2026年春は、地方銀行の定期預金金利が大きく動いた時期でした。インターネット支店や周年記念キャンペーンを中心に、年1%を超える定期預金が相次いで登場し、預金金利への関心が高まりました。
本記事では、2026年4月29日時点で各地方銀行の公式ページから確認できた定期預金を、当時の金利と条件に基づいてランキング形式で記録しています。
2026年4月から7月までの主な変化
- 三十三銀行の周年記念キャンペーンが終了
- 夏のボーナスキャンペーンが各行で開始
- 静岡銀行や北九州銀行など、新たな高金利商品が登場
- 香川銀行の1年ものが年1.40%へ引き上げ
- 月ごとの比較条件を「1年もの」に統一
なお、掲載しているキャンペーンの一部はすでに終了しており、現在の金利や取扱条件とは異なる場合があります。これから定期預金を検討する方は、最新の地方銀行定期預金ランキングと各金融機関の公式サイトをあわせてご確認ください。(2026年7月10日更新)
2026年7月は、夏のボーナス時期に合わせて、地方銀行が相次いで定期預金キャンペーンを開始しました。 日本銀行の金融政策正常化を背景に、市場金利は数年前よりも高い水準にあります。銀行側にとっても、貸出や有価証券運用の原資となる預金を[…]
地方銀行の定期預金金利ランキングTOP10
以下は、2026年4月29日時点で各銀行の公式ページから確認できた、個人向け円定期預金の金利ランキングです。退職金専用商品や投資信託とのセット商品など、対象者がかなり限定される商品は除外しています。金利はすべて税引前の年利です。
| 順位 | 銀行名・支店 | 商品名 | 期間 | 金利 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 三十三銀行 | 誕生5周年記念 定期預金金利上乗せキャンペーン | 5年 | 年1.600% |
| 2位 | 愛媛銀行 四国八十八カ所支店 | 新規口座開設限定定期預金 | 3か月 | 年1.400% |
| 3位 | 三十三銀行 | 誕生5周年記念 定期預金金利上乗せキャンペーン | 3年 | 年1.300% |
| 3位 | 伊予銀行 | 新たなご資金ウェルカムキャンペーン | 5年 | 年1.300% |
| 3位 | 大光銀行 えちご大花火支店 | 正三尺玉定期預金 | 1年 | 年1.300% |
| 6位 | 愛媛銀行 四国八十八カ所支店 | 新規口座開設限定定期預金 | 1年 | 年1.250% |
| 7位 | 香川銀行 セルフうどん支店 | 金利トッピング定期預金 | 5年 | 年1.200% |
| 7位 | トマト銀行 ももたろう支店 | きびだんご定期預金 | 5年 | 年1.200% |
| 9位 | 愛媛銀行 四国八十八カ所支店 | だんだん定期預金ワイド 特別金利プラン | 1年 | 年1.150% |
| 9位 | トマト銀行 ももたろう支店 | きびだんご定期預金 | 3年 | 年1.150% |
なぜ地方銀行の定期預金が注目されているのか
地方銀行の定期預金が注目される理由は、都市銀行の通常金利よりも高い金利を提示するキャンペーンが増えているためです。
特に、地方銀行は全国的な知名度ではメガバンクに劣ることがあります。そのため、インターネット支店や期間限定キャンペーンを通じて、預金を集めるために魅力的な金利を提示するケースがあります。
また、スマートフォンやインターネットで口座開設できる銀行も増えており、居住地域に関係なく利用しやすい商品もあります。以前は「地方銀行=その地域に住んでいる人が使う銀行」という印象がありましたが、現在ではインターネット支店を通じて、全国から申し込める商品も珍しくありません。
一方で、すべての地方銀行の定期預金が全国対応というわけではありません。商品によっては、店頭での申し込みが必要だったり、営業エリア内の居住者に限定されていたりする場合があります。ランキングを見るときは、金利だけでなく「自分が申し込める商品かどうか」を確認することが大切です。
2026年は預金金利の引き上げが相次ぎ、ネット銀行の1年定期預金でも年1%を超える商品が増えています。特に夏のボーナス時期は、通常金利を大きく上回る期間限定キャンペーンが集中する季節です。 ただし、高金利の商品ほど「新規口座開設者限[…]
100万円を預けた場合の利息はいくら?
