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2026年6月の個人向け国債の金利は?3年・5年・10年をわかりやすく解説

「株式投資は値動きが大きくて不安」「預金だけでは利息が少ない」「できるだけ安全にお金を運用したい」。このように考えている方にとって、2026年6月の個人向け国債は、改めて注目したい選択肢です。

個人向け国債は、国が個人向けに発行する債券です。最大の特徴は、満期まで保有すれば額面金額が戻ってくる仕組みであることです。つまり、元本保証型の代表格ともいえる金融商品です。株式や投資信託のように日々価格が大きく変動するものではないため、資産を大きく増やすというよりも、安定的に守るための商品といえます。

少し前まで、個人向け国債はあまり注目されていませんでした。理由はシンプルで、金利が非常に低かったからです。安全性は高いものの、「利息が少なすぎる」「資産運用としては物足りない」と感じる人も多かったと思います。しかし、ここ最近は状況が変わってきました。日本の長期金利が上昇傾向にあるなかで、個人向け国債の金利も以前より高くなっています。

2026年6月募集分を見ると、3年・5年・10年のいずれも1%台の金利となっており、かつての低金利時代とは印象が大きく変わっています。もちろん、個人向け国債は株式のように大きな値上がり益を狙う商品ではありません。短期間で資産を大きく増やす「攻めの投資」ではなく、資産を安定的に守るための「守りの投資」です。

ただ、守りの投資だからこそ、家計や資産形成の中で重要な役割を持ちます。特に、株式や投資信託など値動きのある資産を持っている方にとって、個人向け国債は資産全体の安定感を高める存在になります。本記事では、2026年6月募集の個人向け国債について、3年・5年・10年それぞれの金利、前月との比較、10万円を投資した場合の利息例、購入方法、リスクや注意点までわかりやすく解説します。

2026年6月募集の個人向け国債の金利

2026年6月募集の個人向け国債は、変動10年、固定5年、固定3年の3種類です。それぞれ金利タイプや満期までの期間が異なるため、自分の資金計画に合わせて選ぶことが大切です。

種類金利タイプ税引前利率税引後利率
変動10年変動金利年1.74%年1.3865190%
固定5年固定金利年1.86%年1.4821410%
固定3年固定金利年1.51%年1.2032435%

募集期間は、2026年6月4日から2026年6月30日までです。発行日は2026年7月15日で、利息は年2回、1月15日と7月15日に支払われます。

今回の金利を見ると、固定5年が年1.86%と最も高く、次に変動10年の年1.74%、固定3年の年1.51%と続きます。かつての個人向け国債は、最低金利である年0.05%に近い水準が長く続いていました。その頃は、10万円を投資しても年間の利息は税引前で50円ほどでした。安全性は高くても、資産運用としての魅力は感じにくかったのが正直なところです。

しかし、2026年6月募集分では、10万円を投資した場合でも年間で千円台の利息が見込める水準になっています。大きく増やす商品ではありませんが、「安全性を重視しながら、少しでも利息を得たい」という方にとっては、かなり現実的な選択肢になってきました。

前月(2026年5月)との比較

2026年6月募集分を、前月の2026年5月募集分と比較すると、変動10年は上昇し、固定3年と固定5年はやや低下しました。

種類2026年5月2026年6月前月比
変動10年年1.67%年1.74%+0.07%
固定5年年1.89%年1.86%-0.03%
固定3年年1.57%年1.51%-0.06%

今回の特徴は、変動10年の金利が上昇した一方で、固定3年と固定5年は少し低下した点です。変動10年は、2026年5月の年1.67%から、2026年6月は年1.74%へ上がりました。今後の金利上昇を意識している方にとっては、注目しやすい動きです。

一方、固定5年は年1.89%から年1.86%へ、固定3年は年1.57%から年1.51%へ下がりました。ただし、低下したとはいえ、どちらも1%台の金利を維持しています。元本保証型の商品として考えれば、十分に比較対象に入る水準です。

