まもなく冬がやってきます。暖房やお湯を使う機会が増え、ガス代が気になる方も多いのではないでしょうか。特にプロパンガスは都市ガスより料金が高いといわれていますが、実は住んでいる都道府県によっても大きな差があります。
今回は、2026年8月の公表データをもとに、全国47都道府県のプロパンガス料金をランキング形式で比較します。さらに、料金が高止まりする背景や今後の見通しについても、まねっぴラボ独自の視点で考えてみたいと思います。
プロパンガスは全国の約4割の世帯で利用される身近なエネルギーですが、2026年に入ってからも料金の高止まりが続いています。特に地方部では、ガスの配送費や人件費、保安に必要な費用などが価格に反映されやすく、都市部との料金格差も無視できません。
今回は、石油情報センターが公表した2026年8月の都道府県別データをもとに、家庭で月10㎥使用した場合のプロパンガス料金を比較しました。全国47都道府県を、料金の安い47位から最も高い1位までカウントダウン形式で紹介します。
さらに、料金が高止まりしている背景や、今後の価格見通しについても、まねっぴラボ独自の視点で考えてみたいと思います。
プロパンガス料金の全国平均は月9,856円
2026年8月のプロパンガス料金は、月10㎥使用時の全国平均で9,856円(税込)となりました。これは基本料金を含む金額であり、年間では約11万8,000円の負担になる計算です。
一方、2026年9月30日時点の速報では全国平均9,815円となっており、わずかな下落が見られます。しかし、家庭の負担感が大きく改善したといえる水準ではありません。今回のランキングでは、都道府県ごとの料金を同じ条件で比較するため、2026年8月のデータに統一しています。
| 比較項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 全国47都道府県 |
| 調査基準 | 2026年8月 |
| 使用量 | 月10㎥ |
| 全国平均 | 9,856円 |
| 比較方法 | 基本料金・消費税込み |
| データ出典 | 石油情報センター |
【2026年10月版】プロパンガス料金が高い都道府県ランキングTOP47
ここからは、全国47都道府県のプロパンガス料金を紹介します。47位が最も安く、1位が最も高い都道府県です。なお、掲載金額は各都道府県の調査平均値であり、同じ都道府県でも契約するガス会社や地域、使用条件によって料金は異なります。
第47位 奈良県|8,741円
全国で最もプロパンガス料金が安かったのは奈良県でした。月10㎥使用時の平均料金は8,741円で、全国平均より1,115円安い水準です。大阪府に近い都市部と山間部が混在する県ですが、都道府県全体の平均では比較的低い料金となっています。全国で最も高い北海道とは、月3,311円の差があります。
第46位 千葉県|8,886円
千葉県の平均料金は8,886円となりました。首都圏に位置しながら、都市ガス未供給地域も多く残っています。全国平均を970円下回っており、関東地方の中でも料金が低い県の一つです。
第45位 東京都|8,970円
東京都は8,970円で45位となりました。東京都内では都市ガスが広く普及していますが、多摩地域や島しょ部などではプロパンガスも利用されています。今回の平均料金には島しょ部も含まれており、東京都全体としての比較値になります。
第44位 大阪府|8,989円
大阪府は8,989円で、全国平均より867円安い結果でした。大阪市内など都市ガスの供給エリアが広い一方、周辺地域にはプロパンガスを利用する世帯もあります。料金水準が比較的低く、大都市圏におけるプロパンガス料金の特徴が表れています。
第43位 群馬県|9,010円
群馬県の平均料金は9,010円です。北関東の中でも比較的安い水準となりました。山間地域も多い県ですが、県全体の平均では全国平均を846円下回っています。
第42位 茨城県|9,048円
茨城県は9,048円となりました。広い県域に住宅地や農村部が分布していますが、平均料金は全国的に見ても比較的低い水準です。全国平均との差は808円で、年間では約9,700円に相当します。
第41位 栃木県|9,053円
