※本記事では、狭義の「3メガバンク」だけではTOP10化が難しいため、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行に加え、りそなグループ、信託銀行、大手銀行グループ系の銀行を含めた「メガバンク・大手銀行グループ」として比較しています。
メガバンクの定期預金は「高金利」よりも「安心感・利便性」が強み
定期預金ランキングでは、ネット銀行や地方銀行、信用金庫のキャンペーン定期が上位に入りやすい傾向があります。一方、メガバンク・大手銀行グループの定期預金は、金利だけで見ると突出して高いとは限りません。
しかし、メガバンクには大きな強みがあります。全国規模の店舗網、ATM網、アプリやインターネットバンキングの使いやすさ、給与振込・住宅ローン・クレジットカード・証券口座との連携など、日常の資金管理と組み合わせやすい点です。
特に定期預金は「増やす商品」というより、「使う予定のあるお金を一定期間、安全に分けておく商品」として考えると使いやすくなります。普通預金に置いたままだと使ってしまいそうなお金を、1年定期に分けることで、生活防衛資金や教育費、住宅購入資金、車の買い替え資金などを計画的に管理できます。
| 順位 | 金融機関名 | 代表的な定期預金 | 期間 | 税引前金利 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | SBI新生銀行 | スタートアップ円定期預金 | 1年 | 年1.30% |
| 2位 | あおぞら銀行BANK | BANK The 定期 | 1年 | 年0.90% |
| 3位 | 三井住友信託銀行 | スーパー定期・大口定期 | 1年 | 年0.425% |
| 4位 | 三菱UFJ信託銀行 | 円定期預金 | 1年 | 年0.425% |
| 5位 | 三菱UFJ銀行 | スーパー定期・大口定期 | 1年 | 年0.400% |
| 6位 | 三井住友銀行 | スーパー定期・大口定期 | 1年 | 年0.400% |
| 7位 | みずほ銀行 | みずほスーパー定期 | 1年 | 年0.400% |
| 8位 | りそな銀行 | スーパー定期・満期選択型定期預金 | 1年 | 年0.400% |
| 9位 | 埼玉りそな銀行 | 満期フリー | 1年 | 年0.400% |
| 10位 | 関西みらい銀行 | 満期フリー | 1年 | 年0.400% |
1位:SBI新生銀行|スタートアップ円定期預金
1位は、SBI新生銀行の「スタートアップ円定期預金」です。新規口座開設者向けの商品で、1年ものは2026年5月1日から年1.30%に引き上げられています。通常のメガバンク系定期預金と比べると、かなり高い水準です。
ただし、誰でもいつでも利用できる標準的な定期預金ではなく、口座開設月を含む一定期間内の利用など条件があります。新しく口座を作る予定がある人にとっては有力な候補ですが、すでに口座を持っている人や、条件に当てはまらない人は利用できない可能性があります。
1年以外では、3カ月ものや、パワーダイレクト円定期預金なども用意されています。なお、SBI新生銀行ではステージや預入金額によって対象商品・金利が異なる場合があるため、金利だけでなく「自分が対象になるか」を確認することが重要です。
2位:あおぞら銀行BANK|BANK The 定期
2位は、あおぞら銀行BANKの「BANK The 定期」です。1年ものは年0.90%、5年ものは年1.30%と、大手銀行系の中では高水準です。預入金額は50万円以上で、BANK口座向けの商品として提供されています。
あおぞら銀行BANKの特徴は、定期預金だけでなく普通預金金利も高めに設定されている点です。2026年5月1日時点では、BANK普通預金は100万円以下の部分が年0.75%、100万円超の部分が年0.50%とされています。
1年定期で資金を固定するか、普通預金で流動性を残すかを比較しやすいのがメリットです。短期で使う可能性があるお金は普通預金、1年以上使わないお金は定期預金という使い分けが考えられます。
3位:三井住友信託銀行|スーパー定期・大口定期
3位は、三井住友信託銀行です。スーパー定期・大口定期の1年ものは年0.425%です。1カ月・3カ月・6カ月は年0.400%、2年は年0.475%、3年は年0.500%、5年は年0.550%、7年は年0.600%となっています。