ここで難しいのは、購入するタイミングです。今後、長期金利がさらに上がれば、個人向け国債の金利も上昇する可能性があります。反対に、金利が落ち着けば、今より下がる可能性もあります。つまり、個人向け国債は安全性の高い商品ではありますが、「いつ買うか」「いくら買うか」の判断は意外と難しいのです。

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固定3年|短めの期間で手堅く運用したい人向け

固定3年は、満期まで3年間保有するタイプの個人向け国債です。2026年6月募集分の利率は、税引前で年1.51%、税引後で年1.2032435%です。固定3年の魅力は、期間が比較的短いことです。5年や10年に比べると資金を拘束される期間が短いため、「あまり長期間お金を動かせなくなるのは不安」という方にも検討しやすい商品です。

また、固定金利なので、購入時点の利率が満期まで続きます。将来の利息の見通しが立てやすく、資金計画を組みやすい点もメリットです。たとえば、10万円を固定3年に投資した場合、税引前の年間利息は約1,510円です。半年ごとの利払いで考えると、1回あたり約755円になります。

税引後では、年間の受取利息は約1,203円、半年ごとでは約602円が目安です。3年間保有した場合、税引前では約4,530円、税引後では約3,610円ほどの利息が見込めます。もちろん、これだけで資産が大きく増えるわけではありません。しかし、元本の安全性を重視しながら、普通預金よりも高めの利息を狙いたい方にとっては、十分に検討できる内容です。

固定3年は、数年以内に使う予定がある資金には慎重に考える必要があります。ただ、3年程度は使う予定がない余裕資金であれば、守りの運用先として使いやすい商品です。

固定5年|金利の高さと安定性のバランスが魅力

固定5年は、満期まで5年間保有するタイプの個人向け国債です。2026年6月募集分の利率は、税引前で年1.86%、税引後で年1.4821410%です。今回の3種類の中では、税引前利率が最も高いのが固定5年です。前月の年1.89%からは少し下がったものの、それでも年1.86%という水準は、元本保証型の商品としてはかなり見応えがあります。

固定5年の良いところは、購入時点で利率が決まることです。今後、金利が下がったとしても、購入したときの利率が5年間続きます。そのため、「今の金利水準をしっかり確保しておきたい」と考える方には向いています。

10万円を固定5年に投資した場合、税引前の年間利息は約1,860円です。半年ごとの利払いでは、1回あたり約930円になります。税引後では、年間の受取利息は約1,482円、半年ごとでは約741円が目安です。5年間保有した場合、税引前では約9,300円、税引後では約7,411円ほどの利息が見込めます。

固定5年は、安全性を重視しつつ、ある程度まとまった利息も得たい方に向いています。たとえば、生活防衛資金とは別に、5年程度は使う予定のないお金がある場合には、検討しやすい選択肢です。ただし、注意点もあります。今後さらに金利が上昇した場合、すでに購入した固定5年の利率は変わりません。つまり、将来もっと高い金利の商品が出ても、購入済みの固定5年はそのままです。

この点では、固定5年は「今の金利を確保できる安心感」と「将来の金利上昇を取り逃がす可能性」の両方を持っている商品といえます。

変動10年|今後の金利上昇に期待する人向け

変動10年は、満期まで10年間の個人向け国債です。2026年6月募集分の初回利率は、税引前で年1.74%、税引後で年1.3865190%です。変動10年の大きな特徴は、半年ごとに適用利率が見直されることです。固定3年や固定5年は購入時の利率が満期まで変わりませんが、変動10年は市場金利の動きに応じて利率が変わります。

そのため、今後、長期金利がさらに上昇すれば、変動10年の利率も上がる可能性があります。反対に、長期金利が下がれば、将来の利率が下がる可能性もあります。10万円を変動10年に投資した場合、初回利率ベースでは、税引前の年間利息は約1,740円です。半年ごとの利払いでは、1回あたり約870円になります。税引後では、年間の受取利息は約1,387円、半年ごとでは約693円が目安です。

