6月は、外食、食品、日用品、スポーツ用品、ポイント還元など、個人投資家にとって身近で使いやすい株主優待が多い月です。株主優待は、配当金とは別に企業の商品・サービス・優待券などを受け取れる制度で、家計管理の面でも上手に活用しやすい仕組みです。
特に、普段から利用しているお店や商品に関する優待であれば、単なる投資リターンだけでなく、日常生活の満足度を高める効果も期待できます。ファイナンシャルプランナーの視点では、株主優待銘柄を選ぶ際には「優待利回り」だけでなく、「本当に使えるか」「長期で保有しやすい企業か」「生活費の一部を補えるか」という視点が大切です。
2026年6月末が権利確定日の銘柄については、原則として2026年6月26日(金)の大引け時点で必要株数を保有していることが、株主優待を受けるための目安になります。権利確定日は2026年6月30日(火)ですが、株式の受渡日ルールの関係で、権利付き最終日はその2営業日前となります。
この記事では、6月権利確定銘柄の中から、個人投資家に人気が出やすく、優待内容がわかりやすい10銘柄をピックアップしました。最低購入価格は、2026年6月19日時点の株価をもとに「株価×優待取得に必要な株数」で計算しています。売買手数料や税金、株価変動は考慮していないため、購入前の参考価格としてご覧ください。
6月権利確定の株主優待おすすめ10銘柄一覧
| 銘柄名 | 証券コード | 参考株価 | 優待取得株数 | 最低購入価格の目安 | 主な優待内容 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本マクドナルドHD | 2702 | 7,240円 | 100株 | 724,000円 | 優待食事券 |
| すかいらーくHD | 3197 | 2,734円 | 100株 | 273,400円 | 株主優待カード |
| ロイヤルHD | 8179 | 1,205円 | 200株 | 241,000円 | 優待食事券 |
| 物語コーポレーション | 3097 | 4,640円 | 100株 | 464,000円 | 電子優待券 |
| パン・パシフィック・インターナショナルHD | 7532 | 819円 | 100株 | 81,900円 | majicaポイント |
| カゴメ | 2811 | 2,547円 | 100株 | 254,700円 | 自社商品詰め合わせ |
| 江崎グリコ | 2206 | 5,320円 | 100株 | 532,000円 | グリコグループ商品 |
| 小林製薬 | 4967 | 5,300円 | 100株 | 530,000円 | 自社製品詰め合わせ等 |
| アルペン | 3028 | 2,065円 | 100株 | 206,500円 | 買物優待券 |
| GMOインターネットグループ | 9449 | 3,000円 | 100株 | 300,000円 | 暗号資産・手数料関連優待 |
※参考株価および最低購入価格は、2026年6月19日時点の目安です。実際の株価は日々変動します。株主優待の内容、対象株数、継続保有条件、権利確定日は変更される場合があるため、購入前に各社公式IR情報および証券会社の取引画面で最新情報をご確認ください。
日本マクドナルドホールディングス(2702)
日本マクドナルドホールディングスは、全国に展開するハンバーガーチェーン「マクドナルド」を運営する企業です。株主優待として人気が高く、外食系優待の代表的な銘柄として知られています。
100株以上の保有で、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクと交換できる優待食事券が贈呈されます。家族での外食、週末のランチ、仕事中の軽食など、利用シーンが幅広い点が魅力です。全国に店舗が多いため、優待を使いやすいことも個人投資家に支持されやすいポイントです。
2026年6月の権利確定で優待を受けるには、原則として2026年6月26日(金)の大引け時点で100株以上を保有している必要があります。参考株価7,240円で計算すると、最低購入価格の目安は724,000円です。比較的まとまった投資額にはなりますが、日常的にマクドナルドを利用する家庭にとっては、優待の実用性を感じやすい銘柄です。
出典:▶日本マクドナルドホールディングスの公式ページはこちら
すかいらーくホールディングス(3197)
すかいらーくホールディングスは、「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」「しゃぶ葉」など、多様な外食ブランドを展開する企業です。家族利用、ひとり利用、ランチ、夕食など、幅広い場面で使いやすい外食系優待として人気があります。
100株以上の保有で、グループ店舗で使える株主優待カードが贈呈されます。2026年6月末基準では、100株以上300株未満で2,000円分が目安です。利用できる店舗数が多く、日常の外食費を補助する感覚で活用しやすい点が魅力です。
参考株価2,734円で計算すると、100株の最低購入価格は273,400円です。外食優待の中では比較的検討しやすい価格帯で、優待の使いやすさを重視する個人投資家に向いています。
ロイヤルホールディングス(8179)
ロイヤルホールディングスは、「ロイヤルホスト」「天丼てんや」などの外食事業に加え、ホテルや空港・高速道路関連のフードサービスも展開する企業です。落ち着いた外食を楽しみたい方や、外食優待を生活に取り入れたい方に注目されやすい銘柄です。
株主優待は、グループ店舗などで使える優待食事券です。優待取得には200株以上が必要で、200株以上500株未満の場合、半期ごとに500円分の優待食事券が贈呈されます。ロイヤルホストや天丼てんやなど、認知度の高い店舗で使える点が魅力です。