定期預金を比較するときは、金利だけでなく実際に受け取れる利息をイメージすることも重要です。
たとえば、100万円を1年間預けた場合の税引前利息は、以下のようになります。
| 金利 | 100万円を1年預けた場合の税引前利息 |
|---|---|
| 年1.600% | 16,000円 |
| 年1.400% | 14,000円 |
| 年1.300% | 13,000円 |
| 年1.250% | 12,500円 |
| 年1.200% | 12,000円 |
| 年1.150% | 11,500円 |
| 年1.000% | 10,000円 |
ただし、実際に受け取る利息には税金がかかります。定期預金の利息には、原則として20.315%の税金がかかるため、手取り額は税引前利息より少なくなります。
たとえば、100万円を年1.300%で1年間預けた場合、税引前利息は13,000円です。税引後の手取り利息は、おおよそ10,359円前後になります。大きなリターンを狙う投資商品とは異なりますが、元本を大きく減らしたくない資金の置き場所としては、検討する価値があります。
地方銀行の定期預金を選ぶポイント
地方銀行の定期預金を選ぶときは、金利の高さだけで判断しないことが大切です。特に、以下のポイントは必ず確認しておきましょう。
1. 預入期間を確認する
ランキング上位には、3か月、1年、3年、5年など、さまざまな預入期間の商品があります。
一見すると、5年ものの金利が高く見えることがあります。しかし、5年間資金を固定することになるため、その間にさらに金利が上昇した場合、より高い金利の商品に乗り換えにくくなる可能性があります。
一方、3か月や1年ものは、満期までの期間が短いため、金利環境の変化に対応しやすいというメリットがあります。これから先の金利上昇が気になる方は、短めの期間を選ぶのもひとつの方法です。
2. 新規資金限定かどうかを確認する
高金利キャンペーンでは、「新たな資金」が条件になっていることがあります。これは、すでにその銀行に預けている普通預金や定期預金からの振替では対象にならないという意味です。
たとえば、三十三銀行のキャンペーンでは、キャンペーン開始日以降に新たに預け入れた資金が対象とされています。既存預金からの振替は対象外です。
すでにその銀行に口座を持っている人でも、手元資金や他行からの資金であれば対象になる場合があります。申し込み前に、対象資金の条件を必ず確認しましょう。
3. 預入上限を確認する
高金利商品には、預入金額の上限が設けられていることがあります。
たとえば、愛媛銀行 四国八十八カ所支店の新規口座開設限定定期預金は、100万円以上1,000万円以内が対象です。
また、大光銀行えちご大花火支店の正三尺玉定期預金は、1年もの年1.30%と高い金利ですが、預入条件や上限の確認が必要です。高金利に見えても、預けられる金額が少ない場合、受け取れる利息の総額は限られます。
4. 申込方法を確認する
地方銀行の定期預金には、店頭限定の商品とインターネット支店限定の商品があります。
店頭限定の場合、原則としてその銀行の店舗に行く必要があります。近くに店舗がない場合は利用しにくいでしょう。一方、インターネット支店の商品であれば、スマートフォンやパソコンから申し込めるケースがあります。
ただし、インターネット支店でも、本人確認書類の提出や口座開設までに時間がかかることがあります。キャンペーン終了間際に申し込むと、口座開設が間に合わない可能性もあるため、早めに確認することが大切です。
5. 満期後の金利を確認する
キャンペーン金利は、最初の預入期間だけ適用されることが一般的です。満期後に自動継続される場合、継続後はその時点の店頭表示金利が適用されることがあります。
伊予銀行のキャンペーンでも、満期後に自動継続される場合、継続日における各預入期間に応じた店頭表示利率が適用されると案内されています。
高金利だと思って預けたまま放置していると、満期後は低い金利で自動継続される可能性があります。満期日が近づいたら、再度ほかの商品と比較するのがおすすめです。
夏のボーナスが支給される時期になると、「普通預金に置いたままでよいのか」「定期預金に預け替えた方がよいのか」と考える方も多いのではないでしょうか。 日本銀行による金融政策の正常化が進むなか、銀行の預金金利も上昇しています。かつては年[…]
定期預金のメリット
地方銀行の定期預金の大きなメリットは、元本の安全性が高いことです。
株式や投資信託のように価格が日々変動するわけではなく、満期まで預ければ原則として元本と利息を受け取ることができます。投資に不安がある方や、使う時期が決まっている資金を安全に置いておきたい方に向いています。
