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2026年11月も、私たちの食卓に欠かせない食品の値上げが続きます。
帝国データバンクによると、2026年10月は飲食料品3,153品目が値上げされ、11月も1,477品目の価格改定が予定されています。9月の4,965品目をピークに値上げ品目数は減少していますが、11月の平均値上げ率は17%に達しており、家計への負担が軽くなったとは言い切れません。
前回の「【2026年11月値上げ 第1弾】11月に値上げされる日用品10選」では、靴下や歯磨き粉、介護用品など、生活必需品の値上げを取り上げました。食品以外の日用品については、全体の値上げ品目数を網羅した統計が確認できないものの、11月も幅広い商品で価格改定が予定されています。
そこで第2弾となる今回は、マヨネーズ、ベビーフード、飲料、お菓子など、身近な食料品の中からメーカーの公式発表を確認できた10商品・シリーズを厳選しました。
ランキングは10位から1位までのカウントダウン形式で紹介します。どの商品が最も大きく値上がりするのか、順番に見ていきましょう。
なお、順位は各社が発表した対象商品群の最大改定率を基準としています。個別商品の値上げ率が公表されていない場合もあるため、紹介商品が必ず表示した最大率で値上がりするという意味ではありません。
2026年11月に値上げされる食料品ランキングTOP10
第10位 ヴェルデ ガーリックトーストスプレッド|最大7.2%の値上げ
第10位は、アヲハタの「ヴェルデ ガーリックトーストスプレッド」です。
アヲハタは2026年11月1日出荷分から、ヴェルデシリーズ22品の参考小売価格を約3.4~7.2%引き上げます。今回の対象はホイップ、トーストスプレッド、パキッテの3シリーズです。
ガーリックトーストスプレッド100gの場合、参考小売価格は税抜340円から364円へと24円の値上げとなり、改定率は約7.1%です。
朝食のトーストや料理の味付けに使える便利な商品ですが、ジャムやスプレッド類の値上げは、パンを日常的に食べる家庭にとって無視できない動きでしょう。
値上げの背景には、原材料費の上昇だけでなく、容器包装資材や物流費、エネルギー費、人件費などの増加があります。商品そのものに使われる材料だけでなく、製造から販売までの幅広いコストが価格に影響していることが分かります。
朝食用の商品は毎日使う家庭も多いため、購入頻度が高い場合は、容量や1食あたりの費用も比較したいところです。
家計防衛度:★★★☆☆
第9位 きのこの山・たけのこの里|最大8%の値上げ
第9位は、明治の「きのこの山」「たけのこの里」です。
明治は2026年11月1日出荷分から、チョコレート・スナック11品の出荷価格を約3~8%引き上げると発表しました。対象には、きのこの山、たけのこの里のほか、ガルボやカールなども含まれています。
チョコレート菓子は、近年の原材料価格上昇の影響を受けやすい商品です。特にカカオ関連原料の調達価格は、世界的な需給動向や為替相場にも左右されます。
子どものおやつとして購入している家庭はもちろん、仕事の合間にチョコレートを食べるという方にとっても、身近な値上げといえるでしょう。
例えば、毎週500円分のお菓子を購入している家庭で、購入商品の価格が一律8%上昇したと仮定すると、年間の負担増は約2,080円になります。金額だけを見れば大きくないように感じますが、ほかの食料品の値上げと重なると、家計への影響も少しずつ積み上がっていきます。
なお、今回の約3~8%は対象11品全体の出荷価格改定率です。きのこの山やたけのこの里が一律8%値上がりするわけではありません。
家計防衛度:★★★☆☆
第8位 健康ミネラルむぎ茶などの飲料|最大12.5%の値上げ
第8位は、伊藤園の麦茶・コーヒー飲料です。
伊藤園は2026年11月1日から、麦茶飲料・コーヒー飲料のペットボトル製品や缶製品、合計27品のメーカー希望小売価格を3.7~12.5%引き上げます。
麦茶は夏の飲み物という印象がありますが、カフェインを含まない飲料として年間を通じて飲んでいる家庭も少なくありません。特に子育て世帯や、日常的にペットボトル飲料を購入する家庭では、飲料代が家計の固定的な支出になっている場合もあります。
例えば、毎月3,000円分の対象飲料を購入しており、価格が一律10%上昇した場合、年間の負担増は3,600円です。飲料は1本単位の値上げ額が小さくても、年間で考えると決して軽視できない支出になります。
