中東情勢は依然として不安定な状況が続き、原油価格の上昇による世界経済への影響が懸念されています。原油価格が100ドル前後となる局面では、エネルギー価格の上昇が企業の生産コストや家計の負担を押し上げ、インフレの再燃につながる可能性があります。
日本でも長期金利の上昇が話題となり、為替市場では1ドル150~160円という円安水準が意識されています。米国でも長期金利の高止まりが懸念されるなど、世界的に金利の動向から目が離せません。
日本ではマイナス金利政策の解除以降、銀行の普通預金や定期預金の金利が上昇してきました。かつては預金してもほとんど利息が付かなかったことを考えれば、大きな変化といえるでしょう。
しかし、世界に目を向けると状況は大きく異なります。
年5%前後の預金金利が珍しくない国もあれば、年10%、20%、さらには40%を超える金利を提示する銀行も存在します。
そこで今回は、2026年10月時点で確認できる海外銀行の公式情報を中心に、世界の高金利預金30商品をランキング形式で紹介します。高金利の背景にあるインフレや為替リスク、日本の預金金利との違いについても考えていきます。
世界の預金金利ランキングの調査条件
今回の調査では、世界各国の銀行が提供する現地通貨建ての個人向け預金を対象としました。
銀行の公式サイトに掲載された普通預金、定期預金、預金証書などの金利を比較しています。金利は原則として税引前の年率を掲載し、実効年率を採用する商品については個別に説明しています。
なお、2026年10月28日時点で公式金利表を確認できた商品を優先していますが、一部には前回調査の参考値も含まれます。最新の適用を確認できない商品は、その旨を明記しました。
そのため、今回のランキングは世界中の銀行を網羅した確定順位ではなく、調査対象30商品の比較ランキングです。また、預入期間や最低預入額、優遇金利の条件は金融機関ごとに異なります。
それでは、30位から順番に見ていきましょう。
【2026年10月版】世界の預金金利ランキングTOP30
第30位:アメリカ|Marcus by Goldman Sachs
年4.40%(2026年10月23日時点)
アメリカの大手金融グループ、ゴールドマン・サックスが展開する個人向け銀行サービスです。
2026年10月23日時点の公式情報では、12カ月物のHigh-Yield CD(譲渡性預金証書)について、年4.40%のAPY(年間実質利回り)が提示されています。
最低預入額は500ドルで、満期前に元本を引き出す場合にはペナルティーが発生します。
日本と比較すると高い水準ですが、今回調査した世界の高金利預金の中では下位となりました。米ドル建て預金であっても、日本円から運用する場合には為替変動を考慮する必要があります。
第29位:メキシコ|Banorte
年4.57%(前回調査参考値)
メキシコの大手金融機関Banorteでは、Pagaréと呼ばれる定期性の金融商品を提供しています。
前回調査では年4.57%という金利が確認されましたが、2026年10月に同条件で適用される金利は確定できていません。
メキシコペソは、米国経済や国際的な資金の流れによって変動する通貨です。高い預金金利を期待できる一方、円高・ペソ安が進んだ場合には円換算の資産価値が減少する可能性があります。
第28位:オーストラリア|Judo Bank
年5.50%(前回調査参考値)
オーストラリアのJudo Bankは、個人向けの定期預金を提供する金融機関です。
前回調査では4年物の定期預金で年5.50%の金利が確認されました。今回は同商品の10月適用金利を確定できていないため、参考値として掲載しています。
豪ドルは日本でも比較的なじみのある通貨ですが、中国経済や資源価格、オーストラリア準備銀行の金融政策によって相場が変動します。
第27位:アゼルバイジャン|ABB
年6.00%(前回調査参考値)
アゼルバイジャンの大手金融機関ABBは、現地通貨建ての預金商品を提供しています。
前回調査では年6.00%という水準を確認していましたが、10月の同条件の適用金利は未確認です。
アゼルバイジャンは石油・天然ガスを主要産業とする資源国です。エネルギー輸出が経済に大きく関係するため、原油価格や国際情勢の変化が金融環境に影響する可能性があります。
第26位:インド|AU Small Finance Bank
年7.40%
インドのAU Small Finance Bankでは、個人向けの定期預金商品を提供しています。
今回の公式情報では、一般顧客向けの定期預金金利が最高年7.40%、高齢者向けが最高年7.90%と案内されています。
インドは人口規模や経済成長への期待が高い国ですが、インドルピーの為替変動や現地の金融規制には注意が必要です。