栃木県の平均料金は9,053円で、茨城県との差はわずか5円でした。プロパンガスは供給地域や販売店ごとの料金差も大きいため、この程度の平均価格差は実際の契約料金によって容易に逆転する可能性があります。
第40位 埼玉県|9,106円
埼玉県は9,106円となりました。東京都に近い都市部だけでなく、県北部や西部ではプロパンガスを使用する住宅もあります。全国平均より750円安く、首都圏の中では比較的低い料金水準です。
第39位 高知県|9,112円
高知県の平均料金は9,112円です。四国地方では比較的低い価格となりました。山間部が多い地域ですが、県全体の平均価格が必ずしも高くなるわけではないことが分かります。
第38位 和歌山県|9,227円
和歌山県は9,227円で、全国平均を629円下回りました。沿岸部から山間部まで地理的条件に違いがありますが、県全体としては全国平均より安い料金となっています。
第37位 山梨県|9,243円
山梨県の平均料金は9,243円でした。内陸県であり、都市ガスの供給されない地域ではプロパンガスが重要な生活インフラです。全国平均より613円低く、比較的落ち着いた料金水準となっています。
第36位 神奈川県|9,350円
神奈川県は9,350円で、全国平均より506円安い結果でした。横浜市や川崎市など都市ガスの供給地域が多い一方、県西部などではプロパンガスも利用されています。
第35位 三重県|9,431円
三重県の平均料金は9,431円となりました。全国平均との差は425円です。県内では都市部と地方部で供給条件が異なるため、同じ使用量であっても契約料金を個別に確認することが重要です。
第34位 熊本県|9,471円
熊本県は9,471円となりました。九州地方の中では比較的低い料金水準です。全国平均との差は385円で、年間に換算すると約4,600円となります。
第33位 愛知県|9,489円
愛知県の平均料金は9,489円でした。名古屋市を中心に都市ガスの供給が進んでいる一方、プロパンガスも幅広く利用されています。全国平均より367円安い水準です。
第32位 京都府|9,492円
京都府は9,492円で、愛知県との差はわずか3円となりました。京都市内と府北部などではガスの供給環境が異なりますが、府全体では全国平均を下回る結果です。
第31位 徳島県|9,523円
徳島県の平均料金は9,523円でした。四国地方では高知県より411円高い水準です。比較的近い地域であっても料金に差があることが分かります。
第30位 静岡県|9,547円
静岡県は9,547円となりました。全国平均を309円下回っています。東西に長い県域の中でガス供給環境には違いがありますが、県全体では全国平均に近い水準です。
第29位 福岡県|9,557円
福岡県の平均料金は9,557円でした。九州最大の都市圏を抱える県ですが、プロパンガスの利用も広く見られます。全国平均より299円低い結果です。
第28位 愛媛県|9,576円
愛媛県は9,576円となりました。四国地方の中では中間的な料金水準です。高知県とは464円の差があり、同じ四国地方でも料金は一律ではありません。
第27位 大分県|9,659円
大分県は9,659円で、全国平均まであと197円という水準でした。九州地方でも地域によって物流条件やガス会社の供給体制は異なります。
第26位 鹿児島県|9,660円
鹿児島県の平均料金は9,660円となりました。大分県との差はわずか1円です。鹿児島県には離島も多くありますが、県全体の平均では全国平均をわずかに下回っています。
第25位 岐阜県|9,713円
岐阜県は9,713円で、全国平均との差は143円でした。山間地域が多い県であり、今後も物流費や人件費の動向が料金を考えるうえで重要になります。
第24位 滋賀県|9,715円
滋賀県の平均料金は9,715円でした。岐阜県との差はわずか2円です。全国平均に近い水準であり、地域内のガス会社や契約条件の違いも確認したいところです。
第23位 広島県|9,753円
広島県は9,753円となりました。全国平均との差は103円です。中国地方では比較的低い料金となっており、山口県や島根県とは一定の価格差があります。
第22位 長野県|9,765円