伊藤園は今回の価格改定について、原料加工に伴うエネルギー費や人件費などの上昇を理由に挙げています。
なお、健康ミネラルむぎ茶は同社の代表的な麦茶商品として紹介しています。公式発表は対象を商品群単位で示しており、個別の容量・商品が12.5%値上がりすると確認できたものではありません。
家計防衛度:★★★★★
第7位 味の素KK プロテインスープ|対象製品の改定幅は最大15%
第7位は、味の素の「味の素KK プロテインスープ」です。
味の素は2026年11月1日納品分から、EC向けのプロテインスープとプロテインみそ汁、合計2品種の出荷価格を改定します。発表された価格改定幅は、12月改定の一般家庭用製品を含めて約5~15%です。
今回注意したいのは、価格改定の実施時期です。11月から対象になるのはEC向けの2品種で、うま味調味料「味の素」や「アジシオ」などの一般家庭用製品は12月1日納品分からとなっています。
プロテインスープは、手軽にたんぱく質を補給できる食品として、忙しい朝食や軽食にも取り入れやすい商品です。日常的に利用している場合には、価格改定によって継続購入の負担が増える可能性があります。
ただし、15%という数字は発表対象製品全体の最大改定率であり、11月改定のプロテインスープ単品が15%値上がりするという意味ではありません。
ネット通販では、単品販売とセット販売で1食あたりの価格が異なるため、購入前に内容量や販売個数を確認することが大切です。
家計防衛度:★★★☆☆
第6位 三ツ矢サイダー・カルピスなどの飲料|最大16%の値上げ
第6位は、アサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」や「カルピス」などの飲料です。
アサヒ飲料は2026年11月1日以降の出荷分から、ペットボトル、缶、紙パックなどの一部商品について、メーカー希望小売価格を約4~16%引き上げます。
今回の価格改定は、三ツ矢、カルピス、ワンダなど幅広いブランドが対象となっており、炭酸飲料からコーヒー飲料まで影響が及びます。
例えば、三ツ矢サイダー500mlのメーカー希望小売価格は、税込216円から238円へ改定されるとされており、22円の値上げです。この場合の改定率は約10.2%となります。
自動販売機やコンビニエンスストアで飲料を購入する機会が多い人ほど、値上げの影響を実感しやすいかもしれません。
一方、スーパーやネット通販では、ケース販売によって1本あたりの価格が抑えられる場合があります。毎日購入している飲料であれば、箱買いと店頭での単品購入を比較する価値はあるでしょう。
ただし、まとめ買いをする場合は、賞味期限や保管場所にも注意が必要です。安さを優先して飲み切れない量を購入してしまっては、かえって無駄な支出につながります。
家計防衛度:★★★★★
第5位 カロリーメイト|最大16.7%の値上げ
第5位は、大塚製薬の「カロリーメイト」です。
大塚製薬は2026年11月2日納品分から、カロリーメイトとSOYJOYのメーカー希望小売価格を改定します。改定率はカロリーメイトが13.6~16.7%、SOYJOYが16.0~16.7%です。
カロリーメイトは、忙しい朝の食事代わりや仕事中の栄養補給、受験勉強中の軽食など、幅広い場面で利用されている商品です。また、比較的長期間保存できる商品もあるため、防災備蓄として購入している家庭もあるでしょう。
今回の価格改定では、上限が16.7%と比較的大きく、定期的に購入している人にとっては負担の増加が気になるところです。
例えば、毎月2,000円分の対象商品を購入しており、仮に価格が16.7%上昇した場合、毎月の負担増は334円、年間では4,008円となります。
大塚製薬は原材料費やエネルギーコストの高騰を価格改定の理由に挙げています。栄養補助食品も一般的な食品と同じように、製造や包装、物流などの費用上昇から影響を受けています。
家計防衛度:★★★★☆
第4位 ごろグラ・ココナッツサブレ|最大17%の値上げ
第4位は、日清シスコの「ごろグラ」シリーズです。
日清シスコは2026年11月2日納品分から、「ごろグラ」「ココナッツサブレ」「エースコイン」の各シリーズについて、想定店頭販売価格を約5~17%引き上げると発表しました。