ただし、変動10年の場合、この利率が10年間ずっと続くわけではありません。あくまで初回利率であり、その後は半年ごとに見直されます。将来の受取利息は、固定3年や固定5年のように確定しているわけではありません。

変動10年は、今後の金利上昇に期待する方に向いています。「これから日本の長期金利はまだ上がるかもしれない」と考える場合には、固定金利よりも変動金利のほうが魅力的に見える場面があります。一方で、10年という期間は長めです。個人向け国債は発行後1年経過すれば中途換金が可能ですが、原則として発行後1年間は中途換金できません。また、中途換金をする場合には、直前2回分の各利子相当額に一定の調整が入ります。

そのため、変動10年を購入する場合も、生活費や近いうちに使う予定のある資金ではなく、当面使う予定のない余裕資金で考えることが大切です。

10万円を投資した場合の利息例

2026年6月募集分に10万円を投資した場合の利息目安は、次の通りです。

種類税引前年利年間利息・税引前年間利息・税引後半年ごとの利息・税引後
固定3年1.51%約1,510円約1,203円約602円
固定5年1.86%約1,860円約1,482円約741円
変動10年1.74%約1,740円約1,387円約693円

10万円という金額で見ると、利息は大きな金額ではありません。ただし、100万円ならこの10倍、300万円なら30倍になります。個人向け国債は1万円から購入できるため、少額から始めやすい点も魅力です。いきなり大きな金額を入れるのではなく、10万円、30万円、50万円といった形で、少しずつ購入する方法もあります。

特に今のように、今後の金利上昇も意識される局面では、一度に全額を購入するよりも、数回に分けて購入するほうが安心感があります。購入時期を分けることで、金利の変化にある程度対応しやすくなるからです。

個人向け国債の購入方法

個人向け国債は、証券会社、銀行、郵便局などの金融機関で購入できます。最近では、インターネット取引に対応している金融機関も多いため、店頭に行かなくても購入できる場合があります。購入の流れは、それほど難しくありません。

まず、個人向け国債を取り扱っている金融機関を選びます。次に、その金融機関で口座を開設します。すでに証券口座や銀行口座を持っている場合でも、国債の購入に必要な手続きが別途必要になることがあります。その後、募集期間中に希望する商品を選び、購入金額を入力して申し込みます。個人向け国債は1万円から1万円単位で購入できます。

2026年6月募集分の募集期間は、2026年6月4日から6月30日までです。申し込みの締切時間は金融機関によって異なる場合があるため、購入を検討する場合は早めに確認しておくと安心です。また、金融機関によっては、個人向け国債の購入キャンペーンを実施していることもあります。ただし、キャンペーンだけで判断するのではなく、口座の使いやすさ、管理のしやすさ、今後も継続して利用しやすいかどうかも確認しておきたいところです。

個人向け国債のリスクと注意点

個人向け国債は、安全性の高い金融商品です。しかし、「元本保証型だから何も心配しなくてよい」というわけではありません。まず注意したいのは、発行後1年間は原則として中途換金できないことです。急にお金が必要になっても、すぐに換金できない可能性があります。

そのため、生活防衛資金や近いうちに使う予定のあるお金で購入するのは避けるべきです。たとえば、数か月以内に使う生活費、教育費、住宅購入資金、車の購入資金、税金の支払いに充てるお金などは、普通預金など流動性の高い形で残しておく必要があります。

次に、中途換金時の調整にも注意が必要です。個人向け国債は発行後1年が経過すれば中途換金できますが、その際には直前2回分の各利子相当額に一定の調整が入ります。元本が大きく値下がりする商品ではありませんが、途中で換金すると受け取れる利息が減る点は理解しておきましょう。

また、インフレリスクもあります。仮に年1%台の利息を受け取れたとしても、物価がそれ以上に上がれば、実質的なお金の価値は目減りする可能性があります。個人向け国債は元本を守る商品ではありますが、インフレに完全に強い商品ではありません。