長野県の平均料金は9,765円でした。全国平均より91円低い結果です。寒冷地であり、冬季の給湯需要が大きくなりやすい地域ですが、今回のランキングは使用量を一律10㎥として比較しています。
第21位 香川県|9,847円
香川県は9,847円となりました。全国平均との差はわずか9円です。全国の平均的なプロパンガス料金にかなり近い水準となっています。
第20位 長崎県|9,862円
長崎県は9,862円で、全国平均を6円上回りました。離島を多く抱える県ですが、今回の県全体の平均では全国平均とほぼ同じ料金となっています。
第19位 宮崎県|9,865円
宮崎県の平均料金は9,865円でした。長崎県との差は3円です。九州地方の中では中間的な水準であり、全国平均とほぼ同程度となっています。
第18位 兵庫県|9,873円
兵庫県は9,873円となりました。隣接する大阪府の8,989円と比較すると、月884円高い結果です。神戸市や阪神間などの都市部と、日本海側や山間部では供給環境も異なります。同じ近畿地方でも県別の平均料金に差がある点は興味深いところです。
第17位 沖縄県|9,931円
沖縄県の平均料金は9,931円でした。全国平均を75円上回っています。本土からの輸送や島内の配送が必要になる地域ですが、全国で最も高い水準というわけではありません。
第16位 宮城県|9,966円
宮城県は9,966円となりました。東北地方の中では比較的安い料金水準です。一方で、全国平均は110円上回っており、東北地方全体として料金水準が高い傾向も見て取れます。
第15位 福井県|10,078円
福井県の平均料金は10,078円となりました。ここから月10㎥使用時の料金が1万円を超えてきます。年間では約12万1,000円となり、家庭の光熱費に占める負担も大きくなります。
第14位 岡山県|10,114円
岡山県は10,114円で、全国平均を258円上回りました。中国地方の中でも料金が高い県の一つとなっています。
第13位 佐賀県|10,287円
佐賀県の平均料金は10,287円となりました。九州地方では最も高い水準です。福岡県と比較すると730円高く、隣接県であっても料金に違いがあることが分かります。
同率第11位 新潟県|10,309円
新潟県は10,309円となりました。全国平均より453円高い水準です。冬季の積雪が多い地域もあり、安定供給に必要な配送体制や設備の維持が重要になります。
同率第11位 福島県|10,309円
福島県も10,309円で、新潟県と同額となりました。東北地方では宮城県に次いで安いものの、全国的には高めの料金水準です。
第10位 山口県|10,447円
山口県は10,447円で、全国10位に入りました。全国平均より591円高く、年間では約7,100円の差になります。中国地方では島根県、鳥取県に次いで料金が高い県となっています。
第9位 石川県|10,591円
石川県の平均料金は10,591円となりました。全国平均より735円高い水準です。北陸地方では、配送網の維持や人口密度、地理的条件などが料金に影響する可能性があります。ただし、今回の調査だけで県別料金差の原因を特定できるわけではありません。
第8位 富山県|10,595円
富山県は10,595円で8位となりました。石川県との差はわずか4円です。北陸地方の中でも比較的高い料金水準となっており、月10㎥使用する家庭では年間約12万7,000円の負担になります。
第7位 鳥取県|10,648円
鳥取県の平均料金は10,648円となりました。全国平均を792円上回っています。人口の少ない地域や山間部では、配送距離や販売先の密度が事業者のコストに影響する可能性があります。
第6位 島根県|10,843円
島根県は10,843円で全国6位となりました。中国地方では最も高い料金水準です。隣接する広島県との差は1,090円あり、年間では約1万3,000円の違いになります。
第5位 秋田県|11,010円
秋田県は11,010円となり、全国で5番目に高い県となりました。ここからは、月10㎥使用時の平均料金が1万1,000円を超えます。冬季の暖房や給湯にプロパンガスを利用する家庭では、使用量そのものの増加にも注意が必要です。