ごろグラは、忙しい朝でも手軽に食べられるシリアル食品として人気があります。牛乳やヨーグルトと組み合わせて朝食にする家庭も多く、日常的な購入頻度が比較的高い商品といえるでしょう。
今回の値上げは、ごろグラだけでなく、おやつとして親しまれているココナッツサブレやエースコインにも及びます。
例えば、毎月5袋のシリアルを購入している家庭で、1袋500円の商品が10%値上がりした場合、月250円、年間3,000円の負担増となります。
日清シスコは主要原材料の価格高騰に加えて、エネルギー費や物流費の上昇を背景に挙げています。食品メーカーが長年進めてきた合理化やコスト削減だけでは、価格の維持が難しくなっていることがうかがえます。
なお、17%は対象シリーズの最大想定改定率です。ごろグラのすべての商品が17%上昇するという意味ではありません。
家計防衛度:★★★★★
第3位 クラフトボス・伊右衛門などの飲料|最大19%の値上げ
第3位は、サントリーの「BOSS」シリーズをはじめとする飲料です。
サントリービバレッジ&フードは2026年11月1日出荷分から、国内で販売する一部の飲料について価格を改定します。メーカー希望小売価格の改定率は、ペットボトルが5~12%、缶が9~19%などとなっています。
今回の価格改定では、コーヒー飲料や緑茶飲料など、普段から購入する機会が多い商品が対象となります。
例えば「ボス レインボーマウンテンブレンド」185g缶では、メーカー希望小売価格が税抜165円から185円となる価格改定が示されています。値上げ額は20円、改定率は約12.1%です。
毎朝、通勤途中に缶コーヒーを購入する習慣がある場合、1本20円の値上げでも、月20本購入すれば400円、年間では4,800円の負担増となります。
コーヒーは嗜好品としての側面が強いものの、毎日の習慣になっている人にとっては簡単に購入をやめられない商品でもあります。
今回の価格改定を見ると、飲料メーカー各社が同じ11月に値上げを予定していることも特徴です。特定メーカーの商品に買い替えるだけでは、以前ほど節約につながらない可能性があります。
家計防衛度:★★★★★
第2位 和光堂 グーグーキッチン|最大24%の値上げ
第2位は、アサヒグループ食品のベビーフード「和光堂 グーグーキッチン」です。
同社は2026年11月2日納品分から、グーグーキッチンシリーズの一部商品について、想定小売価格を約15~24%引き上げると発表しました。
今回のランキングの中でも、特に値上げ率が大きい商品の一つです。
ベビーフードは、離乳食を手作りする時間が取れないときや、外出先での食事など、子育て世帯にとって欠かせない存在となっています。
例えば、1袋150円の商品を毎月20袋購入していた家庭で、仮に価格が20%上昇した場合、1袋180円となり、月600円、年間7,200円の負担増になります。
もちろん、すべてのグーグーキッチンが20%値上がりするわけではありませんが、対象商品群の改定率が15~24%に達していることは、子育て世帯にとって見逃せない動きでしょう。
アサヒグループ食品は、原材料費や包装資材費、エネルギー費に加えて、陸上・海上輸送にかかる物流費の上昇も理由として挙げています。
ベビーフードは月齢に合った商品を選ぶ必要があるため、値上げ前に大量購入することが必ずしも適切とは限りません。まとめ買いする場合も、子どもの成長や食事量、賞味期限を考慮する必要があります。
家計防衛度:★★★★★
第1位 キユーピー マヨネーズ・ドレッシング類|最大25%の値上げ
第1位は、キユーピーの「マヨネーズ」をはじめとする調味料です。
キユーピーは2026年11月1日出荷分から、家庭用商品224品目について、参考小売価格を約3~25%引き上げると発表しました。
今回の対象となるのは、マヨネーズやドレッシング、タルタルソースなどの調味料113品目、パスタソースなどの調理食品30品目、素材食品32品目、介護食49品目の合計224品目です。
代表的な商品である「キユーピー マヨネーズ450g」は、参考小売価格が税抜517円から565円へと48円引き上げられます。改定率は約9.3%です。
マヨネーズはサラダだけでなく、炒め物や揚げ物、サンドイッチなどさまざまな料理に使われる調味料であり、多くの家庭で日常的に購入されています。
特に注目したいのは、今回の値上げ対象がマヨネーズだけではないことです。ドレッシングやパスタソース、介護食まで広がっており、幅広い年代の食生活に影響する可能性があります。
