物価上昇が続くなか、「少しでも安全にお金を増やしたい」と考える人が増えています。株式や投資信託のように価格変動リスクを取るのは不安だけれど、普通預金に置いたままではもったいない。そのような人にとって、いま改めて注目されているのがネット銀行の定期預金です。
定期預金は、あらかじめ決められた期間お金を預けることで、普通預金より高めの金利が期待できる預金商品です。特にネット銀行は、店舗運営コストを抑えられる分、キャンペーン金利や新規口座開設者向けの優遇金利を打ち出しやすい傾向があります。
また、定期預金や利息の付く普通預金などの一般預金等は、預金保険制度により、預金者1人あたり1金融機関ごとに合算して元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。安全性を考えるうえでは、この「1金融機関ごとに1,000万円まで」という考え方が重要です。
なお、預金利息には原則として所得税・復興特別所得税15.315%と地方税5%、合計20.315%が源泉徴収されます。ランキング表の金利は税引前であり、実際に受け取る利息は税引後で少なくなる点に注意しましょう。
- 1 ネット銀行の定期預金ランキングを見る前の前提
- 1.1 1位:SBJ銀行|新規口座開設者向け・100万円上限定期が強い
- 1.2 2位:SBI新生銀行|スタートアップ円定期預金が高水準
- 1.3 3位:UI銀行|1年ものだけでなく2年ものも注目
- 1.4 4位:大和ネクスト銀行|通常金利で1年ものが高い
- 1.5 5位:auじぶん銀行|3カ月ものと1年ものが狙い目
- 1.6 6位:オリックス銀行|eダイレクト定期預金が安定感あり
- 1.7 7位:あおぞら銀行BANK支店|5年ものが特に強い
- 1.8 8位:ソニー銀行|長期定期と外貨サービスに強み
- 1.9 9位:ローソン銀行|普通預金・短期資金の置き場として注目
- 1.10 10位:GMOあおぞらネット銀行|普通預金・証券連携も含めて検討
- 2 1年定期だけでなく、期間別にも比較する
- 3 ネット銀行の定期預金を選ぶポイント
- 4 ネット銀行ならではの注意点
- 5 まとめ|2026年5月は「1年定期+期間分散」で選ぶのがおすすめ
ネット銀行の定期預金ランキングを見る前の前提
本記事では、2026年5月時点で確認できるネット銀行・ネット取引に強い銀行の円定期預金を対象に、主に1年もの定期預金の金利を基準としてランキング化しました。
ただし、定期預金は「1年もの」だけで比較すると見落としがあります。銀行によっては、3カ月・6カ月などの短期商品が高金利だったり、2年・5年・10年などの長期商品で魅力的な金利を設定していたりします。そのため、本記事では1年定期のランキングに加えて、短期・中期・長期の注目商品もあわせて紹介します。
| 順位 | 銀行名 | 主な商品名 | 期間 | 税引前金利 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | SBJ銀行 | はじめての定期預金〈はじめくん〉 | 1年 | 年1.40% |
| 2位 | SBI新生銀行 | スタートアップ円定期預金 | 1年 | 年1.30% |
| 3位 | UI銀行 | Anniversary定期預金 | 1年 | 年1.25% |
| 4位 | 大和ネクスト銀行 | 円定期預金 | 1年 | 年1.20% |
| 5位 | auじぶん銀行 | デビュー応援定期預金 | 1年 | 年1.20% |
| 6位 | オリックス銀行 | eダイレクト定期預金 | 1年 | 年1.05〜1.20% |
| 7位 | あおぞら銀行BANK支店 | BANK The 定期 | 1年 | 年0.90% |
| 8位 | ソニー銀行 | 円定期預金 | 1年 | 年0.65% |
| 9位 | ローソン銀行 | 定期預金・普通預金 | 1年 | 年0.50%前後 |
| 10位 | GMOあおぞらネット銀行 | 円定期預金 | 1年 | 年0.41%前後 |
1位:SBJ銀行|新規口座開設者向け・100万円上限定期が強い
SBJ銀行は、ネット銀行の定期預金ランキングで上位に入りやすい銀行です。特に注目したいのが、新規口座開設者向けの「はじめての定期預金〈はじめくん〉」と、100万円まで預け入れできる「ミリオくん」です。
はじめくんは、新規口座開設者向けの商品で、預入期間によって高い金利が設定されています。1年ものだけでなく、2年・3年・5年といった期間でも高水準の金利が狙えるため、これからネット銀行口座を開設する人にとっては有力な候補になります。
一方、ミリオくんは100万円までという上限があるものの、1年もの年1.25%という高水準の金利が魅力です。預け入れ上限があるため大きな資金をまとめて預けるには向きませんが、「まずは100万円を高金利で預けたい」という人には相性がよい商品です。
2位:SBI新生銀行|スタートアップ円定期預金が高水準
