9月は、3月期決算企業の半期末にあたることから、株主優待を実施する企業が非常に多い月でした。外食、レジャー、航空、ショッピングなど幅広いジャンルの優待がそろい、個人投資家にとっても楽しみの多い月だったのではないでしょうか。
一方、10月は9月ほど優待銘柄が多くありません。しかし、業務スーパーでおなじみの神戸物産や、人気ラーメン店を展開するギフトホールディングス、旅行会社のエイチ・アイ・エスなど、日常生活やレジャーで活用できる魅力的な株主優待がそろっています。
株式投資といえば、株価の値上がりによるキャピタルゲインや、配当金によるインカムゲインに注目しがちです。しかし、株主優待もまた、投資の醍醐味と感じている個人投資家は多いのではないでしょうか。
今回は、2026年10月末に権利確定を迎える銘柄の中から、外食、旅行、ショッピング、美容、食品など、個人投資家が楽しめる株主優待を10銘柄選びました。優待の金額だけではなく、日常生活での使いやすさ、必要投資額、長期保有の魅力などを総合的に評価しています。
なお、ランキングは筆者独自の評価であり、株式の購入を推奨するものではありません。2026年10月に新規購入しても今回の優待を取得できない銘柄も含まれるため、各社の条件を確認しながらご覧ください。
2026年10月の株主優待はいつまでに購入すればいい?
2026年10月末に権利確定を迎える株主優待について、重要な日程を確認しておきましょう。
| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 権利付き最終売買日 | 2026年10月28日(水) |
| 権利落ち日 | 2026年10月29日(木) |
| 権利確定日 | 2026年10月30日(金) |
2026年10月31日は土曜日のため、10月末を基準日とする株主優待については、原則として10月28日(水)までに必要株数を購入しておく必要があります。
ただし、企業によっては1年以上などの継続保有期間が条件となる場合があります。権利付き最終売買日に購入するだけで、必ず優待を受けられるわけではない点に注意しましょう。
2026年10月権利確定の株主優待TOP10
【10位】テンポスホールディングス(2751)|ステーキや外食を楽しめる!長期保有者には最大5万円分の抽選優待
10位は、飲食店向け厨房機器の販売などを手がけるテンポスホールディングスです。グループにはステーキレストラン「あさくま」などがあり、外食好きの個人投資家にとって魅力のある株主優待を実施しています。
2026年10月末から株主優待制度が変更され、100株以上を1年以上2年未満保有している株主には、3,000円分の株主優待食事券が贈呈されます。2年以上継続保有している株主には、最大50,000円分の食事券が当たる抽選も用意されており、当選しなかった場合でも3,000円分の食事券が贈呈されます。
注目したいのは、長く保有することで優待の楽しみが増える点です。株式を保有しながら、家族や友人との食事を楽しめるのは、株主優待ならではの魅力でしょう。
ただし、2026年10月からの制度では1年以上の継続保有が必要となり、新規購入した株主は今回の優待を取得できません。また、優待券を利用できる店舗や通販サイトにも制限があるため、普段利用する店舗が対象になっているかを確認しておきたいところです。
短期的な優待取得には向いていませんが、長期保有を前提として外食の楽しみを増やしたい人にとって、検討する価値のある銘柄といえるでしょう。
参考株価:3,600円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:360,000円
10月の主な優待:食事券3,000円分、長期保有者向け抽選優待
注意事項:1年以上の継続保有が必要
【9位】萩原工業(7856)|QUOカードや岡山県の特産品を選べる!楽しみが広がるカタログ優待
9位は、岡山県に本社を置く萩原工業です。ブルーシートなどの合成樹脂製品を手がける企業ですが、株主優待では岡山県の特産品や自社製品などを選べるカタログ優待が用意されています。
2026年10月末時点で100株以上を保有する株主には、保有株式数と継続保有期間に応じた優待が贈呈されます。100株以上1,000株未満の場合、3年未満の保有では1,000円相当、3年以上の継続保有では2,000円相当となります。