また、キユーピーは今回、業務用商品601品目についても、出荷価格を約2~38%引き上げると発表しています。業務用商品は今回の家庭向けランキングには含めていませんが、飲食店や給食事業者などにとってもコスト増加につながり得る動きです。
家庭用商品の最大改定率は25%ですが、これはキユーピー マヨネーズ450gが25%値上がりするという意味ではありません。それでも、生活に欠かせない調味料で幅広い価格改定が予定されていることは、今回のランキングで最も注目したいポイントです。
家計防衛度:★★★★★
2026年11月 食料品値上げランキングTOP10一覧
ここまで紹介した10商品・シリーズを一覧表にまとめました。
| 順位 | 商品名・シリーズ | メーカー | 公表改定率の上限 |
|---|---|---|---|
| 1位 | マヨネーズ・ドレッシング類 | キユーピー | 25% |
| 2位 | グーグーキッチン | アサヒグループ食品 | 24% |
| 3位 | BOSSなどの缶飲料 | サントリー | 19% |
| 4位 | ごろグラ・ココナッツサブレ | 日清シスコ | 17% |
| 5位 | カロリーメイト | 大塚製薬 | 16.7% |
| 6位 | 三ツ矢サイダー・カルピスなど | アサヒ飲料 | 16% |
| 7位 | プロテインスープなど | 味の素 | 15% |
| 8位 | 麦茶・コーヒー飲料 | 伊藤園 | 12.5% |
| 9位 | きのこの山・たけのこの里 | 明治 | 8% |
| 10位 | ヴェルデシリーズ | アヲハタ | 7.2% |
※順位は各社発表の商品群における最大改定率を基準とした独自ランキングです。個別商品の実際の値上げ率を比較したものではありません。メーカー希望小売価格、参考小売価格、出荷価格、想定店頭販売価格など、改定率の基準にも違いがあります。味の素の約15%は11月改定のEC向け商品と12月改定の家庭用商品を含む公表範囲です。
2026年11月の食品値上げは本当に落ち着いたのか?
9月のピークから大幅減少、それでも前年11月の約10倍
帝国データバンクの調査では、2026年9月の値上げ品目数は4,965品目、10月は3,153品目、11月は1,477品目となっています。
| 年月 | 飲食料品の値上げ品目数 |
|---|---|
| 2026年9月 | 4,965品目 |
| 2026年10月 | 3,153品目 |
| 2026年11月 | 1,477品目 |
11月の値上げ品目数は、9月と比較して約70%減少しています。3カ月ぶりに3,000品目を下回ったことから、秋の大規模な値上げラッシュはいったん落ち着き始めたと考えられます。
しかし、前年2025年11月の値上げ品目数は150品目だったため、2026年11月は約9.8倍という高い水準です。
さらに、11月の平均値上げ率は17%で、10月の10%を上回っています。値上げされる商品の数が減っても、一つひとつの値上げ幅が大きければ、家計への負担が軽減されるとは限りません。
11月は調味料の値上げが目立つ
2026年11月に値上げされる飲食料品を分野別に見ると、最も多いのは調味料の644品目です。
| 食品分野 | 11月の値上げ品目数 |
|---|---|
| 調味料 | 644品目 |
| 酒類・飲料 | 417品目 |
| 加工食品 | 275品目 |
| その他の食品分野 | 141品目 |
| 合計 | 1,477品目 |
出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年11月)。その他は総数から上記3分類を差し引いた数値です。
調味料は一度購入すれば長期間使える商品も多く、値上げによる負担増をすぐには実感しにくいかもしれません。しかし、マヨネーズ、ドレッシング、ソースなど、複数の調味料を購入する家庭では、積み重なる負担が気になります。
また、11月は飲料の価格改定も広がっています。飲料メーカーは原材料費だけでなく、ペットボトルや缶などの容器包装資材費、製造時のエネルギー費、配送にかかる物流費など、さまざまなコスト上昇に直面しています。
今回のランキングでも、サントリー、アサヒ飲料、伊藤園の3社が登場しました。メーカーを変更するだけでは値上げの影響を避けにくくなっている点も、2026年秋の特徴といえるでしょう。
なぜ食料品の値上げが続いているのか?