SBI新生銀行の注目商品は、新規口座開設者向けの「スタートアップ円定期預金」です。2026年5月時点では、1年ものが年1.30%と高水準で、ネット銀行の1年定期預金ランキングでも上位に入ります。
新規口座開設者限定の商品は、利用できる期間が「口座開設月を含む一定期間」などに限られる場合があります。そのため、口座開設だけ先に済ませて放置するのではなく、いつまでに預け入れれば優遇金利の対象になるのかを確認することが大切です。
3位:UI銀行|1年ものだけでなく2年ものも注目
UI銀行は、スマホ中心で使いやすいネット銀行として注目されています。2026年5月時点では、新規口座開設者向けキャンペーンで1年もの年1.25%の特別金利が設定されています。
さらに、UI銀行は2年もの定期預金でも高めの金利を設定している点が特徴です。1年で満期を迎える商品は金利の見直しに対応しやすい一方、2年ものは少し長く固定することで金利を確保しやすいメリットがあります。
短期で資金を動かす予定がある人は1年もの、しばらく使わない資金なら2年ものも候補になります。
4位:大和ネクスト銀行|通常金利で1年ものが高い
大和ネクスト銀行は、大和証券との連携を前提に利用するネット銀行です。2026年5月時点の円定期預金は、1年もの年1.20%と高水準です。
大和ネクスト銀行の強みは、キャンペーンではなく通常金利でも比較的高い水準にあることです。新規口座開設者限定の商品は対象期間や上限金額に注意が必要ですが、通常金利が高い銀行は、既存ユーザーでも使いやすいというメリットがあります。
5位:auじぶん銀行|3カ月ものと1年ものが狙い目
auじぶん銀行は、スマホ銀行としての利便性が高く、キャンペーン金利も魅力的です。新規口座開設者向けの「デビュー応援定期預金」では、1年もの年1.20%、3カ月もの年1.35%といった高水準の金利が設定されています。
短期で高金利を狙うなら3カ月もの、1年間しっかり預けたいなら1年ものが候補です。特に3カ月定期は、満期後に別の高金利キャンペーンへ資金を移すこともできるため、金利上昇局面では柔軟に使いやすい商品です。
6位:オリックス銀行|eダイレクト定期預金が安定感あり
オリックス銀行は、インターネット取引専用のeダイレクト定期預金が有名です。2026年5月時点では、通常の1年ものでも年1.05%、新規口座開設者向けの優遇金利プログラムでは1年もの年1.20%水準が確認できます。
オリックス銀行は、まとまった資金を預ける人に向いています。最低預入金額が100万円以上の商品もあるため、少額から始めたい人は条件を確認する必要がありますが、100万円以上を定期預金に回せる人にとっては有力候補です。
7位:あおぞら銀行BANK支店|5年ものが特に強い
あおぞら銀行BANK支店は、普通預金金利の高さでも知られていますが、定期預金も注目できます。1年ものは年0.90%水準ですが、5年ものでは年1.30%と高水準です。
1年ものランキングだけで見ると上位行に劣るように見えますが、長期で預けるなら魅力があります。教育費や住宅購入資金の一部など、使う時期がある程度先に決まっているお金を置く先として検討しやすい銀行です。
8位:ソニー銀行|長期定期と外貨サービスに強み
ソニー銀行の円定期預金は、1年もの年0.65%、3年もの年0.75%、5年もの年0.85%、10年もの年1.00%と、長期になるほど金利が上がる構成です。
1年ものの金利だけで比較すると最上位ではありませんが、外貨預金や住宅ローン、アプリの使いやすさなどを含めて総合的に利用したい人に向いています。円定期だけでなく、生活口座・外貨・資産管理をまとめたい人には相性があります。
9位:ローソン銀行|普通預金・短期資金の置き場として注目
ローソン銀行は、コンビニATMとの親和性が高く、生活口座として使いやすい銀行です。定期預金だけでなく、普通預金金利が比較的高い点も特徴です。
まとまった資金を長期で固定するというより、日常資金や短期資金を置きながら、必要に応じて定期預金を使うイメージです。流動性を重視したい人に向いています。
10位:GMOあおぞらネット銀行|普通預金・証券連携も含めて検討
GMOあおぞらネット銀行は、円定期預金の1年以上2年未満で年0.41%水準です。定期預金の金利だけで見ると上位行には及びませんが、普通預金や証券コネクト口座、法人口座の使い勝手などを含めると検討価値があります。
特に、個人事業主や副業をしている人、事業用口座と生活用口座を分けたい人にとっては、ネット銀行としての利便性が魅力です。
1年定期だけでなく、期間別にも比較する
3カ月・6カ月の短期定期
短期定期は、資金を長く固定したくない人に向いています。2026年5月時点では、auじぶん銀行のデビュー応援定期預金3カ月もの、住信SBIネット銀行の過去キャンペーンや2年もの特別金利のように、短期・中期で高金利商品が出るケースがあります。
短期定期のメリットは、満期が早いため、次の金利上昇や別のキャンペーンに乗り換えやすいことです。一方で、満期後に普通預金へ戻ったまま放置すると利息が伸びにくいため、満期管理が重要になります。
1年定期