選べる商品には、QUOカード、自社製品、岡山県の特産品などがあり、保有株数や継続保有期間によって選択肢が広がります。現金に近い感覚で使えるQUOカードを選ぶことも、普段は購入しない地域の特産品を楽しむこともできる点が魅力です。
また、同社は一度、2026年10月期をもって株主優待制度を廃止する予定としていましたが、その後、内容を変更したうえで継続する方針を発表しました。優待制度の継続は株主にとって嬉しいニュースですが、2027年以降は制度内容が変更されるため、長期保有を検討する場合には最新の条件を確認しておきたいところです。
株主優待というと食事券や割引券のイメージが強いものの、好きな商品を選べるカタログ優待も楽しみの一つです。受け取る商品を選ぶ時間そのものが、株式投資の醍醐味になるのではないでしょうか。
参考株価:2,015円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:201,500円
10月の主な優待:QUOカードや特産品など1,000円相当から
長期保有特典:3年以上で優待額が増加
【8位】SCAT(3974)|2026年限定!上場10周年を記念したQUOカード1,000円分
8位は、美容サロン向けの業務システムや経営支援サービスなどを展開するSCATです。一般消費者にはあまりなじみのない企業かもしれませんが、2026年10月は上場10周年を記念した株主優待に注目です。
同社は、東京証券取引所への上場10周年を記念し、2026年10月末時点で100株以上を保有する株主に対して、QUOカード1,000円分を贈呈すると発表しました。贈呈時期は2027年1月を予定しています。
SCATを選んだ理由は、比較的少額から優待取得を検討できる点です。参考株価671円の場合、100株の購入に必要な金額は67,100円となり、今回のランキングでは最も少ない参考投資額となっています。
QUOカードは、コンビニエンスストアなどの加盟店で利用できるため、用途が限定された優待券と比較して使いやすいことも魅力です。株主優待を初めて取得する人にとっても、分かりやすい内容ではないでしょうか。
ただし、今回のQUOカード1,000円分は2026年限定の記念優待です。同額の優待が翌年以降も継続するとは限らず、長期保有を検討する場合は通常の優待制度や企業の業績についても確認する必要があります。
参考株価:671円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:67,100円
10月の主な優待:QUOカード1,000円分
注意事項:2026年限定の上場10周年記念優待
【7位】東和フードサービス(3329)|椿屋珈琲で使える優待券!カフェ好きに嬉しい株主優待
7位は、「椿屋珈琲」「ダッキーダック」「イタリアンダイニングDONA」などを展開する東和フードサービスです。落ち着いた雰囲気のカフェで過ごす時間を楽しみにしている人には、魅力的な株主優待といえるでしょう。
同社では、毎年4月末と10月末を基準日として、100株以上を保有する株主に優待券を贈呈しています。100株保有の場合、4月末には1,500円分、10月末には1,000円分の優待券が贈呈され、年間では合計2,500円分になります。
さらに、従来の紙の優待券だけでなく、希望する株主には椿屋珈琲グループのアプリポイントを選択できる仕組みも導入されています。対象店舗だけでなく、オンラインショップで利用できるサービスもあり、優待の利便性が高まっています。
カフェの株主優待は、生活必需品のような節約効果だけではなく、日常のちょっとした贅沢につながるところが魅力です。休日にコーヒーやケーキを楽しんだり、家族や友人との食事に利用したりと、さまざまな場面で活用できます。
一方、店舗は首都圏を中心に展開しているため、近くに利用できる店舗がない人には使いづらい可能性があります。株主優待の金額だけではなく、自分の生活圏内に対象店舗があるかどうかも確認しておきたいところです。
参考株価:2,139円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:213,900円
10月の主な優待:1,000円分の優待券またはアプリポイント
年間優待額:100株保有で合計2,500円相当
【6位】ロック・フィールド(2910)|RF1や神戸コロッケで使える!デパ地下グルメを楽しむ株主優待
