。

高度経済成長期の日本では、終身雇用制度と年功序列制度が前提にありました。大企業に就職すれば定年まで安定し、給与は年齢とともに上昇していくというモデルです。しかし、バブル崩壊以降、この構造は徐々に変化しました。厚生労働省「労働経済白書」でも、雇用の多様化や転職の一般化が進んでいることが示されています。いまや一つの会社に一生勤めることが必ずしも安定とは限らない時代になりました。

その一方で、総務省「労働力調査」によると、日本の雇用者数は依然として全体の多数を占めており、会社員という働き方が社会保障制度の中心にあることも事実です。会社員は、厚生年金や健康保険、雇用保険といった制度に自動的に加入し、万が一のときの保障が比較的手厚いという大きなメリットがあります。特に厚生労働省の資料によれば、厚生年金は国民年金よりも将来受け取れる年金額が高くなる設計になっています。安定した社会保障という観点では、会社員には強みがあります。

では、フリーランスはどうでしょうか。フリーランスとは、特定の企業に雇用されず、自らの専門性やスキルを提供して報酬を得る働き方を指します。内閣官房の定義では「特定の組織に専従しない独立した形態で業務を行う者」とされています。フリーランスの最大の魅力は、働く時間や場所を自分で選べる自由度にあります。仕事内容も自分の得意分野に特化できるため、スキルが高ければ高いほど収入を伸ばせる可能性があります。近年はYouTuberやWebクリエイター、エンジニアなど、フリーランスとして成功している人がメディアに取り上げられることも多く、若い世代を中心に憧れの職業像となっています。

しかし、自由の裏側には責任もあります。会社員であれば毎月決まった給与が支払われますが、フリーランスは案件がなければ収入はゼロです。また、国民年金や国民健康保険は全額自己負担であり、傷病手当金や失業給付といった保障は原則としてありません。厚生労働省の資料でも、非雇用型就業者の社会保障の課題が指摘されています。つまり、収入の波に備えた資金管理と、将来に向けた資産形成が非常に重要になるのです。

引用:内閣官房 日本経済再生総合事務局 フリーランス実態調査(令和2年度)

フリーランスに向いている人とは?

「フリーランス=成功できる働き方」というわけではありません。ここが非常に重要なポイントです。フリーランスには向いている人と向いていない人がいます。そして、優秀な会社員だった人が必ずしもフリーランスとして成功するとは限りません。

なぜなら、会社員とフリーランスでは「求められる能力の種類」が根本的に違うからです。

一般的な企業では、業務は分業化されています。経営戦略を立てる経営陣がいて、仕事を取ってくる営業担当がいて、商品やサービスを作る専門職がいて、経理や総務、人事、法務などがそれぞれ役割を担っています。厚生労働省の「労働経済の分析(労働経済白書)」でも、日本企業は職務を細分化し、それぞれの専門性で組織を支える構造であることが示されています

引用:厚生労働省「労働経済の分析」

会社員であれば、自分の専門分野で成果を出せば評価されます。営業担当者であれば販売成績、経理担当者であれば正確な会計処理。それぞれの役割に集中できる環境があります。

しかし、フリーランスになると状況は一変します。

  • 営業も、自分。
  • マーケティングも、自分。
  • 経理も、税務も、自分。
  • 契約管理も、トラブル対応も、自分。

つまり、会社の中では分業されていた機能を、すべて一人で担うことになります。どれだけ腕の良いクリエイターでも、営業ができなければ仕事は入りません。どれだけ優秀なエンジニアでも、資金管理が甘ければ資金ショートを起こします。業務委託などで頼むこともできますが、当然ながら高額な費用が発生します。

また、社会保障の面でも大きな違いがあります。会社員は厚生年金や健康保険に加入し、保険料の半分を会社が負担します。一方、フリーランスは国民年金と国民健康保険に自ら加入し、全額自己負担です。日本年金機構の公式説明でも、厚生年金は報酬比例で将来の受給額が決まる仕組みであることが示されています。

つまり、フリーランスは「自由で楽」なのではなく、「自由である代わりに、すべて自分の責任」という働き方なのです。

実際にフリーランスで長く成功している人の共通点は、自分に厳しく、自己管理能力が非常に高いことです。スケジュール管理、収支管理、体調管理、そして学習継続。誰にも管理されない環境だからこそ、自らを律する力が不可欠です。

さらに、情報感度も重要です。市場の変化は早く、スキルの価値も常に変動します。総務省の「労働力調査」でも、雇用や産業構造の変化が続いていることが示されています。時代の流れに合わせて学び続けられる人でなければ、競争の中で生き残ることは難しいでしょう。