また、預入期間を決めて預けるため、普通預金よりも資金を使いにくくなります。ついお金を使ってしまう方にとっては、貯蓄を継続しやすい仕組みにもなります。
さらに、地方銀行の高金利キャンペーンを活用すれば、普通預金に置いておくよりも効率よく利息を受け取れる可能性があります。リスクを抑えながら少しでも利息を増やしたい方にとって、定期預金は今でも有力な選択肢です。
定期預金の注意点
一方で、定期預金にも注意点があります。
まず、途中で解約すると、当初の高金利が適用されない場合があります。多くの商品では、中途解約時には所定の中途解約利率が適用されます。そのため、近いうちに使う予定があるお金を長期の定期預金に入れるのは避けた方がよいでしょう。
次に、インフレに弱いという点もあります。定期預金の金利が年1%台でも、物価上昇率がそれを上回る場合、実質的なお金の価値は目減りする可能性があります。定期預金は安全性の高い資金置き場ですが、資産を大きく増やす商品ではありません。
また、預金保険制度の範囲も確認しておく必要があります。金融庁によると、定期預金や利息の付く普通預金などは、1金融機関ごとに預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
つまり、同じ銀行に1,000万円を超える預金を集中させる場合は、預金保険制度の保護範囲を超える部分が出る可能性があります。安全性を重視するなら、複数の金融機関に分散して預けることも検討しましょう。
地方銀行の定期預金はどんな人に向いている?
地方銀行の定期預金は、次のような人に向いています。
まず、元本を大きく減らしたくない人です。株式や投資信託の値動きが苦手な方でも、定期預金であれば比較的安心して利用できます。
次に、生活防衛資金とは別に、しばらく使う予定のないお金がある人です。半年から1年程度使わない資金であれば、短期の高金利定期預金に預けることで、普通預金よりも利息を得やすくなります。
また、住宅購入資金、教育資金、車の購入資金など、使う時期がある程度決まっているお金の一時的な置き場所としても活用できます。ただし、必要になる時期よりも長い定期預金を選ぶと、中途解約が必要になる可能性があるため注意が必要です。
一方で、長期的に大きく資産を増やしたい人にとっては、定期預金だけでは物足りない可能性があります。その場合は、定期預金で安全資金を確保しつつ、余裕資金で投資信託や株式投資を組み合わせる方法も考えられます。
まとめ:地方銀行の定期預金は「金利+条件」で選ぶことが大切
2026年4月時点では、地方銀行の定期預金でも年1%を超える商品が増えており、一部では年1.3%から年1.6%の高金利商品も見られます。特に、地方銀行のインターネット支店や期間限定キャンペーンは、普通預金よりも有利な預け先を探している人にとって注目度が高い選択肢です。
ただし、定期預金を選ぶときは、金利の高さだけで判断しないことが重要です。預入期間、預入金額、対象者、新規資金の条件、申込方法、満期後の金利、中途解約時の扱いを確認したうえで、自分に合った商品を選びましょう。
短期で様子を見たい人は3か月から1年もの、しばらく使わない資金を預けたい人は3年から5年ものを検討するなど、資金の使い道に合わせて選ぶことが大切です。
地方銀行の定期預金は、派手な投資商品ではありません。しかし、元本の安全性を重視しながら少しでも利息を増やしたい人にとって、今あらためて見直す価値のある預け先といえるでしょう。
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※本ランキングは、2026年4月29日時点で各銀行の公式ページから確認できた情報をもとに作成しています。
※金利はすべて税引前の年利です。利息には原則20.315%の税金がかかります。
※キャンペーン商品は、募集総額に達した場合や取扱期間終了により、早期に受付終了となる場合があります。
※実際に預け入れる際は、対象者、預入金額、預入期間、申込方法、対象店舗、満期後の適用金利を必ず公式サイトで確認してください。
出典・引用
金融庁 「預金保険制度」
国税庁 「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」
本記事は、地方銀行の定期預金金利に関する情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融機関や金融商品への申込み・預け入れを推奨するものではありません。掲載している金利や条件は確認時点の情報であり、変更・終了となる場合があります。実際に利用を検討する際は、各金融機関の公式サイトや商品説明書等で最新情報を確認し、ご自身の判断と責任においてお手続きください。