6位は、デパ地下で人気の惣菜ブランド「RF1(アール・エフ・ワン)」や「神戸コロッケ」「いとはん」などを展開するロック・フィールドです。普段の食卓に少し贅沢な一品を加えたい人や、デパ地下グルメが好きな個人投資家にとって、魅力的な株主優待を提供しています。
同社では、2026年4月末基準から株主優待制度を変更し、毎年4月末と10月末に100株以上を1年以上継続保有している株主に対して、自社店舗で利用できる「そうざい券」を贈呈しています。
100株以上200株未満の場合、1年以上5年未満の継続保有で500円分、5年以上の継続保有では1,000円分のそうざい券が年2回贈呈されます。さらに200株以上では優待額が増加し、1,000株以上を保有する株主には、保有期間に応じて5,000円分または7,500円分が年2回贈呈されます。
ロック・フィールドの魅力は、株主優待を普段の食生活に取り入れられる点です。RF1のサラダや神戸コロッケのお惣菜など、普段は少し贅沢に感じる商品を優待券で購入できるのは嬉しいところでしょう。
外食の株主優待とは異なり、購入した惣菜を自宅で家族と楽しめる点も魅力です。仕事帰りにデパ地下へ立ち寄ったり、週末の食卓に一品追加したりと、特別な予定を立てなくても使えるところに実用性があります。
ただし、優待を取得するには1年以上の継続保有が必要です。2026年10月に初めて株式を購入した場合、今回の10月末基準の優待は受け取れません。また、一部店舗やオンラインショップでは優待券を利用できないため、対象店舗の確認も必要です。
優待利回りだけで考えると決して高い水準ではありませんが、普段から同社の商品を購入する人なら、長く株式を保有しながら楽しめる銘柄といえるでしょう。
参考株価:1,368円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:136,800円
10月の主な優待:そうざい券500円分から
長期保有特典:5年以上で優待額が増加
注意事項:1年以上の継続保有が必要
【5位】エイチ・アイ・エス(9603)|旅行好きに嬉しい!2026年10月から拡充される株主優待
5位は、旅行会社大手のエイチ・アイ・エス(HIS)です。国内旅行や海外旅行を楽しむ人にとって、旅行代金の一部を節約できる株主優待は魅力的ではないでしょうか。
同社は従来、100株以上を保有する株主に対して、HISの株主優待券2,000円分とラグーナテンボスの入園割引券を贈呈していました。さらに、2026年10月末基準からは内容を拡充した新しい株主優待制度が適用されます。
HISの株主優待の魅力は、普段の買い物とは異なる旅行やレジャーの体験に活用できる点です。旅行費用の全額を優待で賄うことは難しくても、家族旅行や記念日の旅行などで費用の一部を節約できれば、嬉しい特典となります。
また、旅行商品の割引だけでなく、ホテルや関連サービスなど、グループ全体での利用機会にも注目したいところです。旅行会社ならではの幅広い事業展開が、株主優待の利便性にもつながっています。
ただし、旅行優待券は利用できる商品やサービスが指定されており、最低利用金額などの条件が設けられる場合があります。旅行の予定がない場合には優待を使い切れない可能性もあるため、普段の旅行スタイルに合っているかを確認することが大切です。
なお、2026年10月末から適用される新制度の優待内容や保有株数別の条件については、従来制度とは異なるため、購入前に必ず公式案内を確認してください。
参考株価:1,059円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:105,900円
10月の主な優待:旅行・レジャー関連の新株主優待
注意事項:2026年10月末から新制度が適用
【4位】正栄食品工業(8079)|お菓子やナッツが届く!2026年は記念QUOカードも追加
4位は、ナッツやドライフルーツ、菓子原材料などを取り扱う正栄食品工業です。食品系の株主優待が好きな個人投資家にとって、商品が自宅に届く楽しみを味わえる銘柄です。
同社では、毎年4月末と10月末に100株以上を保有する株主を対象として、自社グループ商品の詰め合わせを贈呈しています。過去にはナッツやドライフルーツ、菓子類などがセットになっており、家族で楽しめる食品優待として人気があります。
2026年10月は、通常の食品優待に加えて、特別優待にも注目です。同社は設立80周年と株式上場40周年を記念し、100株以上の株主に対してオリジナルQUOカードを贈呈すると発表しました。
