夏のボーナスが支給される時期になると、「普通預金に置いたままでよいのか」「定期預金に預け替えた方がよいのか」と考える方も多いのではないでしょうか。
日本銀行による金融政策の正常化が進むなか、銀行の預金金利も上昇しています。かつては年0.002%程度だったメガバンクの1年定期預金金利も、2026年7月時点では年0.400%前後まで引き上げられました。
株式や投資信託のような価格変動を避けながら、当面使う予定のない資金を運用したい方にとって、定期預金は改めて検討する価値のある金融商品になっています。
本記事では、メガバンク3行に加え、大手信託銀行、りそなグループ、ゆうちょ銀行を対象として、2026年7月時点の1年定期預金金利をランキング形式で比較します。
夏のボーナス時期に実施されているキャンペーンについても、ファイナンシャルプランナーの視点から分かりやすく解説します。
2026年7月の定期預金ランキングの比較条件
今回のランキングは、次の条件で作成しています。
- 個人向けの円定期預金
- 預入期間は1年
- 原則として預入金額300万円未満の店頭表示金利
- 金利は税引前の年率
- 2026年7月7日時点で確認できる通常金利
- 投資信託や外貨預金とのセット商品はランキング対象外
- 新規資金限定などのキャンペーン金利は別枠で紹介
キャンペーン商品は高い金利が設定される一方、対象期間、預入金額、口座開設、アプリからの申し込み、新規資金などの条件があります。
そのため、通常金利とキャンペーン金利を同じランキングに混在させず、まずは誰でも利用しやすい通常の1年定期預金金利で比較しています。
なお、一般的に「メガバンク」と呼ばれるのは三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行です。本記事では比較対象を広げるため、大手信託銀行、りそなグループ、全国で利用しやすいゆうちょ銀行を加えています。
【2026年7月版】メガバンク・大手信託銀行の1年定期預金金利ランキングTOP10
| 順位 | 金融機関名 | 主な商品名 | 1年もの金利・税引前 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三菱UFJ信託銀行 | スーパー定期 | 年0.425% |
| 1位 | 三井住友信託銀行 | スーパー定期 | 年0.425% |
| 3位 | 三菱UFJ銀行 | スーパー定期 | 年0.400% |
| 3位 | 三井住友銀行 | スーパー定期 | 年0.400% |
| 3位 | みずほ銀行 | スーパー定期 | 年0.400% |
| 3位 | みずほ信託銀行 | スーパー定期 | 年0.400% |
| 3位 | SMBC信託銀行プレスティア | スーパー定期 | 年0.400% |
| 3位 | りそな銀行 | スーパー定期 | 年0.400% |
| 3位 | 埼玉りそな銀行 | スーパー定期 | 年0.400% |
| 3位 | ゆうちょ銀行 | 定期貯金 | 年0.400% |
※金利は2026年7月時点の税引前年率です。実際の適用金利は、預入日、預入金額、申込方法などによって異なる場合があります。最新の金利は、各金融機関の公式サイトでご確認ください。
2026年7月時点では、三井住友信託銀行と三菱UFJ信託銀行の年0.425%がトップとなりました。その他の銀行は年0.400%で横並びとなっており、大手銀行間の金利差は限定的です。各行の公式金利ページでも、1年ものが年0.400~0.425%であることを確認できます。
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1位 三井住友信託銀行|スーパー定期
三井住友信託銀行のスーパー定期1年ものは、年0.425%です。
100万円を1年間預けた場合の税引前利息は4,250円、税引後では約3,387円が目安となります。
三井住友信託銀行では通常のスーパー定期に加え、「グッドセレクト」と呼ばれる中長期の定期預金も取り扱っています。2026年7月には、インターネットバンキング限定で2年、3年、5年ものに特別金利を適用するプランも用意されています。
ただし、特別金利プランは1契約100万円以上、預入期間2年以上などの条件があるため、1年後に使う可能性のある資金には通常の1年定期預金の方が適しています。
1位 三菱UFJ信託銀行|スーパー定期
三菱UFJ信託銀行のスーパー定期1年ものも、年0.425%です。
預入金額が300万円未満の場合と300万円以上の場合で金利差はなく、いずれも年0.425%が適用されます。
三菱UFJ信託銀行は、定期預金だけでなく、相続、遺言、不動産、資産承継などの信託業務に強みを持っています。預金金利だけを比較するのではなく、将来的に相続や資産管理について相談したい方にとって利用価値の高い金融機関です。
一方、投資信託やファンドラップと定期預金を組み合わせたプランもあります。定期預金部分の金利が高く見えても、投資商品の購入手数料や信託報酬、価格変動リスクがあるため、定期預金単体とは分けて判断しましょう。
3位 三菱UFJ銀行|スーパー定期
三菱UFJ銀行のスーパー定期1年ものは、年0.400%です。
全国に店舗やATMがあり、給与振込口座や生活口座として利用している方が多いことから、資金移動の手間を抑えられる点がメリットです。