第4位 岩手県|11,022円
岩手県は11,022円で全国4位となりました。秋田県との差は12円です。全国平均より1,166円高く、年間では約1万4,000円の差となります。
第3位 山形県|11,123円
山形県は11,123円で全国3位となりました。全国平均より1,267円高く、月10㎥使用する家庭では年間約13万3,500円の負担になります。特に冬季は給湯需要が増えやすいため、使用量の管理も家計にとって重要です。
第2位 青森県|11,688円
青森県は11,688円で、全国2位となりました。全国平均より1,832円高い水準です。年間では約14万円となり、比較的料金の安い関東地方の県と比べると大きな負担差が生じます。寒冷地では給湯に必要な熱量も増えやすく、同じ生活スタイルであっても季節によって料金が高くなる可能性があります。
第1位 北海道|12,052円
2026年8月の調査で、全国で最もプロパンガス料金が高かったのは北海道でした。月10㎥使用時の平均料金は12,052円となり、全国平均を2,196円上回っています。年間では約14万4,600円となる計算です。
最も安い奈良県との差は月3,311円、年間では39,732円にも達します。北海道では広大な地域に住宅が分散しており、配送距離や冬季の供給体制、保安管理など、販売事業者にとってさまざまなコストが発生します。こうした条件は、料金が高くなりやすい背景の一つと考えられます。
ただし、実際には灯油暖房などを併用する家庭も多く、プロパンガス料金だけで北海道の光熱費全体を判断することはできません。
プロパンガス料金が高い都道府県TOP10一覧
ここまで47都道府県を見てきましたが、上位には北海道と東北地方が目立つ結果となりました。特に北海道、青森県、山形県、岩手県、秋田県の5道県が上位を占めています。
| 順位 | 都道府県 | 月10㎥の平均料金 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 北海道 | 12,052円 | +2,196円 |
| 2位 | 青森県 | 11,688円 | +1,832円 |
| 3位 | 山形県 | 11,123円 | +1,267円 |
| 4位 | 岩手県 | 11,022円 | +1,166円 |
| 5位 | 秋田県 | 11,010円 | +1,154円 |
| 6位 | 島根県 | 10,843円 | +987円 |
| 7位 | 鳥取県 | 10,648円 | +792円 |
| 8位 | 富山県 | 10,595円 | +739円 |
| 9位 | 石川県 | 10,591円 | +735円 |
| 10位 | 山口県 | 10,447円 | +591円 |
出典:石油情報センター「一般消費者向けLPガス価格調査」2026年8月の公表値をもとに、まねっぴラボ作成。
北海道と奈良県の差は約38%に達します。同じ10㎥のガスを使用しても、住む地域によって年間約4万円の負担差が生じる計算です。ただし、県別平均値の比較は、個々の世帯の料金差を保証するものではありません。契約先による料金差があることも踏まえ、地域の平均と自宅の請求金額を比較することが大切です。
プロパンガスは全国約2,200万世帯で利用されている
プロパンガスは、都市ガスの供給されていない地域を中心に利用されている重要な生活エネルギーです。資源エネルギー庁の「エネルギー白書2024」によると、LPガスは全国の約2,200万世帯で使用されており、総世帯数の約4割を占めています。つまり、日本の約40%の世帯がLPガスを利用していることになります。ただし、これは人口の40%という意味ではなく、世帯数を基準とした割合です。
都市ガスは地下に敷設されたガス導管を通じて供給されますが、プロパンガスは基本的にボンベによって各家庭へ配送されます。このため、大規模な導管工事が難しい山間地域や地方都市でも供給できるという利点があります。また、災害発生時には個別の設備で供給を再開しやすく、地域の重要なエネルギーとしての役割も担っています。一方で、配送や設備管理のコストが必要となる点が、都市ガスとの料金差につながりやすい特徴です。
プロパンガスの料金体系はどうなっている?