三井住友信託銀行は、通常の預金だけでなく、相続、資産承継、不動産、投資信託、退職金運用などに強みを持つ信託銀行です。単純な預金金利だけで比較するよりも、まとまった資金の相談先として使いやすい点が特徴です。
1年定期は、資金を長く固定しすぎずに運用したい人に向いています。一方で、3年・5年・7年と期間を延ばすほど金利は上がるため、使う予定がはっきりしている資金については期間別に分ける方法もあります。
4位:三菱UFJ信託銀行|円定期預金
4位は、三菱UFJ信託銀行です。1年ものは年0.425%で、三井住友信託銀行と同水準です。1カ月・3カ月・6カ月は年0.400%、2年は年0.500%、3年は年0.600%、4年は年0.650%、5年は年0.700%です。
三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループの信託銀行です。預金だけでなく、相続、遺言信託、不動産、資産管理などのサービスと組み合わせやすい点が特徴です。
1年ものは年0.425%ですが、5年ものでは年0.700%まで上がります。金利上昇局面では長期に固定しすぎることへの注意も必要ですが、一定期間使わない資金を安定的に置く候補になります。
5位:三菱UFJ銀行|スーパー定期・大口定期
5位は、三菱UFJ銀行です。1年ものは年0.400%です。1カ月・3カ月・6カ月は年0.375%、2年は年0.500%、3年は年0.600%、5年は年0.700%、7年は年0.800%、10年は年0.900%となっています。
三菱UFJ銀行は、国内最大級のメガバンクであり、給与振込、公共料金、住宅ローン、クレジットカード、証券口座連携など、日常の金融取引と組み合わせやすい点が強みです。
金利だけで見るとネット銀行のキャンペーンには劣る場合がありますが、メインバンクとして利用している人にとっては、資金移動の手間を抑えながら定期預金を作れる点がメリットです。
6位:三井住友銀行|スーパー定期・大口定期
6位は、三井住友銀行です。スーパー定期、スーパー定期300、大口定期の1年ものはいずれも年0.400%です。1カ月・2カ月・3カ月・6カ月は年0.375%、2年は年0.500%、3年は年0.600%、5年は年0.700%、7年は年0.800%、10年は年0.900%となっています。
三井住友銀行は、Oliveや三井住友カード、SBI証券連携など、デジタルサービスとの組み合わせに強みがあります。定期預金単体の金利だけでなく、決済・ポイント・証券口座との使い勝手も含めて判断したい銀行です。
1年定期は、短すぎず長すぎない期間で資金を固定できるため、生活防衛資金の一部や、近い将来使う予定のない資金の置き場所として使いやすいです。
7位:みずほ銀行|みずほスーパー定期
7位は、みずほ銀行です。みずほスーパー定期の1年ものは年0.400%です。1カ月・2カ月・3カ月・6カ月は年0.375%、2年は年0.500%、3年は年0.600%、5年は年0.700%、7年は年0.800%、10年は年0.900%です。
みずほ銀行は、法人取引や給与振込、公共料金、住宅ローンなど、総合的な銀行サービスを利用しやすいメガバンクです。店舗・ATM・インターネットバンキングの選択肢があり、すでにメインバンクとして使っている人にとっては管理しやすいでしょう。
また、みずほ信託銀行でも1年ものは年0.400%、2年は年0.500%、3年は年0.600%、5年は年0.700%、10年は年0.900%となっています。
8位:りそな銀行|スーパー定期・満期選択型定期預金
8位は、りそな銀行です。りそなグループでは、2026年2月2日から定期預金金利を引き上げ、1年ものは年0.400%となっています。1カ月・3カ月は年0.325%、6カ月は年0.350%、2年は年0.450%、3年は年0.475%、5年は年0.525%です。
りそな銀行は、メガバンクに近い利便性を持ちながら、個人向けサービスやアプリの使いやすさに力を入れている銀行です。都市銀行の安心感と、比較的身近な店舗網を両立している点が特徴です。
1年ものは他のメガバンクと同じ年0.400%ですが、アプリでの資金管理や給与振込口座との相性を重視する人には使いやすい選択肢です。
9位:埼玉りそな銀行|満期フリー
9位は、埼玉りそな銀行です。満期選択型定期預金「満期フリー」の1年ものは年0.400%です。6カ月は年0.350%、2年は年0.500%、3年は年0.600%、4年は年0.650%、5年は年0.700%となっています。