QUOカードの金額は、1年未満の保有で500円分、1年以上の継続保有では1,000円分となります。この特別優待は2026年10月末基準の1回限りですが、通常の商品詰め合わせと合わせて受け取れる点が魅力です。
食品の株主優待は、優待券とは異なり、商品が自宅に届くこと自体が楽しみになります。普段は購入しないナッツやお菓子を味わったり、家族で商品を分け合ったりすることも、株主優待ならではの体験です。
一方、必要投資額は40万円を超えるため、優待の魅力だけでなく、企業の業績や株価水準を含めて慎重に検討する必要があります。
参考株価:4,320円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:432,000円
10月の主な優待:自社商品詰め合わせ
2026年特別優待:QUOカード500~1,000円分
【3位】AB&Company(9251)|美容商品に使える8,000円相当の割引優待!ヘアケア好きにおすすめ
3位は、美容室「Agu. hair」などを展開するAB&Companyです。美容室やヘアケア商品を日常的に利用する人にとって、魅力的な株主優待を提供しています。
同社では、毎年10月末時点で100株以上を保有する株主を対象として、公式オンラインストアで利用できる割引券や優待券などを贈呈しています。
2026年10月の制度では、100株以上200株未満の場合、8,000円相当のオンラインストア割引券が贈呈されます。シャンプーやトリートメントなどのオリジナル商品を購入する際に利用できるため、普段からヘアケアに関心のある人には嬉しい内容です。
ただし、100株保有の場合は11,000円以上の商品購入が利用条件となっています。8,000円分の商品を無料で受け取れるわけではなく、割引券の利用には一定の自己負担が必要となる点に注意しましょう。
さらに、200株以上500株未満では11,000円相当、500株以上では22,000円相当の優待へと増額されます。600株以上の株主は、22,000円相当の優待券またはオリジナルドライヤーを選択できる仕組みとなっています。
美容室やヘアケアは、年齢や性別を問わず生活と関わりの深い分野です。株主優待をきっかけに普段とは違うシャンプーを試したり、自宅でのヘアケアを充実させたりできるのは魅力でしょう。
一方で、優待の額面が大きくても、使う予定のない商品を購入してしまえば家計の節約にはつながりません。必要な商品があるか、無理なく使い切れるかを確認することが大切です。
参考株価:1,526円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:152,600円
10月の主な優待:8,000円相当のオンラインストア割引券
注意事項:100株では11,000円以上の購入条件あり
【2位】ギフトホールディングス(9279)|町田商店や豚山で使える!ラーメン好きに嬉しい株主優待
2位は、「町田商店」「豚山」などの人気ラーメン店を展開するギフトホールディングスです。外食好きの個人投資家にとって、日常生活の中で気軽に利用しやすい株主優待を提供しています。
同社では、従来の食事券方式から、1ポイントを1円として利用できるポイント方式へ株主優待制度を変更しました。さらに2026年10月末基準からは、株式分割後の新しい株数区分が適用され、100株から優待を取得できる仕組みとなっています。
100株以上200株未満の場合、1年未満の保有では1,000ポイント、1年以上の継続保有では2,000ポイントが贈呈されます。200株以上では通常1,500ポイント、1年以上の継続保有では2,500ポイントとなり、保有株式数に応じて優待が充実します。
株主優待のポイントは、町田商店や豚山など、同社グループの国内対象店舗で利用できます。また、専用サイトで交換することで、豚山オンラインストアでも利用できるため、店舗へ足を運ぶ機会が少ない人にとっても選択肢があります。
ラーメンを食べるという身近な楽しみが株主優待になる点は、外食好きの個人投資家にとって大きな魅力でしょう。旅行や高額な買い物とは異なり、特別な予定を立てなくても利用しやすいところも評価できます。
ただし、1回当たりの優待額は比較的小さく、優待だけで投資額を回収するには長い期間が必要です。優待の楽しさに加えて、店舗の成長性や企業業績、株価水準なども確認しておきたいところです。