基本料金・従量料金・設備料金の三部料金制
プロパンガスは、電気料金と同様に、使用量に応じて請求額が変わります。2025年4月2日からは、料金の透明性を高めるため、基本料金・従量料金・設備料金を分けて表示する三部料金制が義務化されました。
| 料金項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 使用量にかかわらず発生する料金 |
| 従量料金 | 使用したガスの量に応じて発生する料金 |
| 設備料金 | 契約上認められるガス設備などの費用 |
| 消費税 | 料金に対して課される税金 |
例えば、基本料金2,000円、従量単価700円/㎥、設備料金0円という契約で、月10㎥使用した場合の請求額は、消費税10%を含めて9,900円になります。ただし、すべてのガス会社が同じ料金設定を採用しているわけではありません。使用量に応じて単価が段階的に変化する料金体系もあり、同じ使用量でも契約先によって支払額は異なります。
なお、2025年4月の制度改正では、エアコンやインターホンなど、LPガスの消費と関係のない設備費用を新規契約のガス料金に計上することが禁止されました。また、新規の賃貸住宅向け契約では、ガス器具などの消費設備費用の計上も禁止されています。既存契約には経過措置があるため、すべての設備費用が直ちに請求対象外になるわけではありません。
なぜプロパンガス料金は高止まりしているのか?
2022年以降のエネルギー価格上昇が影響
プロパンガス料金は2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、国際エネルギー価格の変動や円安などの影響を受けながら、上昇傾向が続いてきました。石油情報センターの調査では、2026年8月の全国平均料金は10㎥で9,856円となっています。ここ数年の水準と比較しても高く、消費者にとって負担が大きい状況です。
ただし、プロパンガスは都市ガスの主要原料であるLNGとは異なり、主に原油や天然ガスの生産過程で得られるLPGを使用しています。そのため、LNG価格が下がったからといって、プロパンガス料金が同じ割合で下がるとは限りません。
輸入価格が下がっても小売料金が下がりにくい
日本のLPガスは国内供給の約8割を輸入に依存しています。輸入先については、米国、カナダ、オーストラリアが中心となっており、中東への依存度は以前より大幅に低下しています。しかし、国際価格の変動や為替相場は依然として国内料金に影響を与えます。円安が進めば、海外での取引価格が変わらなくても円換算の調達費用は上昇します。
加えて、資源エネルギー庁によると、家庭用LPガスの小売価格では、配送費、人件費、保安費など、小売段階で発生する費用が全体の6割超を占めています。つまり、プロパンガス料金は輸入価格だけで決まるものではありません。仮に国際価格が下落しても、人件費や配送費が上昇していれば、小売価格全体の値下げにつながりにくい構造になっているのです。
地方ほど配送コストが高くなりやすい
今回のランキングでは、北海道や東北地方が上位に集中しました。この背景として考えられるのが、人口密度や配送距離、気象条件の違いです。都市部では比較的狭い範囲に住宅が集中しているため、一度の配送で多くの契約先を回ることができます。一方、山間地域や住宅が分散する地域では、同じ件数の配送でも移動距離が長くなり、人件費や燃料費が増える可能性があります。
また、積雪の多い地域では冬季の配送体制の確保も必要です。こうした条件が、販売事業者のコスト構造に影響すると考えられます。ただし、今回のランキングは価格調査の結果であり、個別の地域で料金が高い原因を直接分析したものではありません。料金差には契約条件や販売事業者の構成なども影響するため、地理的条件だけで説明することはできません。
今後のプロパンガス料金は下がる?【まねっぴラボの見解】
2026年後半から2027年にかけても高止まりを予想
ここからは、まねっぴラボ独自の視点で今後の料金を考えてみます。結論としては、2026年後半から2027年にかけても、プロパンガス料金は高止まりしやすい状況が続くと予想しています。最大の理由は、国際的なエネルギー価格が下落したとしても、国内の小売料金が同じ速度で下がる構造になっていないためです。
国内では物流業界の人手不足が続いており、配送費や人件費の上昇圧力があります。さらに、保安管理や設備更新に必要な費用も無視できません。特に人口減少が進む地方部では、一つの供給拠点が担当する世帯数が減少することによって、1世帯当たりの供給コストが上昇する可能性があります。
料金が下がる可能性もあるが、条件付き
もちろん、今後プロパンガス料金が下落する可能性もあります。国際LPG価格の下落に加えて円高が進めば、輸入価格は低下しやすくなります。また、ガス会社の配送効率化や共同配送、設備管理のデジタル化などが進めば、国内の供給コストにも改善余地があります。
一方で、原油価格が上昇した場合や円安が進んだ場合には、再び値上げ圧力が強まることも考えられます。まねっぴラボでは、今後の料金を判断するうえで、国際LPG価格、ドル円相場、国内配送コストの3点が特に重要になると考えています。現時点では、全国平均が短期間で大幅に下落することを基本シナリオとはしていません。ただし、これは独自の見通しであり、将来の料金を保証するものではありません。
プロパンガス料金を安くする方法はある?