年0.425%の信託銀行と比較すると、100万円を1年間預けた場合の税引後利息の差は約200円です。わずかな金利差のために新しい口座を開設するよりも、普段利用している銀行で管理を一本化した方が便利なケースもあります。
3位 三井住友銀行|スーパー定期
三井住友銀行のスーパー定期、スーパー定期300、大口定期の1年ものは、いずれも年0.400%です。
300万円未満、300万円以上、1,000万円以上の預入区分による1年ものの金利差はありません。
三井住友銀行は、Oliveを中心に銀行口座、クレジットカード、デビットカード、証券などを一体的に管理できる点が特徴です。定期預金の金利だけではなく、振込手数料、ATM手数料、ポイント還元などを含めた総合的な利便性で判断するのがよいでしょう。
3位 みずほ銀行|スーパー定期
みずほ銀行のスーパー定期1年ものは、年0.400%です。
2026年夏は、通常の1年定期預金とは別に、6カ月もの定期預金を対象としたポイントキャンペーンが実施されています。
対象となる新規資金を6カ月定期預金へ預け入れ、アプリからエントリーすることで、預入金額に応じたみずほポイントが進呈されます。300万円以上の場合は24,380ポイントとなり、定期預金利息と合わせて約3万円相当になる設計です。
キャンペーン期間は2026年6月18日から9月17日までですが、対象は1年ものではなく6カ月ものです。ランキングの年0.400%と単純比較しないように注意してください。
3位 みずほ信託銀行|スーパー定期
みずほ信託銀行のスーパー定期1年ものは、年0.400%です。
300万円未満、300万円以上、大口定期預金に該当する1,000万円以上のいずれも、1年ものは同じ金利となっています。
みずほ信託銀行では、定期預金のほか、遺言信託、相続、不動産、資産承継などの相談ができます。まとまった退職金や相続資金の預け先を検討している場合には、預金金利だけでなく、将来必要になるサービスも含めて比較するとよいでしょう。
投資信託と3カ月定期預金を組み合わせたセットプランもありますが、投資信託部分には元本割れの可能性があります。定期預金部分の高金利だけを見て契約しないことが重要です。
3位 SMBC信託銀行プレスティア|円定期預金
SMBC信託銀行プレスティアの円定期預金1年ものは、年0.400%です。
スーパー定期の最低預入金額は10万円、大口定期は1,000万円以上となっています。外貨預金、海外送金、多通貨決済などに強みがあり、海外との資金移動が多い方に向いています。
2026年7月1日から9月30日までは、米ドル・豪ドル定期預金を対象としたサマーキャンペーンも実施されています。ただし、外貨定期預金には為替変動リスクがあり、円換算した受取額が預入時の円資金を下回る可能性があります。
外貨定期預金の高い金利と、元本保証型の円定期預金は性質が異なるため、同じ預金という理由だけで比較しないようにしましょう。
3位 りそな銀行|スーパー定期
りそな銀行のスーパー定期1年ものは、年0.400%です。
300万円未満のスーパー定期、300万円以上のスーパー定期300、1,000万円以上の自由金利型定期預金のいずれも、1年ものは同じ金利です。
2026年夏には、アプリから定期預金を作成するなどの条件を満たした場合に、クラブポイントを受け取れるキャンペーンも案内されています。
キャンペーンは金利そのものが上乗せされるタイプと、ポイントや現金が付与されるタイプがあります。受け取れる特典だけでなく、エントリー、預入金額、対象者、口座残高などの条件を確認しましょう。
3位 埼玉りそな銀行|スーパー定期
埼玉りそな銀行の通常のスーパー定期1年ものは、年0.400%です。
一方、2026年5月20日から9月30日までは、「つながる+定期預金キャンペーン」が実施されています。
キャンペーン期間中に新たな資金で30万円以上を預け入れた場合、1年定期預金には年0.700%の初回特別金利が適用されます。
通常金利の年0.400%を大きく上回りますが、キャンペーン期間、新規資金、最低預入金額などの条件があります。また、満期後は自動継続日の通常金利が適用されるため、年0.700%が継続するわけではありません。
3位 ゆうちょ銀行|定期預金
ゆうちょ銀行の1年定期貯金は、年0.400%です。
全国の郵便局で利用できるため、転居が多い方や、近くにメガバンクの店舗がない方でも利用しやすい点がメリットです。
ゆうちょ銀行では、1年ものだけでなく、2年、3年、4年、5年、10年の定期貯金も取り扱っています。2026年7月時点では、10年定期貯金が年0.900%となっています。
ただし、長期間固定すると、その後に市場金利が上昇しても契約済み定期貯金の金利は変わりません。将来さらに金利が上がる可能性を考える場合は、全額を10年に固定せず、1年、3年、5年などに分散する方法もあります。
100万円・300万円を1年間預けた場合の利息
定期預金の利息には、原則として20.315%の税金がかかります。内訳は所得税・復興特別所得税15.315%、地方税5%です。
| 預入金額 | 金利 | 税引前利息 | 税引後利息の目安 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 年0.425% | 4,250円 | 約3,387円 |
| 100万円 | 年0.400% | 4,000円 | 約3,187円 |
| 300万円 | 年0.425% | 12,750円 | 約10,160円 |
| 300万円 | 年0.400% | 12,000円 | 約9,562円 |