原材料高だけでなく、人件費や物流費も上昇
今回の値上げについて、メーカー各社の公式発表で共通しているのが、原材料費、包装資材費、エネルギー費、物流費などの上昇です。
帝国データバンクによると、2026年の飲食料品値上げのうち、原材料高を要因としたものは91.7%でした。一方、エネルギーを要因とした値上げは63.9%、人件費は51.5%となっています。
注目したいのは、人件費を要因とする値上げの割合が、集計を開始した2023年以降で過去最高になっていることです。
これまでの食品値上げは、小麦や食用油、砂糖などの原材料価格の高騰が大きな理由として取り上げられてきました。しかし現在は、賃金上昇や人手不足への対応、物流網の維持なども、企業にとって無視できないコストになっています。
つまり、仮に一部の原材料価格が落ち着いたとしても、すぐに食品価格が下がるとは限らないということです。
価格改定はメーカーの出荷日と店頭販売日が異なる
もう一つ注意したいのが、メーカーが発表する価格改定日と、実際にスーパーなどで販売価格が変更される日には違いがあることです。
例えば、11月1日出荷分から値上げと発表されている場合でも、店舗に旧価格で仕入れた在庫が残っていれば、しばらく旧価格で販売される可能性があります。
反対に、ネット通販では価格改定前から販売価格が変更されていたり、セット販売の価格だけが変わっていたりする場合もあります。
11月1日になれば全国の店舗で一斉に同じ価格になるわけではないため、購入先による価格差は引き続き確認しておきたいところです。
値上げ前のまとめ買いは本当にお得なのか?
ケース販売とスーパーの特売価格を比較
今回取り上げた商品は、スーパーやネット通販で購入しやすい定番ブランドを中心に選びました。
ただし、ネット通販で購入すれば必ず安くなるというわけではありません。
特に飲料やシリアル、お菓子などは、単品価格だけでなく、セットの入数や容量によって1個あたりの価格が大きく変わる場合があります。
例えば、500mlの飲料を24本購入する場合、1本あたり20円安く購入できれば、合計480円の節約になります。年間を通じて定期的に購入している商品であれば、こうした差は無視できません。
一方で、ベビーフードや調味料については、必要以上のまとめ買いを避けることも重要です。賞味期限切れや使い残しが発生すれば、値上げ前に安く購入した意味が薄れてしまいます。
家計防衛という観点では、値上げ前に大量購入することよりも、日常的に購入する商品について、1個あたり・100gあたり・1食あたりの価格を把握しておくことが大切だと考えます。
安い商品への切り替えだけが節約ではない
値上げが続くと、すべての商品を安いものへ切り替えようと考えがちですが、家計管理では購入頻度の高い商品から見直す方が効果的です。
月に1回購入する商品が50円値上がりしても、年間の負担増は600円です。しかし、週に5回購入する飲料が20円値上がりすれば、年間では約5,200円の負担増になります。
同じ値上げでも、購入回数によって年間の影響は大きく異なります。
まずは毎日購入している飲料や朝食用食品、おやつなどから支出を確認してみると、無理のない節約につながるのではないでしょうか。
まねっぴラボ予想|2026年12月以降の食品値上げはどうなる?