参考株価:2,333円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:233,300円
10月の主な優待:1,000ポイントから
長期保有特典:1年以上で1,000ポイント追加
【1位】神戸物産(3038)|業務スーパーで使える!食費の節約にもつながる実用的な株主優待
2026年10月の株主優待ランキング第1位は、「業務スーパー」を展開する神戸物産です。
物価上昇によって家計の負担が増える中、食費を少しでも抑えたいと考えている人は多いのではないでしょうか。そのような状況で、普段の買い物に利用できる株主優待は、個人投資家にとって魅力のある特典です。
神戸物産では、毎年10月末時点で100株以上を保有する株主を対象として、保有株式数と継続保有期間に応じた株主優待を実施しています。
100株以上1,000株未満の場合、3年未満の保有では1,000円相当、3年以上の継続保有では3,000円相当の優待が贈呈されます。1,000株以上では、保有期間に応じて10,000円相当から15,000円相当、2,000株以上では15,000円相当から20,000円相当となります。
2026年10月期の優待では、Gyomucaカード、グループ商品の詰め合わせ、VJAギフトカードから希望する優待品を選択できる仕組みが案内されています。Gyomucaカードは、全国の対応する業務スーパー店舗で利用できる電子マネーです。
神戸物産の株主優待を高く評価した理由は、日常生活の中で活用しやすい点です。外食や旅行の優待も魅力的ですが、食品は毎日の生活に欠かせないものであり、普段の買い物で利用できれば家計の支出を抑えることにつながります。
さらに、業務スーパーを普段から利用している家庭なら、株主優待を使うために特別な支出を増やす必要もありません。株主優待の本来の魅力は、金額の大きさだけではなく、自分の生活の中で無理なく使えることにもあるのではないでしょうか。
一方で、Gyomucaカードはすべての業務スーパー店舗で利用できるわけではありません。また、3年以上の長期保有優待を受けるには、株主名簿への継続した記載などの条件があります。
必要投資額に対する優待金額だけを見ると、高利回りの銘柄というわけではありません。しかし、食費の節約につながる実用性と、長期保有による優待額の増加を評価し、今回のランキングでは第1位としました。
参考株価:3,013円
最低株数:100株
優待取得の参考投資額:301,300円
10月の主な優待:Gyomucaカードなど1,000円相当から
長期保有特典:3年以上で優待額が増加
2026年10月権利確定の株主優待TOP10一覧
今回選んだ10銘柄について、最低必要株数や優待取得の参考投資額、10月の主な株主優待を一覧表にまとめました。
参考株価は2026年10月23日の株価として前稿で採用した数値を掲載しています。優待取得の参考投資額は「参考株価×最低株数」で計算しており、売買手数料などは含めていません。
| 順位 | 銘柄 | コード | 最低株数 | 参考株価 | 優待取得の 参考投資額 |
10月の主な優待 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 神戸物産 | 3038 | 100株 | 3,013円 | 301,300円 | Gyomucaカードなど1,000円相当~ |
| 2位 | ギフトHD | 9279 | 100株 | 2,333円 | 233,300円 | 外食優待1,000ポイント~ |
| 3位 | AB&Company | 9251 | 100株 | 1,526円 | 152,600円 | 美容商品割引券8,000円相当 |
| 4位 | 正栄食品工業 | 8079 | 100株 | 4,320円 | 432,000円 | 自社商品・記念QUOカード |
| 5位 | エイチ・アイ・エス | 9603 | 100株 | 1,059円 | 105,900円 | 旅行・レジャー関連優待 |
| 6位 | ロック・フィールド | 2910 | 100株 | 1,368円 | 136,800円 | そうざい券500円分~(1年以上保有) |
| 7位 | 東和フードサービス | 3329 | 100株 | 2,139円 | 213,900円 | 優待券1,000円分など |
| 8位 | SCAT | 3974 | 100株 | 671円 | 67,100円 | 記念QUOカード1,000円分 |