年0.425%と年0.400%の差は、100万円を1年間預けても税引後で約200円です。300万円でも約600円にとどまります。
そのため、メガバンクや大手信託銀行のなかで選ぶ場合は、金利差だけでなく、次の点も重要です。
- すでに口座を持っているか
- インターネットで預け入れや解約ができるか
- ATMや店舗を利用しやすいか
- 満期の案内を確認しやすいか
- 自動継続後の金利を確認できるか
- 振込手数料やATM手数料の優遇があるか
夏のボーナスキャンペーンを選ぶ際の注意点
1.通常金利とキャンペーン金利を分けて比較する
キャンペーン金利は、すべての預金者に無条件で適用されるとは限りません。
新規資金限定、アプリからの申し込み、一定金額以上、初回満期までなどの条件が設けられています。通常金利が年0.400%でも、条件を満たせば年0.700%になる銀行もあります。
反対に、条件を満たさなければ通常金利しか適用されないため、必ずキャンペーン要項を確認してください。
2.ポイントを金利に換算して考える
ポイントキャンペーンでは、定期預金の金利自体は高くなくても、ポイントを含めた実質的な収益が大きくなる場合があります。
ただし、ポイントには進呈時期、交換先、有効期限、エントリー条件があります。現金の利息とまったく同じではありません。
3.投資信託とのセット商品に注意する
「定期預金金利・年3%」「定期預金金利・年5%」など、高い金利が表示されている商品には、投資信託やファンドラップの購入が条件となっていることがあります。
高金利が適用されるのは定期預金部分だけであり、期間も3カ月程度に限定されるケースが一般的です。投資信託部分では購入手数料、信託報酬、価格下落による損失が発生する可能性があります。定期預金の利息以上に損失が出る可能性もあるため、預金金利だけで判断してはいけません。
4.中途解約する可能性を考える
定期預金を満期前に解約すると、当初の約定金利ではなく、所定の中途解約利率が適用されます。
1年以内に使う予定がある生活費、税金、住宅購入資金、教育費、車の購入資金などは、定期預金に入れすぎないことが重要です。生活防衛資金は普通預金に残し、当面使う予定のない余裕資金だけを定期預金へ振り分けましょう。
5.1金融機関1,000万円を意識する
利息の付く普通預金や定期預金は、預金保険制度によって、1金融機関につき預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息が保護されます。1,000万円を超える資金を預ける場合は、複数の金融機関に分散することも検討しましょう。
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2026年7月は短期と長期に分けて預ける方法も有効
2026年7月時点では、大手銀行の1年定期預金金利は年0.400~0.425%まで上昇しています。
一方で、今後さらに預金金利が引き上げられる可能性もあります。まとまった資金を一度に長期定期へ預けると、金利上昇後に新しい高金利商品へ乗り換えにくくなります。
例えば300万円を預ける場合は、次のように預入時期や期間を分散する方法があります。
- 100万円を1年定期
- 100万円を2年または3年定期
- 100万円を普通預金に残す
満期時期を分散する方法は「ラダー型運用」と呼ばれます。一定期間ごとに満期を迎える資金ができるため、流動性を確保しながら金利上昇にも対応しやすくなります。
2026年7月は、夏のボーナス時期に合わせて、信用金庫・信用組合の定期預金キャンペーンが目立つ時期です。長く続いた低金利環境から流れが変わり、1年もの定期預金でも年1%を超える商品が増えています。 特に信用金庫・信用組合は、メガバン[…]
まとめ
2026年7月のメガバンク・大手信託銀行の1年定期預金では、三井住友信託銀行と三菱UFJ信託銀行の年0.425%がトップとなりました。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行をはじめとする大手銀行の多くは、年0.400%で横並びです。
通常金利の差は小さいものの、夏のボーナス時期には、新規資金向けの特別金利やポイントキャンペーンが実施されています。特に埼玉りそな銀行の1年定期預金キャンペーンや、みずほ銀行の6カ月定期預金キャンペーンは、条件を満たす方にとって有力な選択肢です。
ただし、キャンペーンの対象期間、預入金額、申込方法、自動継続後の金利を確認する必要があります。
定期預金は大きな利益を狙う商品ではありませんが、元本割れのリスクを抑えながら、近い将来に使う予定のある資金を管理する「守りの運用」に適しています。
金利だけを追うのではなく、資金を使う時期、口座の使いやすさ、預金保険制度を踏まえ、自分に合った銀行と預入期間を選びましょう。
出典・引用
日本銀行 「金融市場調節方針の変更について」
国税庁 「株式・配当・利子と税」
国税庁 「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」
金融庁 「預金保険制度」
預金保険機構 「預金保険制度の基礎知識」
金利は2026年7月8日時点の税引前年利です。100万円の利息は、1年間預け入れた場合の単純計算です。個人が受け取る利息には原則20.315%の税金がかかります。税引後利息は概算であり、実際の受取額は預入日数や各金融機関の端数処理によって数円程度異なる場合があります。キャンペーン金利や特別プランはランキングに含めていません。