12月は値上げ品目数が減少する可能性
ここからは、メーカー各社の発表や足元の物価動向を踏まえた、まねっぴラボ独自の見通しです。
2026年の食品値上げは9月から10月に集中し、11月には品目数が大幅に減少しています。帝国データバンクも12月の値上げ規模は小さくなるとみており、年末にかけて大規模な値上げラッシュはいったん落ち着く可能性があります。
ただし、これは食品価格が下落するという意味ではありません。値上げ品目数が減ったとしても、これまで引き上げられた販売価格が元に戻るとは限らず、家計にとって高い価格水準が続く可能性があります。
また、味の素が12月から家庭用の調味料など37品種について出荷価格を改定するように、すでに年末の値上げが発表されている商品もあります。
2027年は「一斉値上げ」から「選別的な値上げ」へ
まねっぴラボでは、2027年の食品値上げは2026年よりも品目数が減少する一方、価格改定そのものは継続すると予想しています。
その理由は、企業が価格転嫁を進める一方で、消費者の節約志向も強まっているためです。
これまでは幅広い商品を同時に値上げする動きが目立ちましたが、今後は商品ごとの販売状況や原材料コストを見極めながら、価格改定を実施する企業が増えるのではないでしょうか。
特に注目したいのは、次の3つの動きです。
- 原材料価格や為替相場の変化による、輸入原料を使用する食品の追加値上げ
- 人件費や物流費の増加による、調味料・加工食品などの継続的な価格改定
- 販売価格を据え置く一方、内容量を減らす「実質値上げ」の拡大
食品メーカーにとっては、値上げを続ければ販売数量が減少する可能性があり、一方で価格を据え置けば利益が圧迫されるという難しい状況が続いています。
そのため、2027年は一律の値上げよりも、商品の容量変更や規格見直し、付加価値の高い新商品の投入など、価格以外の方法で収益を確保する動きが強まると考えています。
消費者としては、販売価格だけではなく、内容量や品質の変化にも注意したいところです。
まとめ|食品値上げはピークを越えても、家計負担は続く
2026年11月の飲食料品値上げは1,477品目となり、9月の4,965品目、10月の3,153品目から大幅に減少しました。
しかし、今回紹介したように、マヨネーズやベビーフード、飲料、シリアル、チョコレートなど、私たちの食生活に身近な商品では、引き続き価格改定が予定されています。
特に、調味料や飲料の値上げは、特定の世帯だけでなく、単身世帯から子育て世帯、高齢者世帯まで幅広く影響する可能性があります。
まねっぴラボとしては、2026年秋の大規模な値上げラッシュはピークを越えたものの、食品価格の上昇基調が終わったと判断するのは早いと考えています。
2027年に向けて値上げのペースが緩やかになったとしても、人件費や物流費、エネルギー費の上昇が続く限り、食品価格が以前の水準に戻る可能性は高くないでしょう。
今後は値上げ品目数だけでなく、値上げ率や内容量の変化にも注目しながら、家計への影響を確認していきたいところです。
なお、食料品以外の値上げについては、前回の記事「【2026年11月値上げ 第1弾】11月に値上げされる日用品10選」でも詳しく取り上げています。ぜひ、あわせてご覧ください。
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出典・引用
「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年10月
「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年11月(2026年10月30日公表)
本記事は、2026年10月30日時点で公表されている企業・官公庁の公式情報をもとに作成しています。本記事で掲載している値上げ率は、メーカー発表時点の情報です。実際の販売価格、価格改定時期、取扱商品は販売店によって異なる場合があります。本記事にはAmazonアソシエイトによる広告リンクを含んでおり、Amazonのアソシエイトとして、まねっぴのお金講座は適格販売により収入を得ています。買い占めや転売を推奨するものではありません。価格、賞味期限、保管場所などをご確認のうえ、家計に無理のない範囲で、ご自身の判断と責任において購入してください。