また、インドでは高齢者向けに優遇金利が設定されることがあり、一般顧客が利用できる金利とは区別する必要があります。
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第25位:インド|ESAF Small Finance Bank
年8.00%(2026年10月26日適用)
ESAF Small Finance Bankは、インドで預金や融資などを提供する金融機関です。
2026年10月26日適用の公式金利表では、26カ月8日物の定期預金で一般顧客向け年8.00%、高齢者向け年8.50%となっています。
比較的高い金利ですが、対象は一定の預入条件を満たす商品です。また、インドの定期預金には中途解約時の金利引き下げなどが定められている場合があります。
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第24位:インド|Jana Small Finance Bank
年8.00%(2026年9月29日適用)
Jana Small Finance Bankでは、2026年9月29日から適用される金利表で、2年超3年以下の一般顧客向け定期預金金利を年8.00%としています。
高齢者向けには年8.30%という優遇金利も設定されています。
インドの小規模金融銀行では、大手銀行より高い預金金利が設定される場合があります。ただし、金利だけでなく預金保護制度や金融機関の信用力を確認する必要があります。
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第23位:スリランカ|National Savings Bank
年8.25%(2026年6月2日適用の公式金利表)
スリランカのNational Savings Bankでは、60カ月物のTriple A定期預金について年8.25%という表示金利が掲載されています。
ただし、実効年率は7.15%です。長期間の満期一括受取型では、表示金利と実際の年平均利回りが異なる場合があります。
スリランカは過去に深刻な経済危機を経験しており、預金金利に加えて通貨の安定性や国家財政にも注意が必要です。
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第22位:南アフリカ|African Bank
年8.47%(前回調査参考値)
南アフリカのAfrican Bankでは、個人向けの固定期間型預金商品が提供されています。
前回調査の年8.47%を参考掲載していますが、今回の同条件の10月金利は未確認です。
南アフリカランドは高金利通貨として知られています。一方で、商品市況や国内の経済環境、国際的な資金の流出入によって為替レートが変動することがあります。
第21位:ウガンダ|Bank of India Uganda
年8.50%(前回調査参考値)
ウガンダのBank of India Ugandaは、現地通貨建ての定期預金を提供する金融機関です。
前回調査では、提示金利の上限として年8.50%が確認されていました。ただし、預入額や期間によって金利が変わり、今回の10月適用値は確定できていません。
ウガンダのような新興国では、インフレ率や為替変動に加えて、海外送金の条件などにも注意したいところです。
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第20位:パキスタン|Meezan Bank
年10.00%(前回調査参考値)
パキスタンのMeezan Bankは、イスラム金融を提供する金融機関です。
一般的な固定金利型預金とは異なり、イスラム金融の考え方に基づいた利益分配型商品を取り扱っています。
前回調査ではCOIIと呼ばれる商品で年10.00%という水準が確認されましたが、10月の利益分配率は未確認です。
利益分配率と固定預金金利は同じ性質ではないため、比較には注意が必要です。
第19位:スリランカ|Commercial Bank
年12.50%(前回調査参考値)
スリランカのCommercial Bankは、個人向けの定期預金や外貨預金などを提供しています。
前回調査では60カ月物の預金について年12.50%という表示金利が確認されていました。
しかし、表示金利が高くても、長期の満期一括受取型では実効年率が低くなる場合があります。今回の同商品の10月適用条件は確認できていないため、前回値を参考掲載しています。
第18位:スリランカ|Seylan Bank
年12.50%(2026年10月21日適用)
Seylan Bankでは、2026年10月21日から適用される金利表が公表されています。
5年物の定期預金について、満期一括受取型の表示金利は年12.50%、実効年率は10.20%となっています。