参考株価1,205円で計算すると、200株の最低購入価格は241,000円です。100株ではなく200株から優待対象となる点は、購入前に確認しておきたいポイントです。
外食系優待を選ぶ際には、優待金額だけでなく、利用可能店舗、近隣店舗の有無、家族で使いやすいかを確認すると実用性が高まります。ロイヤルホールディングスは、少しゆったりした外食シーンにも使いやすい優待銘柄です。
物語コーポレーション(3097)
物語コーポレーションは、「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「ゆず庵」などを展開する外食企業です。ファミリー層や若い世代にも人気のブランドを持ち、外食系優待の中でも注目度の高い銘柄です。
100株以上の保有で、グループ店舗で使える電子優待券が贈呈されます。2026年から電子化された優待制度となっており、スマートフォンで管理しやすい点も現代的です。100株以上で3,500円相当の電子優待券が目安となります。
参考株価4,640円で計算すると、最低購入価格は464,000円です。外食を楽しみながら優待を活用したい方にとって、家族利用や週末利用との相性がよい銘柄です。
物語コーポレーションは、優待の実用性に加えて、成長企業としての事業展開にも注目されやすい企業です。優待目的だけでなく、業績推移や店舗展開、利益率なども確認しながら、総合的に判断するとよいでしょう。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、「ドン・キホーテ」「アピタ」「ピアゴ」などを展開する小売企業です。日用品、食品、家電、衣料品など幅広い商品を扱っているため、優待の生活密着度が高い銘柄です。
株主優待は、電子マネー「majica」のポイントとして贈呈されます。100株以上で300ポイント、300株以上で1,000ポイント、500株以上で2,000ポイントが目安です。ポイント型の優待は、買い物の際に使いやすく、普段からドン・キホーテやアピタを利用している方にとって実用性があります。
参考株価819円で計算すると、100株の最低購入価格は81,900円です。今回ピックアップした銘柄の中では、最低購入価格を抑えやすい部類に入ります。少額から株主優待投資を始めたい方にとって、検討しやすい銘柄といえるでしょう。
FPの視点では、日用品・食品に使える優待は家計との相性がよい優待です。投資を楽しみながら、日常の買い物にも活用できる点が魅力です。
出典:▶パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの公式ページはこちら
カゴメ(2811)
カゴメは、トマト加工品、野菜飲料、食品事業などで知られる企業です。自社商品詰め合わせの優待は、食品系優待として人気があり、家庭で使いやすい内容です。
100株以上を継続保有する株主を対象に、自社商品詰め合わせが贈呈されます。100株以上で2,000円相当、1,000株以上で6,000円相当が目安です。野菜飲料や調味料など、日常的に消費しやすい商品が中心のため、食品系優待を好む個人投資家に向いています。
参考株価2,547円で計算すると、100株の最低購入価格は254,700円です。食品メーカーの優待は、家族で使いやすく、届いた時の満足感も高い傾向があります。
カゴメの優待は、継続保有条件や株主番号の確認が重要です。NISA口座への移管、貸株サービス、相続などで株主番号が変わる可能性がある場合は、事前に証券会社や公式情報を確認しておくと安心です。
江崎グリコ(2206)
江崎グリコは、菓子、アイス、乳製品、食品などを展開する大手食品メーカーです。子どもから大人までなじみのある商品が多く、株主優待としても受け取った時の楽しさがあります。
株主優待は、グリコグループ商品です。100株以上の保有で1,200円相当、長期保有では1,800円相当が目安となります。食品系優待は、家族で楽しめる点が魅力で、投資を身近に感じやすい優待です。
参考株価5,320円で計算すると、100株の最低購入価格は532,000円です。投資額はやや大きめですが、食品メーカーとしてのブランド力や商品認知度を評価しながら、長期保有候補として検討しやすい銘柄です。
株主優待投資では、優待内容だけでなく、企業が安定的に商品を届けられる事業基盤を持っているかも重要です。江崎グリコは、生活者に身近な商品群を持つ点が大きな特徴です。
小林製薬(4967)
小林製薬は、医薬品、衛生用品、日用品など、生活に密着した製品を数多く展開する企業です。株主優待では、自社製品詰め合わせなどが用意されており、日用品系優待として注目されやすい銘柄です。
100株以上の保有で、5,000円相当の自社製品詰め合わせ、または社会貢献団体への寄付などを選択できます。日用品は家庭で使いやすいため、実用性を重視する投資家にとって魅力的な優待内容です。
参考株価5,300円で計算すると、100株の最低購入価格は530,000円です。優待金額だけを見るのではなく、自分の家庭で使える商品かどうかを確認すると、優待の満足度が高まります。
小林製薬のような日用品系優待は、家計支出の一部を補う感覚で活用しやすい点が魅力です。普段から同社の商品を利用している方にとっては、保有する楽しみを感じやすい銘柄です。
アルペン(3028)
アルペンは、「アルペン」「スポーツデポ」「ゴルフ5」などを展開するスポーツ用品小売企業です。スポーツ、アウトドア、ゴルフ、フィットネス用品を購入する方にとって使いやすい優待銘柄です。
株主優待は、店舗で使える買物優待券です。100株以上で1,000円相当、500株以上で5,000円相当、1,000株以上で7,500円相当が目安です。スポーツ用品は単価が大きくなることもあるため、優待券を活用しやすい場面があります。