| 9位 | 萩原工業 | 7856 | 100株 | 2,015円 | 201,500円 | 選べる商品1,000円相当~ |
| 10位 | テンポスHD | 2751 | 100株 | 3,600円 | 360,000円 | 食事券3,000円分~(1年以上保有) |
※参考株価は2026年10月23日の参考値です。 実際の購入価格は変動します。 継続保有期間や利用条件は各社の公式情報をご確認ください。
※参考株価は前稿採用値であり、本稿作成時に全銘柄の2026年10月23日終値との一致までは独立して確認できていません。公開前には証券会社などで終値を照合してください。表の投資額は株価の変動によって変わります。
※ロック・フィールドとテンポスホールディングスは、1年以上の継続保有が必要です。2026年10月に新規購入しても今回の優待は受けられません。
※AB&Companyの100株優待には11,000円以上の購入条件があり、HISは2026年10月末から新制度が適用されます。
2026年10月の株主優待で注目したい3つのポイント
9月より銘柄数は少ないが、生活に役立つ優待がそろう
9月は半期決算の関係から株主優待を実施する企業が多く、外食、航空、ショッピングなど、幅広いジャンルから銘柄を選ぶことができました。
一方、10月は優待を実施する企業が少なくなるものの、神戸物産の食品関連優待やギフトホールディングスの外食優待、ロック・フィールドのそうざい券など、生活に密着した優待がそろっています。
特に食品や飲食の優待は、普段から対象店舗を利用している人にとって、使い道を考える必要が少ない点が魅力です。ただし、優待券の金額が大きくても、利用できる店舗が近くになければ使い切れない可能性があります。
自分や家族の生活スタイルに合った優待を選ぶことが、株主優待の満足度を高めるポイントになるでしょう。
制度変更や記念優待にも注目したい
2026年10月は、株主優待制度の変更や記念優待を実施する企業が複数あります。
ギフトホールディングスは株式分割に合わせて株主優待制度を拡充し、正栄食品工業やSCATは2026年限定の記念優待を実施します。また、HISも10月末から新しい優待制度へ移行します。
こうした制度変更は、個人投資家にとって新しい銘柄を検討するきっかけになります。一方で、記念優待は一度限りとなる場合もあり、翌年以降も同じ内容が続くとは限りません。
今回の優待内容だけでなく、翌年以降の制度や継続保有条件にも目を向けておくことが重要です。
優待利回りだけでなく企業の成長性や経営リスクも確認
株主優待を受け取る楽しさは、株式投資の大きな魅力です。しかし、どれほど魅力的な優待があっても、企業の業績悪化などによって株価が下落すれば、投資全体では損失になる可能性があります。
例えば30万円で購入した株式が10%下落すれば、評価損は3万円となります。1,000円分の株主優待を受け取っても、それだけで評価損を補うことはできません。
また、株主優待制度は企業の経営方針によって変更・廃止されることがあります。優待内容に加えて、売上高や利益の推移、財務状況、配当政策、企業のリスク管理体制などを確認しておくことも大切です。
株主優待を楽しみながら、企業の成長や配当による利益も期待できる銘柄を長期的に保有するという考え方が、資産形成においては重要になるのではないでしょうか。
権利落ち日の株価下落に注意!優待目的の短期売買にはリスクも
2026年10月末の権利付き最終売買日は10月28日(水)、権利落ち日は10月29日(木)です。
原則として、10月28日までに必要株数を購入して保有していれば、翌29日に売却しても、その基準日の株主優待を取得する権利は失われません。ただし、企業が継続保有条件を設定している場合は、次回以降の優待取得に影響する可能性があります。
また、権利落ち日には配当や株主優待を目的として株式を保有していた投資家による売却などが発生し、株価が下落する場合があります。
例えば、2,000円分の株主優待を取得できたとしても、株価が50円下落すれば100株で5,000円の評価損となります。優待を取得したことによって、必ず利益が得られるわけではありません。
もちろん、権利落ち日に必ず株価が下落するとは限らず、市場環境や企業の業績によって値動きは異なります。
優待取得を目的に投資する場合でも、短期的な値動きだけを追いかけず、長期保有を前提とした銘柄選びを検討したいところです。
NISA口座でも株主優待は受け取れる?
