2026年7月は、夏のボーナス時期に合わせて、関西エリアの信用金庫・信用組合でも定期預金キャンペーンが目立っています。
特に大阪府内の信用組合では、1年もの定期預金で年1.40%を超える商品が複数確認でき、地域金融機関ならではの高金利キャンペーンが展開されています。一方、信用金庫でも年金受取者向け、インターネット支店限定、アプリ専用、懸賞付き定期など、特色ある商品が登場しています。
定期預金は、株式や投資信託のような値動きはありません。大きなリターンを狙う商品ではありませんが、元本確保を重視しながら、一定期間使わない資金を安定的に運用したい方に向いています。特にボーナス資金や満期を迎えた定期預金の預け替え先を探している方にとって、金利比較は重要です。
この記事では、2026年7月時点で確認できる公式情報をもとに、関西エリアの信用金庫・信用組合の1年定期預金金利ランキングTOP10をまとめました。ファイナンシャルプランナーの視点から、金利だけでなく、預入条件や注意点もわかりやすく解説します。
ランキングの前提条件
今回のランキングは、以下の基準で作成しています。
・関西エリアに本店、店舗、営業基盤、または対象エリアを持つ信用金庫・信用組合を対象
・2026年7月時点で公式ページ、公式PDF、公式キャンペーンページに掲載されている商品を中心に確認
・比較対象は1年もの定期預金の税引前金利
・夏のボーナスキャンペーン、記念定期、アプリ専用定期、インターネットバンキング専用定期、年金受取者向け定期も含める
・同一金融機関は、確認できる1年もの商品のうち最も高い金利を採用
・投資信託や保険とのセット販売を前提とする商品は原則除外
・金利、募集期間、募集総額、対象者、預入条件は変更・終了される可能性あり
信用組合の商品では「組合員限定」や「営業地区内に居住・勤務している方限定」といった条件が多く見られます。組合員になる場合は出資金が必要になることがありますが、出資金は預金ではなく、預金保険制度の対象外です。この点は定期預金と混同しないように注意が必要です。
関西版・信用金庫・信用組合の1年定期預金金利ランキングTOP10
| 順位 | 金融機関名 | 主な商品名 | 1年もの金利・税引前 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 大阪協栄信用組合 | 設立75周年記念定期預金 | 年1.45% |
| 1位 | 大同信用組合 | 夏のビッグプレゼント | 年1.45% |
| 1位 | 成協信用組合 | せいきょうネット定期預金等 | 年1.45% |
| 4位 | ミレ信用組合 | ミレッチ2 | 年1.40% |
| 4位 | 大阪厚生信用金庫 | さわやか定期預金 | 年1.40% |
| 6位 | のぞみ信用組合 | サマー定期キャンペーン | 年1.35% |
| 7位 | 近畿産業信用組合 | 大阪府下店舗限定 特別金利定期預金 | 年1.30% |
| 8位 | 大阪シティ信用金庫 | 夢プレミアム300 | 年1.20% |
| 9位 | 大阪商工信用金庫 | 年金定期 | 年1.10% |
| 10位 | 尼崎信用金庫 | 懸賞金付定期預金「新型宝珠」 | 年1.05% |
※金利は税引前の年利です。
※同率の場合は同順位としています。
※募集総額に達した場合や金融情勢の変化により、取扱終了・金利変更となる可能性があります。
※実際に申し込む際は、必ず各金融機関の公式ページや窓口で最新条件を確認してください。
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1位:大阪協栄信用組合|設立75周年記念定期預金
大阪協栄信用組合の「設立75周年記念定期預金」は、1年もの年1.45%の高金利商品です。預入金額は300万円以上5,000万円以下で、個人の組合員を対象としています。取扱期間は2026年6月1日から募集総額300億円に達するまでとされています。
この商品は、新たな資金での一括預入が条件です。すでに大阪協栄信用組合に預けている定期預金の満期金や解約金による預け替えは対象外とされています。ボーナス資金や他行から移す余裕資金を活用したい方向けの商品といえます。
300万円以上という条件があるため、少額から試したい方にはややハードルがあります。一方で、1年もの年1.45%は関西エリアでも上位水準です。預金保険制度の保護上限を意識しながら、余裕資金の一部で検討したい商品です。
1位:大同信用組合|夏のビッグプレゼント
大同信用組合の創立75周年記念キャンペーン定期「夏のビッグプレゼント」も、1年もの年1.45%です。取扱期間は2026年6月1日から9月30日までで、まさに夏のボーナス時期に合わせた高金利キャンペーンといえます。
対象は、大阪府下の法人または個人で、預入時に組合員であることが条件です。個人の場合、100万円以上300万円未満では年1.00%、300万円以上では年1.45%となるため、上位金利を受けるには300万円以上の預入が必要です。