まずは地域の平均料金と比較する
今回のランキングを見て、自宅のプロパンガス料金が気になった方もいるのではないでしょうか。例えば、月10㎥使用している家庭で請求額が12,000円だった場合、全国平均9,856円より2,144円高い計算になります。ただし、使用量や設備料金の有無などが異なる場合、単純比較だけで契約料金が割高とは判断できません。
まずは検針票や請求書を確認し、基本料金、従量単価、設備料金の内訳を把握することが大切です。持ち家でガス会社を変更できる場合は、複数の販売事業者から見積もりを取得する方法があります。ただし、供給可能な事業者は地域や保安上の条件によって異なるため、必ず自由に変更できるとは限りません。
また、賃貸住宅では建物全体で販売事業者と契約しているケースが多く、入居者だけで変更することは難しい場合があります。その場合は、管理会社や貸主へ料金体系の確認を依頼するとよいでしょう。
まとめ|プロパンガス料金は住む地域で大きく変わる
2026年10月版のプロパンガス料金ランキングでは、北海道が最も高く、奈良県が最も安い結果となりました。月10㎥使用する場合の料金差は3,311円で、年間では約4万円になります。電気料金やガソリン価格と同様に、プロパンガスの料金も家計に大きな影響を与えることが分かります。
今回の調査で特に注目したいのは、北海道や東北地方など寒冷地の料金が高いことです。気温が低い地域では給湯などに必要なエネルギー量も増えやすく、実際の家計負担は料金単価だけで比較できません。また、プロパンガスは今後も地域の重要なエネルギーとして利用される一方、人口減少や配送コストの上昇といった課題も抱えています。
国際エネルギー価格の下落が、そのまま家庭のガス料金の値下げにつながるとは限らない点は、今後も注意しておきたいところです。電気料金やガソリン価格には敏感でも、プロパンガス料金は契約してから一度も見直していないという家庭も少なくないのではないでしょうか。毎月当たり前のように支払っている料金だからこそ、まずは自分の住んでいる地域の平均と比較してみることをおすすめします。
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出典・引用
▶ 石油情報センター「一般消費者向けLPガス価格調査」の公式ページはこちら
▶ 石油情報センター「LPガス月次速報」の公式ページはこちら
▶ 資源エネルギー庁「エネルギー白書2024」の公式ページはこちら
▶ 資源エネルギー庁「エネルギー動向・LPガス価格」の公式ページはこちら
▶ 資源エネルギー庁「LPガスの重要性・供給安定性」の公式資料はこちら
▶ 経済産業省「LPガス三部料金制」の公式ページはこちら
本記事は、2026年10月時点で確認できる公表資料に基づいて作成しています。都道府県別ランキングは2026年8月の平均価格を使用しており、2026年10月の実際の契約料金を示すものではありません。年間料金は月10㎥の使用量が12か月継続すると仮定した試算です。
また、各都道府県の平均料金は、すべての契約世帯に適用される料金ではありません。料金体系、契約条件、設備料金、地域内の供給事情によって実際の請求額は異なります。将来の料金見通しはまねっぴラボ独自の分析であり、価格の上昇・下落を保証するものではありません。