参考株価2,065円で計算すると、100株の最低購入価格は206,500円です。スポーツ用品、ゴルフ用品、アウトドア用品を定期的に購入する方にとって、生活スタイルに合いやすい優待です。
株主優待は「自分の消費行動と合っているか」が重要です。アルペンの優待は、運動習慣がある方、家族でスポーツ用品を購入する方、ゴルフやアウトドアを楽しむ方にとって、使い道をイメージしやすい内容です。
GMOインターネットグループ(9449)
GMOインターネットグループは、インターネットインフラ、金融、暗号資産、広告・メディアなど幅広い事業を展開する企業です。株主優待も、インターネット関連企業らしい内容になっています。
100株以上の保有で、GMOクリック証券での自社株式買付に応じた暗号資産ビットコイン還元など、特徴的な優待が用意されています。暗号資産口座や証券口座を活用する投資家にとって、関心を持ちやすい優待です。
参考株価3,000円で計算すると、100株の最低購入価格は300,000円です。優待内容には申請手続きや対象サービスの利用条件があるため、事前に公式ページで内容を確認することが大切です。
GMOインターネットグループは、通常の食品・外食優待とは異なり、金融サービスやデジタル資産に関心がある個人投資家に向いています。優待をきっかけに、証券取引や暗号資産の仕組みを学ぶ機会にもなります。
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株主優待銘柄を選ぶときのFP視点
株主優待銘柄を選ぶ際には、単に「優待が豪華かどうか」だけで判断するのではなく、家計との相性を考えることが大切です。外食優待であれば、近所に対象店舗があるか。食品優待であれば、家族で消費しやすい商品か。ポイント優待であれば、普段の買い物で無理なく使えるか。このように、自分の生活動線と合っている優待ほど、満足度が高くなります。
また、最低購入価格も重要です。例えば、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは10万円未満で検討しやすい一方、日本マクドナルドホールディングスや江崎グリコ、小林製薬は50万円以上の資金が必要です。投資資金を一つの銘柄に集中させるのではなく、預貯金、NISA、投資信託、個別株などをバランスよく組み合わせることが、安定した資産形成につながります。
優待利回りを考える場合は、「優待価値÷最低購入価格」で計算できます。ただし、実際には株価変動や配当金、税金、売買手数料もあります。そのため、優待利回りだけでなく、企業の業績、配当方針、自己資本比率、営業キャッシュフローなども確認すると、より納得感のある投資判断ができます。
2026年6月優待はいつまでに買えばよい?
2026年6月末が権利確定日の株主優待を取得するには、原則として2026年6月26日(金)の大引け時点で必要株数を保有している必要があります。
流れとしては、次のようになります。
- 権利付き最終日:2026年6月26日(金)
- 権利落ち日:2026年6月29日(月)
- 権利確定日:2026年6月30日(火)
株主優待を受けたい場合は、権利付き最終日までに買うだけでなく、その日の取引終了時点で必要株数を保有していることがポイントです。また、銘柄によっては「半年以上継続保有」「1年以上継続保有」などの条件があります。貸株サービスや株主番号の変更によって継続保有の判定に影響が出る場合もあるため、長期保有条件がある銘柄は公式ページを確認しておきましょう。
まとめ|6月優待は「使いやすさ」と「続けやすさ」で選ぶ
6月権利確定の株主優待には、外食、食品、日用品、スポーツ用品、ポイント還元など、個人投資家にとって使いやすい銘柄がそろっています。特に、普段から利用している企業の優待であれば、投資をより身近に感じることができます。
今回紹介した10銘柄は、いずれも生活との接点があり、優待内容をイメージしやすい企業です。外食を楽しみたい方は日本マクドナルドホールディングス、すかいらーくホールディングス、ロイヤルホールディングス、物語コーポレーション。日用品や食品を重視する方はカゴメ、江崎グリコ、小林製薬。買い物や趣味に活用したい方はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスやアルペン。金融・インターネットサービスに関心がある方はGMOインターネットグループが候補になります。
株主優待は、投資の楽しさを感じやすい制度です。一方で、株式投資である以上、株価は日々変動します。だからこそ、無理のない資金で、生活に合った優待を選び、長く応援できる企業に投資することが大切です。
2026年6月の株主優待を検討する場合は、2026年6月26日(金)の権利付き最終日を意識しながら、最新の株価、優待条件、必要株数、継続保有条件を確認して、自分に合った銘柄を選んでいきましょう。
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出典・参考
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留意事項
本記事の株価、最低購入価格、優待内容は記事作成時点の参考情報です。株価や株主優待制度は変更される場合があります。株主優待を取得するには、権利付き最終日の大引け時点で必要株数を保有している必要があります。購入前には、各社公式IRページや証券会社の画面で最新情報をご確認ください。本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の資産状況や投資目的に合わせて行ってください。