また、預入額や顧客区分などによっては別の条件が設定されています。
スリランカでは銀行ごとに比較的高い預金金利が提示されていますが、通貨価値や経済情勢も含めて判断することが大切です。
第17位:ロシア|Sberbank
年13.50%(前回調査参考値)
ロシアの大手銀行Sberbankは、ルーブル建ての定期預金を提供しています。
前回調査では年13.50%という金利が確認されていましたが、10月の同条件の金利は未確認です。
ロシアについては、金融制裁や国際送金の制限、通貨規制など、通常の預金商品とは異なるリスクがあります。
仮に高い金利を受け取れるとしても、日本から資金を送金し、満期後に回収できるかどうかは別の問題です。
第16位:ウクライナ|Oxi Bank
年16.25%(前回調査参考値)
ウクライナのOxi Bankは、個人向けに複数の預金商品を提供しています。
前回調査ではStandard+という商品で年16.25%の金利が確認されました。
ウクライナの銀行預金では、金利の高さに加えて戦争の影響や通貨規制、金融機関の健全性を考慮する必要があります。
10月の同商品の適用金利は未確認です。
第15位:ウクライナ|TASCOMBANK
年16.25%(前回調査参考値)
ウクライナのTASCOMBANKでは、現地通貨建ての定期預金を取り扱っています。
前回調査では年16.25%という金利を確認していました。
その後の公式資料には、商品や期間によって異なる金利条件が掲載されていますが、前回と同じ商品について10月時点で16.25%が適用されることまでは確認できませんでした。
したがって、今回の順位は参考値によるものです。
第14位:エジプト|Emirates NBD Egypt
年16.96%(前回調査参考値)
Emirates NBD Egyptは、エジプトで預金証書などを提供しています。
前回調査では、利息の前払い型預金証書について年率換算16.96%という水準を確認しました。
通常の定期預金とは利息を受け取る時期が異なるため、単純に複利運用の利回りと比較できない点には注意が必要です。
エジプトポンドは為替変動が大きくなる局面があり、円換算での運用成果は預金金利だけでは判断できません。
▶ Emirates NBD Egyptの公式ページはこちら
第13位:ウクライナ|Bank Lviv
年17.00%(公式商品ページで確認)
ウクライナのBank Lvivでは、Acquaintanceと呼ばれる新規顧客向けの定期預金商品を提供しています。
公式商品ページでは、3カ月物について年17.00%という金利が確認できます。
ただし、新規顧客向けの商品であり、全員が無条件で利用できるわけではありません。また、満期後も同じ金利で再預入できるとは限りません。
短期間の高金利商品は、年間を通じて同じ収益が続くと考えないことが重要です。
第12位:ウクライナ|PUMB
年17.00%(2026年10月開始のキャンペーン)
PUMBでは、2026年10月から新規資金を対象とした定期預金キャンペーンが案内されています。
今回確認したキャンペーンでは、6カ月物の預金について年17.00%という金利が提示されています。
前回調査の13.00%より高い水準ですが、対象はキャンペーン条件を満たす預金です。
ウクライナでは、金融政策や戦争に伴う経済環境の変化が預金金利にも影響します。キャンペーンの対象者や資金条件に注意する必要があります。
第11位:エジプト|HSBC Egypt
年18.00%
国際的な金融グループHSBCのエジプト事業では、3年物のSavings Certificateについて年18.00%の金利が公式ページに掲載されています。
最低預入額は1万エジプトポンドで、利息は毎月支払われる仕組みです。
また、一定期間経過後の中途解約についても規定があります。
国際的な大手金融グループの商品であっても、エジプトポンド建てである以上、為替リスクがなくなるわけではありません。
第10位:カザフスタン|Freedom Bank
年18.26%(実効年率)
いよいよTOP10です。
カザフスタンのFreedom Bankでは、Capitalという現地通貨テンゲ建ての預金商品を提供しています。
公式金利表では、6カ月物の実効年率が18.26%、1カ月物と3カ月物が18.00%となっています。
利息は毎月元本に組み入れられる仕組みで、複利効果を反映した実効年率が表示されています。
カザフスタンは石油や天然ガスなどの資源を保有する国ですが、国際商品市況や周辺国の経済情勢が通貨に影響する可能性があります。
第9位:エジプト|Banque du Caire
年18.50%(前回調査参考値)
エジプトのBanque du Caireは、個人向けの定期預金や預金証書を提供する金融機関です。