埼玉りそな銀行は、埼玉県を中心に強い店舗網を持つりそなグループの銀行です。地域密着型でありながら、りそなグループのアプリやサービスを利用できる点が強みです。
満期フリーは、一定期間経過後に払い戻ししやすい設計が特徴です。長期で預ける可能性はあるものの、途中で使う可能性も残したい人には検討しやすい商品です。
10位:関西みらい銀行|満期フリー
10位は、関西みらい銀行です。満期選択型定期預金「満期フリー」の1年以上は年0.400%です。6カ月以上は年0.350%、2年以上は年0.500%、3年以上は年0.600%、4年以上は年0.650%、5年は年0.700%となっています。
関西みらい銀行は、関西エリアを中心とするりそなグループの銀行です。メガバンク本体ではありませんが、大手銀行グループの一員として、店舗・アプリ・グループサービスを使いやすい点が特徴です。
1年ものは年0.400%で、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行と同水準です。関西エリアで日常的に利用している人にとっては、資金移動の手間を抑えて定期預金を作りやすいでしょう。
メガバンク定期預金を選ぶときのポイント
メガバンクや大手銀行グループの定期預金を選ぶときは、単純に金利だけで判断しないことが大切です。まず確認したいのは、キャンペーン金利か通常金利かです。SBI新生銀行やあおぞら銀行BANKのように高い金利が設定されている商品は魅力的ですが、新規口座開設者限定、預入金額の条件、取扱期間、募集総額などがある場合があります。
次に、預入期間を確認しましょう。1年定期は比較しやすい期間ですが、今後の金利上昇を考えると、長期に固定しすぎないほうがよいケースもあります。一方で、5年・7年・10年の金利が高めに設定されている銀行もあるため、使う予定が明確にない資金なら長期定期も候補になります。
最後に、預金保険制度の範囲を意識することも重要です。定期預金は比較的安全性の高い商品ですが、保護されるのは原則として1金融機関ごとに元本1,000万円までとその利息等です。大きな金額を預ける場合は、金融機関を分けることも検討したいところです。
まとめ
2026年5月時点のメガバンク・大手銀行グループの1年定期預金では、条件付きながらSBI新生銀行のスタートアップ円定期預金が年1.30%で最も高い水準でした。続いて、あおぞら銀行BANKのBANK The 定期が年0.90%と高く、通常のメガバンク本体よりも金利面で目立ちます。
一方、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行などの大手行本体は、1年ものが年0.400%で横並びに近い結果となりました。メガバンクの定期預金は、最高金利を狙う商品というより、安心感・利便性・普段使いの口座との相性を重視して選ぶ商品といえます。
高金利を重視するならキャンペーン型やネット系サービスを確認し、管理のしやすさを重視するなら普段使っているメガバンクで1年定期を組むのが現実的です。
引用・出典
金融庁:預金保険制度
国税庁:利息を受け取ったとき(利子所得)
※本ランキングは、2026年5月11日時点で各メガバンク・大手銀行グループの公式ページから確認できた情報をもとに作成しています。
※金利はすべて税引前の年利です。利息には原則20.315%の税金がかかります。
※キャンペーン商品や新規口座開設者向けの商品は、募集総額に達した場合や取扱期間終了により、早期に受付終了となる場合があります。
※メガバンク・大手銀行グループの定期預金は、預入金額、預入期間、申込方法、インターネットバンキング限定、アプリ限定、新規口座開設者限定、取引状況などにより、適用される金利や利用条件が異なる場合があります。
※実際に預け入れる際は、対象者、預入金額、預入期間、申込方法、対象店舗・対象チャネル、満期後の適用金利、中途解約時の取扱いを必ず公式サイトや商品説明書等で確認してください。
本記事は、メガバンク・大手銀行グループの定期預金金利に関する情報提供を目的として作成したものであり、特定の銀行や金融商品への申込み・預け入れを推奨するものではありません。掲載している金利や条件は確認時点の情報であり、変更・終了となる場合があります。実際に利用を検討する際は、各銀行の公式サイト、商品説明書、店頭窓口等で最新情報を確認し、ご自身の判断と責任においてお手続きください。