引用:総務省統計局「労働力調査

まねっぴとしての結論はこうです。フリーランスに向いているのは、「何でも平均80点を取り続けられる人」です。特定分野で100点を取れる能力も大切ですが、それ以上に営業・経理・自己管理・情報収集といった基礎能力をバランスよく保てる人が強いのです。フリーランスは夢のある働き方です。しかし、夢だけでは継続できません。自由を手に入れるには、準備と覚悟が必要です。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスの最大のメリットは「働き方の自由度」にあります。勤務場所、勤務時間、服装、ルール。これらが会社の規則に縛られない点は大きな魅力です。一般企業では就業規則に基づき、始業時間や終業時間が決まっており、服装規定がある会社も多いでしょう。しかしフリーランスには就業規則はありません。自宅でパジャマのまま仕事をしても問題はありませんし、夜型であれば深夜に集中して働くことも可能です。自分の生活リズムに合わせて働けるというのは、確かに大きなメリットです。

さらに、収入面でも上限がないことは魅力の一つです。会社員の場合、基本給や賞与には一定の枠があります。どれだけ会社に貢献しても、給与体系の中で評価されるのが通常です。一方、フリーランスは成果がそのまま報酬に直結します。ヒットコンテンツを生み出したクリエイターや、登録者数を伸ばした動画配信者が大きな収益を得るケースもあります。努力とアイデア次第で若くして高収入を実現できる可能性があるのは、確かに夢があります。

しかし、ここで冷静に考えなければならないのがデメリットです。フリーランスには基本給の保証がありません。賞与も退職金もありません。有給休暇もありません。厚生労働省の資料を見ると、会社員は雇用保険に加入しているため、失業時には基本手当(いわゆる失業保険)を受け取れる仕組みがあります。しかし、フリーランスは原則として雇用保険の対象外です。仕事がゼロになれば、収入もゼロになります。

また、社会保障の面でも違いがあります。会社員は厚生年金に加入し、保険料は会社と折半です。一方、フリーランスは国民年金に加入し、保険料は全額自己負担です。日本年金機構の公式説明でも、厚生年金は報酬比例で受給額が増える仕組みであることが示されています。将来の年金水準にも差が生じる可能性があります。

そして、まねっぴが最も現実的な問題として強調したいのが「社会的信用」です。フリーランスは収入が安定していないと判断されやすく、クレジットカードや住宅ローン、自動車ローンの審査が厳しくなる傾向があります。金融機関は継続的・安定的な収入を重視します。今年1,000万円稼いでも、来年も同じ水準を維持できる保証がなければ、評価は慎重になります。これは金融機関のリスク管理の観点から見れば当然の判断です。

つまり、フリーランスは「自由」と引き換えに「安定」と「信用」を一部手放す働き方だと言えます。自由は確かに魅力的ですが、自由を維持するには、自己管理能力と資金管理能力、そして継続的な営業力が必要です。

夢を見るのは大切です。ただし、夢を守るのは計画です。自由を目指すなら、まずは数字と制度を理解することから始めましょう。それが後悔しないフリーランスへの第一歩です。

まとめ

ご相談のまとめとして、まねっぴの率直な考えをお伝えします。

大学卒業と同時にフリーランスになるか、それとも就職して会社員としてスタートするか。この選択に正解はありません。ただ、将来の安定性や社会的信用、そして人脈形成という観点から考えると、まずは一度会社員として社会を経験することを私はおすすめします。

現在、日本の雇用者数は就業者全体の多数を占めており、会社員という働き方が社会保障制度の中心にあります。会社員は厚生年金や健康保険、雇用保険に加入し、制度の中で守られながら働くことができます。特に厚生年金は報酬比例で将来の受給額が決まる仕組みであり、国民年金のみよりも手厚い設計です。

また、厚生労働省が公表している「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、会社員が副業を通じてスキルを高める働き方も推進されています。つまり、会社員として働きながらフリーランス的な活動を始めることも、今の時代では十分に現実的なのです。

引用:厚生労働省 副業・兼業

大手企業を目指している友人に対して、どこか複雑な気持ちがあるかもしれません。しかし、大手企業で働くことは決してネガティブな選択ではありません。むしろ、組織の中で仕事の進め方、ビジネスマナー、契約の重み、責任の所在といった「社会の基本構造」を学べる環境です。大企業では、取引先も上場企業や大手企業であることが多く、社外の優秀な人材と接する機会も増えます。フリーランスではなかなか出会えないレベルの経営層や管理職と関わる経験は、将来独立する際に大きな財産になります。

フリーランスは自由で魅力的な働き方ですが、内閣官房の「フリーランス実態調査」にも示されている通り、収入は安定しているとは限りません。実際に独立してから「思っていたより厳しい」と感じる方も少なくありません。営業、経理、契約管理、資金繰りまで全て自分で行う責任があります。

だからこそ、まずは会社員として社会人経験を積み、人脈を築き、スキルを磨き、そして資金を蓄える。その上で独立するという選択は、決して遠回りではありません。むしろ成功確率を高める堅実なルートかもしれません。

【留意事項】
本記事は筆者の見解および情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品や投資手法の勧誘・推奨を目的とするものではありません。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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