株主優待は、原則としてNISA口座で保有する株式でも受け取ることができます。株主優待の権利は、課税口座かNISA口座かではなく、企業が定める必要株数や保有期間などの条件によって判断されます。
NISA口座では、対象となる上場株式の売却益が非課税となり、配当金も所定の受取方法などの条件を満たすことで非課税になります。
ただし、株主優待は現金配当とは税務上の扱いが異なり、内容によっては課税対象となる場合があります。NISA口座で保有しているからといって、すべての株主優待が非課税になるわけではありません。
また、NISA口座で発生した株式の売却損失は、原則として特定口座などの利益と損益通算できません。税制上のメリットだけに注目するのではなく、株価下落リスクも踏まえて投資判断をすることが重要です。
まとめ|株主優待も投資の醍醐味!楽しみながら資産運用を
2026年10月の株主優待は、9月と比べると対象銘柄が少ないものの、食品、外食、旅行、美容、デパ地下グルメなど、個人投資家が日常生活で活用できる優待がそろっています。
今回のランキングでは、業務スーパーで使える実用性を評価して神戸物産を1位に選びました。また、ギフトホールディングスの外食優待やAB&Companyの美容商品優待、正栄食品工業の食品詰め合わせ、ロック・フィールドのそうざい券なども、それぞれ異なる楽しさがあります。
株式投資の目的としては、キャピタルゲインやインカムゲインに注力しがちですが、株主優待を受け取ること自体を楽しみにしている個人投資家も少なくないのではないでしょうか。
投資先の企業から優待商品が届いたり、普段利用するお店で優待券を使ったりすることで、株式投資をより身近に感じられることもあります。
もちろん、株主優待だけで投資判断をすることはおすすめできません。企業の成長性や配当、財務状況、リスク管理などを確認したうえで、自分の生活に合った銘柄を選ぶことが大切です。
株価の値上がり益や配当金だけでなく、毎日の暮らしを少し豊かにしてくれる株主優待にも目を向けながら、楽しみながら資産運用してみてはいかがでしょうか。
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出典・引用
▶金融庁の公式ページはこちら|NISAを知る
▶国税庁の公式ページはこちら|株式等の譲渡所得等
▶日本取引所グループの公式ページはこちら|株式関連情報
本記事は、2026年10月25日までに公表された各企業の公式情報を中心に作成しています。ランキングは筆者独自の視点による評価であり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株主優待の内容、必要株数、継続保有期間、利用条件、贈呈時期などは、企業の判断によって予告なく変更・廃止される場合があります。株式を購入する際は、必ず各企業の最新の公式IR情報をご確認ください。
また、本記事に掲載した参考株価および参考投資額は、将来の株価や投資成果を保証するものではありません。株式投資には株価変動による元本割れや、企業業績の悪化、株主優待制度の廃止など、さまざまなリスクが伴います。投資にあたっては、株主優待の魅力だけでなく、企業業績、配当方針、財務状況、経営リスクなどを十分に確認し、ご自身の資産状況や投資目的、リスク許容度を踏まえたうえで、無理のない範囲でご判断ください。なお、最終的な投資判断は、必ずご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。 本記事は情報提供を目的とするものであり、投資によって生じた利益や損失について、筆者が保証するものではありません。