前回調査ではPrimo Affluentという商品について、年18.50%の金利が確認されていました。
エジプトでは、インフレへの対応や通貨の安定を図る金融政策が預金金利に影響しています。
ただし、今回の10月適用金利は確定できていないため、前回の参考値を掲載しています。
第8位:エジプト|FABMISR
年19.25%
エジプトのFABMISRでは、3年物の変動金利型預金証書について年19.25%という金利が公式ページで案内されています。
この商品はエジプト中央銀行の政策金利に連動する仕組みで、金利は固定されていません。
また、同行では年18.00%の固定金利型預金証書も提供されています。
同じ銀行であっても、固定金利と変動金利では将来受け取る利息が異なります。今後の政策金利の動向を考慮する必要があるでしょう。
第7位:エジプト|Suez Canal Bank
年19.50%(2026年9月11日付公式金利表)
Suez Canal Bankでは、Current Plus CDという3年物の変動金利型預金証書について年19.50%が掲載されています。
公式金利表には2026年9月11日という日付が示されており、今回の調査ではその情報を採用しました。
エジプトでは20%前後の高金利商品が複数確認されています。
しかし、高い預金金利の背景には物価や金融政策の動向があり、円換算した場合の運用成果は別問題です。
第6位:ウズベキスタン|Ipak Yuli Bank
年20.00%
ウズベキスタンのIpak Yuli Bankでは、Quyoshliという預金商品で年20.00%の固定金利が提示されています。
預入期間は24カ月、最低預入額は100万スムで、利息は毎月支払われます。
同行の公式ページでは、非居住者による預金口座の開設についても説明されています。ただし、銀行窓口での本人確認や現地の登録手続きなどが必要です。
また、ウズベキスタンの預金保険制度についても案内されており、一定額までの預金保護が設けられています。
年20%という水準は魅力的に見えますが、スムの為替変動や現地での税金にも注意が必要です。
第5位:ウズベキスタン|ANORBANK
年21.00%(公式商品ページで確認)
ANORBANKは、ウズベキスタンでデジタルバンキングを展開する金融機関です。
公式商品ページでは、Milliy Har-Kunlikという預金商品について、24カ月物で年21.00%という金利が掲載されています。
最低預入額は100万スムです。
ウズベキスタンでは現地通貨建ての高金利預金が複数確認されていますが、金利の高さだけで投資判断することはできません。
インフレ率やスムの為替変動、海外送金の条件なども含めた判断が必要です。
なお、今回確認したページには10月の適用開始日が明示されていないため、公式表示値として掲載しています。
第4位:アルゼンチン|Banco Nación
年23.00%(2026年10月の公式金利情報)
アルゼンチンの国営銀行Banco Naciónでは、個人向けのペソ建て定期預金を提供しています。
今回確認した公式金利表では、個人向け電子チャネルを利用する270~370日物の定期預金について、名目年率23.00%、実効年率23.66%という金利が掲載されています。
前回調査の25.00%から低い水準となりました。
アルゼンチンは過去に極めて高いインフレ率と通貨下落を経験しており、高金利預金のリスクを理解するうえで象徴的な国です。
仮に年23%の利息が付いても、同じ期間にペソが円に対して大幅に下落すれば、円換算では損失が発生する可能性があります。
第3位:トルコ|ON
年38.50%(2026年10月12~30日のキャンペーン)
第3位は、トルコのデジタル銀行サービスONです。
公式キャンペーン情報では、2026年10月12日から10月30日まで、新規顧客向けのトルコリラ建て定期預金について、最大年38.50%の金利が案内されています。
対象となる預入期間は32~91日で、キャンペーンへの参加手続きなどが必要です。
前回調査で確認した41.50%と比較すると、3.00ポイント低い水準となっています。
トルコの高金利は魅力的に見えますが、背景にはインフレ対策や通貨の安定化という課題があります。
また、キャンペーン終了後も同じ金利で預けられるわけではありません。
第2位:トルコ|VakıfBank
年39.50%(前回調査参考値)
第2位は、トルコの大手銀行VakıfBankです。
前回調査ではe-Vadeliという定期預金商品について、年39.50%という金利を確認していました。
ただし、今回の調査では2026年10月28日時点で同じ金利が適用されていることを確認できていません。
そのため、この順位は前回値を使った暫定的なものです。