1年定期は、もっとも比較しやすく人気のある期間です。金利の高さと資金拘束期間のバランスがよく、初めてネット銀行の定期預金を使う人にも向いています。
2026年5月時点では、SBJ銀行、SBI新生銀行、UI銀行、大和ネクスト銀行、auじぶん銀行、オリックス銀行が1年ものの有力候補です。100万円を年1.20%で1年間預けた場合、税引前利息は12,000円、税引後の受取利息は概算で約9,562円です。
2年・3年の中期定期
2年・3年定期は、当面使わない資金を少し長めに固定したい人に向いています。UI銀行の2年もの、SBJ銀行のはじめくん、オリックス銀行や大和ネクスト銀行の中期定期などが候補になります。
ただし、今後さらに金利が上がる場合、長めに固定したことで新しい高金利商品に乗り換えにくくなる可能性があります。金利上昇局面では、全額を長期に固定するのではなく、1年・2年・5年に分けて預ける方法も有効です。
5年・10年の長期定期
長期定期は、将来使う予定が明確なお金や、しばらく使わない余裕資金に向いています。あおぞら銀行BANK支店、SBJ銀行、auじぶん銀行、ソニー銀行などは、5年ものや10年ものでも注目できます。
長期定期のメリットは、預入時の金利を満期まで固定できることです。一方で、中途解約すると当初の高い金利が適用されない場合があります。生活防衛資金まで長期定期に入れるのではなく、すぐ使うお金は普通預金、1年以内に使う可能性があるお金は短期定期、余裕資金は長期定期と分けるのが基本です。
ネット銀行の定期預金を選ぶポイント
ネット銀行の定期預金を選ぶときは、金利だけで判断しないことが大切です。
まず確認したいのは、通常金利なのか、キャンペーン金利なのかです。キャンペーン金利は高く見えますが、新規口座開設者限定、預入上限あり、期間限定、募集総額に達し次第終了といった条件が付くことがあります。
次に、最低預入金額を確認しましょう。1円から預けられる銀行もあれば、10万円以上、50万円以上、100万円以上が必要な商品もあります。少額から試したい人と、まとまった資金を預けたい人では選ぶべき銀行が変わります。
さらに、満期後の取り扱いも重要です。自動継続にすると、満期時点の同じ期間の金利で継続されることが多く、最初のキャンペーン金利が続くとは限りません。満期自動解約にして普通預金に戻すのか、自動継続にするのかは、預け入れ時に確認しておきましょう。
ネット銀行ならではの注意点
ネット銀行は便利ですが、すべての手続きがオンライン中心になります。ログインID、パスワード、二段階認証、スマホアプリの管理が重要です。フィッシング詐欺や偽サイトに誘導されないよう、公式アプリや公式サイトからアクセスする習慣をつけましょう。
また、ネット銀行は通帳がない場合が多いため、預入明細や満期日を自分で管理する必要があります。満期日をカレンダーに登録し、満期後に次の預け先を見直すことで、利息を取りこぼしにくくなります。
まとめ|2026年5月は「1年定期+期間分散」で選ぶのがおすすめ
2026年5月時点のネット銀行定期預金は、1年ものを中心に高金利競争が続いています。特にSBJ銀行、SBI新生銀行、UI銀行、大和ネクスト銀行、auじぶん銀行、オリックス銀行は、1年定期の候補として注目できます。
一方で、1年ものだけを見るのではなく、3カ月・6カ月の短期定期、2年・3年の中期定期、5年・10年の長期定期も比較することが大切です。金利上昇局面では、すべての資金を一つの商品に預けるのではなく、期間を分けて預けることで、満期ごとに新しい金利環境へ対応しやすくなります。
定期預金は元本保証型の商品ですが、預金保険制度の保護範囲は1金融機関ごとに元本1,000万円までとその利息等です。高金利だけに注目するのではなく、預け入れ上限、満期後の扱い、中途解約時の利率、預金保険制度の範囲まで確認して選びましょう。
※本ランキングは、2026年5月10日時点で各銀行の公式ページから確認できた情報をもとに作成しています。
※対象は、主にインターネット上で口座開設・定期預金の申込みができるネット銀行およびネット取引対応銀行です。
※金利はすべて税引前の年利です。利息には原則20.315%の税金がかかります。
※キャンペーン商品は、募集総額に達した場合や取扱期間終了により、早期に受付終了となる場合があります。
※実際に預け入れる際は、対象者、預入金額、預入期間、申込方法、満期後の適用金利、中途解約時の取扱いを必ず公式サイトで確認してください。
本記事は、ネット銀行およびネット取引対応銀行の定期預金金利に関する情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融機関や金融商品への申込み・預け入れを推奨するものではありません。
掲載している金利や条件は確認時点の情報であり、変更・終了となる場合があります。特にネット銀行の定期預金は、期間限定キャンペーンや新規口座開設者向け優遇金利が設定されることも多いため、実際に利用を検討する際は、各金融機関の公式サイトや商品説明書等で最新情報を確認し、ご自身の判断と責任においてお手続きください。