さらに、固定3年や固定5年には、金利上昇局面での機会損失もあります。今後さらに金利が上がった場合、すでに購入した固定金利型の利率は変わりません。「もう少し待てば、もっと高い金利で買えたかもしれない」という可能性があるのです。一方、変動10年には金利低下リスクがあります。今後の金利上昇に期待できる反面、金利が下がれば将来の利率も下がる可能性があります。

このように、個人向け国債は安全性が高い一方で、流動性、インフレ、購入タイミング、金利変動といったリスクはあります。リスクがない商品ではなく、リスクの種類が株式とは違う商品だと考えるとわかりやすいでしょう。

購入するタイミングと金額はどう考えるべきか

2026年6月時点の個人向け国債は、以前と比べるとかなり魅力的な金利水準になっています。定期預金だけでは物足りない方や、株式の値動きに不安を感じる方にとっては、検討する価値があります。ただし、今後も長期金利が上昇する可能性があります。そのため、「今すぐ全額を買うべきか」という判断は簡単ではありません。

今買えば、現在の金利を確保できます。一方で、来月以降さらに金利が上がれば、もう少し待ったほうがよかったと感じるかもしれません。逆に、今後金利が下がれば、今のうちに買っておけばよかったということもあります。このような場面では、一括購入ではなく分散購入を考えるのも一つの方法です。

たとえば、100万円を個人向け国債に回す予定がある場合、6月に全額購入するのではなく、数か月に分けて購入する方法です。購入時期をずらすことで、金利の変動に対する不安を和らげることができます。また、3年・5年・10年を組み合わせる方法もあります。短めの固定3年で資金の自由度を残し、固定5年で高めの利率を確保し、変動10年で将来の金利上昇に備えるという考え方です。

どの商品を選ぶ場合でも、最も大切なのは生活防衛資金を確保することです。個人向け国債は安全性が高いとはいえ、3年・5年・10年という中長期の商品です。必要資金まで投資に回してしまうと、急な支出に対応できなくなる可能性があります。個人向け国債は、生活防衛資金や近い将来使う予定のあるお金を除いた、余裕資金で購入することが基本です。

まとめ|2026年6月の個人向け国債は、守りの資産運用として有力な選択肢

2026年6月募集の個人向け国債は、固定3年が年1.51%、固定5年が年1.86%、変動10年が年1.74%です。前月と比較すると、変動10年は上昇し、固定3年と固定5年はやや低下しました。それでも、いずれも1%台の金利を維持しており、以前の低金利時代と比べると、個人向け国債の魅力はかなり高まっています。

個人向け国債は、株式のような大きな値動きがありません。大きく増やす商品ではありませんが、資産を大きく減らさず、手堅く利息を受け取りたい方には向いています。特に、投資初心者、退職金の一部を安全に運用したい方、生活防衛資金とは別に余裕資金がある方、株式市場の変動に不安を感じる方にとって、個人向け国債は検討しやすい商品です。

一方で、発行後1年間は原則として中途換金できないこと、中途換金時には利息の調整があること、インフレに負ける可能性があること、今後さらに金利が上がる可能性があることには注意が必要です。大切なのは、「安全そうだから全額を入れる」のではなく、家計全体の資金計画の中で考えることです。

生活防衛資金や近い将来使う予定のある資金をしっかり確保したうえで、当面使わない余裕資金の一部を、固定3年・固定5年・変動10年に分けて検討する。このような使い方であれば、個人向け国債は2026年の守りの資産運用として、十分に活用しやすい商品といえるでしょう。

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参考・出典

財務省 「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」
財務省 「個人向け国債 変動10年 第195回債 発行条件」
財務省 「個人向け国債 固定5年 第183回債 発行条件」
財務省 「個人向け国債 固定3年 第193回債 発行条件」
財務省 「個人向け国債 商品概要・よくある質問」
国税庁 「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」

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