1年ものだけでなく、3年・5年・10年ものにも高めの金利が設定されています。ただし、今回は1年定期預金ランキングのため、1年ものの金利を基準にしています。中途解約は原則できないため、1年以内に使う予定のない資金で検討しましょう。
1位:成協信用組合|せいきょうネット定期預金等
成協信用組合でも、1年もの年1.45%の定期預金が確認できます。公式ページでは、インターネットバンキングによる「せいきょうネット定期預金」として、100万円以上の1年ものに年1.45%が案内されています。
成協信用組合は大阪府東大阪市に本店を置く信用組合で、地域密着型の金融機関です。ネット定期を活用すれば、窓口に行かずに定期預金の預入手続きができる点が特徴です。
ただし、インターネットバンキングの契約が必要であり、定期預金の作成日や資金移動のタイミングによっては、希望した時期に預入できない場合もあります。キャンペーン金利を狙う場合は、口座開設やネットバンキング契約を早めに進めることが大切です。
4位:ミレ信用組合|ミレッチ2
ミレ信用組合のインターネットバンキング専用定期預金「ミレッチ2」は、組合員向けの1年もの金利が年1.40%です。預入金額は50万円以上1,000万円以下で、1年・3年・5年から期間を選べます。
この商品の魅力は、来店不要で手続きしやすい点です。口座開設アプリやインターネットバンキングを活用できるため、店舗に行く時間が取りにくい方にも向いています。
ただし、組合員と非組合員で適用金利が異なります。非組合員の場合は金利が下がるため、実際に申し込む前に、自分が組合員として利用できるかを確認しましょう。出資金の扱いも含めて理解しておくことが重要です。
4位:大阪厚生信用金庫|さわやか定期預金
大阪厚生信用金庫の「さわやか定期預金」は、公的年金を大阪厚生信用金庫で受け取っている方などを対象とした定期預金です。2026年7月1日から9月30日までのキャンペーンとして、1年もの年1.40%が案内されています。
信用金庫だけで見ると、関西エリアでは非常に高い水準です。対象者は限定されますが、年金受取口座をすでに大阪厚生信用金庫にしている方、またはこれから変更する方には検討しやすい商品といえます。
一方で、事業性融資残高がある方は利用できないなどの条件もあります。また、満期後の継続条件や中途解約時の利率も確認が必要です。年金口座の変更は、他の金融機関で受けているサービスとの比較も含めて判断しましょう。
6位:のぞみ信用組合|サマー定期キャンペーン
のぞみ信用組合の「サマー定期キャンペーン」は、盲導犬育成事業を応援する定期預金として案内されています。1,000万円以上の1年ものは年1.35%、1,000万円未満の場合でも年1.30%です。
対象は、新たな資金で預け入れる個人で、大阪府内に居住または勤務している方などです。最低預入額は100万円以上で、通帳式定期専用となっています。
1,000万円以上で年1.35%は魅力的ですが、同一金融機関に1,000万円以上を預ける場合は、預金保険制度の保護上限に注意が必要です。同じ金融機関の普通預金や他の定期預金も合算されるため、預入額の管理が重要になります。
7位:近畿産業信用組合|大阪府下店舗限定 特別金利定期預金
近畿産業信用組合の「大阪府下店舗限定 特別金利定期預金」は、1年もの年1.30%です。新たな資金での預入が条件で、預入金額は300万円以上となっています。募集期間は2026年2月2日から7月31日までです。
この商品の特徴は、対象店舗が大阪府下の一部店舗に限定されている点です。対象店舗で取引している方、または大阪府下に居住・勤務し、対象店舗で新たに取引する方などが対象です。
地域限定性が強い商品ですが、条件に合う方にとっては高水準の1年定期です。窓口取扱いのみで、インターネットバンキングでは預入できない点にも注意しましょう。
8位:大阪シティ信用金庫|夢プレミアム300
大阪シティ信用金庫の「夢プレミアム300」は、夢ふくらむ支店で取り扱う電話申込限定の定期預金です。1年もの年1.20%で、預入金額は300万円以上1,000万円以下、10万円単位です。
募集期間は2026年6月22日から8月31日までで、夏のボーナス時期のキャンペーンとして使いやすい商品です。対象は日本国内に住所を有する満18歳以上の個人で、新たに預け入れる資金が条件とされています。
電話で申し込める点は特徴的ですが、夢ふくらむ支店での取引が前提になります。すでに大阪シティ信用金庫を利用している方や、電話で手続きを進めたい方には検討しやすい定期預金です。
9位:大阪商工信用金庫|年金定期
大阪商工信用金庫の「年金定期」は、公的年金を大阪商工信用金庫で継続的に受け取っている個人を対象とした定期預金です。1年もの年1.10%で、1口20万円以上から預け入れできます。
年金定期は、年金受取者に向けて通常より有利な金利を設定する商品です。退職後の生活資金のうち、当面使う予定のない資金を1年単位で預けたい方に向いています。
ただし、満期時に年金受取がない場合は、スーパー定期1年ものの店頭表示金利になる場合があります。年金口座を変更する場合は、使いやすさ、ATM、手数料、他のサービスも含めて検討しましょう。
10位:尼崎信用金庫|懸賞金付定期預金「新型宝珠」
尼崎信用金庫の第62弾懸賞金付定期預金「新型宝珠」は、2026年5月1日から7月31日まで取り扱われる定期預金です。新たな資金を店頭で100万円以上預け入れる場合、創業105年を記念した特別金利として年1.05%が適用されます。
この商品は、金利だけでなく懸賞金付きである点が特徴です。定期預金10万円につき抽選権が付与されるため、預金しながら楽しみも得られる設計になっています。
ただし、懸賞付きという付加価値だけで判断するのではなく、金利、預入期間、預入金額、中途解約時の扱いを確認することが大切です。あくまで基本は1年もの定期預金として比較しましょう。
2026年7月は、夏のボーナス時期に合わせて、信用金庫・信用組合の定期預金キャンペーンが目立つ時期です。長く続いた低金利環境から流れが変わり、1年もの定期預金でも年1%を超える商品が増えています。 特に信用金庫・信用組合は、メガバン[…]
100万円を1年預けた場合の利息イメージ
定期預金の金利は、通常「税引前」で表示されています。個人が受け取る預金利息には、原則として20.315%の税金がかかります。
| 税引前金利 | 税引前利息 | 税引後利息の目安 |
|---|---|---|
| 年1.45% | 14,500円 | 約11,554円 |
| 年1.40% | 14,000円 | 約11,156円 |
| 年1.35% | 13,500円 | 約10,757円 |
| 年1.30% | 13,000円 | 約10,358円 |
| 年1.20% | 12,000円 | 約9,562円 |
| 年1.10% | 11,000円 | 約8,765円 |
| 年1.05% | 10,500円 | 約8,367円 |
同じ100万円でも、年0.30%と年1.30%では、税引前利息に1万円の差が出ます。預入金額が大きくなるほど、金利差の影響は大きくなります。
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定期預金を選ぶときの注意点
関西エリアの高金利定期預金は、信用組合が上位に多く入っています。ただし、信用組合では組合員限定の商品が多く、営業地区や出資金の条件を確認する必要があります。
また、高金利商品ほど「新たな資金限定」「店舗限定」「年金受取者限定」「アプリ専用」「インターネットバンキング専用」などの条件が細かく設定されています。金利だけを見て判断すると、実際には申し込めないケースもあります。
定期預金は満期まで預けることが前提です。途中で解約すると、当初の高い金利ではなく、中途解約利率が適用される場合があります。1年以内に使う予定のある資金や生活防衛資金は、普通預金など流動性の高い口座に残しておくと安心です。
預金保険制度も確認しておきたい
信用金庫・信用組合の定期預金は、原則として預金保険制度の対象です。定期預金や利息の付く普通預金などの一般預金等は、1金融機関ごとに預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
ただし、同じ金融機関に普通預金と定期預金を持っている場合は合算されます。大口資金を預ける場合は、預金保険制度の範囲内に収まるか確認しましょう。
まとめ:関西版は信用組合の高金利が目立つ一方、信用金庫にも注目商品あり
2026年7月の関西版ランキングでは、大阪協栄信用組合、大同信用組合、成協信用組合など、信用組合の高金利商品が上位に入りました。1年もの年1.45%前後の商品は、定期預金としては非常に高い水準です。
一方で、信用金庫にも注目商品があります。大阪厚生信用金庫の年金受取者向け定期、大阪シティ信用金庫の電話申込限定定期、大阪商工信用金庫の年金定期、尼崎信用金庫の懸賞付き定期など、条件に合えば検討しやすい商品が並んでいます。
ボーナス資金や満期を迎えた定期預金の預け替えを考えている方は、金利だけでなく、対象者、預入金額、取扱期間、募集総額、中途解約時の条件を確認しながら、自分に合う預け先を選びましょう。
夏のボーナスが支給される時期になると、「普通預金に置いたままでよいのか」「定期預金に預け替えた方がよいのか」と考える方も多いのではないでしょうか。 日本銀行による金融政策の正常化が進むなか、銀行の預金金利も上昇しています。かつては年[…]
出典・引用
▶金融庁 「預金保険制度」
▶預金保険機構 「預金保険制度の基礎知識」
▶国税庁 「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」
本記事は、2026年7月時点で確認できる公式情報をもとに、情報提供を目的として作成したものです。特定の金融機関や金融商品の利用を推奨するものではありません。金利、取扱期間、募集総額、対象者、預入条件は変更・終了される場合があります。実際に申し込む際は、必ず各金融機関の公式ページまたは窓口で最新情報を確認してください。