トルコリラ建て預金は金利が高い一方、通貨の下落によって円換算の資産価値が減少する可能性があります。
特にトルコは金融政策やインフレ見通しによって金利環境が変化しやすく、過去の高金利が今後も続くとは限りません。
第1位:トルコ|ING「Turuncu Account」
年44.00%(今回確認した公式ページの新規顧客向け表示金利)
今回の調査対象で最も高い金利が表示されていたのは、トルコのINGです。
同行のTuruncu Accountの公式金利表では、モバイル経由の新規顧客向けに年44.00%という金利が掲載されています。
通常のウェルカム金利は年39.00%、標準金利は年23.00%となっており、新規顧客向けの金利が特に高いことが分かります。
ただし、この商品には重要な注意点があります。
預入残高に応じて金利が付かない部分が設定されており、預入額全体に年44%が適用されるわけではありません。
また、ウェルカム金利の適用期間や新規顧客の条件も定められています。公式表示金利がそのまま1年間の運用利回りになるとは限りません。
さらに、トルコリラの為替変動も大きなリスクです。
例えば、年44%の金利で資金全額を1年間運用できたと仮定しても、同期間にトルコリラが円に対して35%下落すれば、税金や手数料を考慮しない円換算の損益はマイナス6.4%となります。
もちろん、実際のTuruncu Accountには無利息残高や優遇期間があるため、この試算どおりの利息を受け取れるわけではありません。
年44%という数字は非常にインパクトがありますが、高金利が安全性や高収益を保証するものではないことを理解しておく必要があります。
なお、公式金利ページには適用日が明記されていないため、2026年10月28日付で44%が適用されていたことまで証明する資料ではありません。
【2026年10月版】世界の預金金利ランキングTOP30一覧表
今回調査した世界の高金利預金30商品について、金利と確認状況を一覧表にまとめました。
| 順位 | 国名 | 金融機関名 | 年率 | 確認状況 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | トルコ | ING | 44.00% | 公式表示 |
| 2位 | トルコ | VakıfBank | 39.50% | 7月参考 |
| 3位 | トルコ | ON | 38.50% | 10月適用 |
| 4位 | アルゼンチン | Banco Nación | 23.00% | 公式金利表 |
| 5位 | ウズベキスタン | ANORBANK | 21.00% | 公式表示 |
| 6位 | ウズベキスタン | Ipak Yuli Bank | 20.00% | 公式表示 |
| 7位 | エジプト | Suez Canal Bank | 19.50% | 9月金利表 |
| 8位 | エジプト | FABMISR | 19.25% | 公式表示 |
| 9位 | エジプト | Banque du Caire | 18.50% | 7月参考 |
| 10位 | カザフスタン | Freedom Bank | 18.26% | 公式表示・実効年率 |
| 11位 | エジプト | HSBC Egypt | 18.00% | 公式表示 |
| 12位 | ウクライナ | PUMB | 17.00% | 10月キャンペーン |
| 13位 | ウクライナ | Bank Lviv | 17.00% | 公式表示 |
| 14位 | エジプト | Emirates NBD Egypt | 16.96% | 7月参考 |
| 15位 | ウクライナ | TASCOMBANK | 16.25% | 7月参考 |
| 16位 | ウクライナ | Oxi Bank | 16.25% | 7月参考 |
| 17位 | ロシア | Sberbank | 13.50% | 7月参考 |
| 18位 | スリランカ | Seylan Bank | 12.50% | 10月適用 |
| 19位 | スリランカ | Commercial Bank | 12.50% | 7月参考 |
| 20位 | パキスタン | Meezan Bank | 10.00% | 7月参考 |
| 21位 | ウガンダ | Bank of India Uganda | 8.50% | 7月参考 |
| 22位 | 南アフリカ | African Bank | 8.47% | 7月参考 |
| 23位 | スリランカ | National Savings Bank | 8.25% | 6月金利表 |
| 24位 | インド | Jana Small Finance Bank | 8.00% | 9月適用 |
| 25位 | インド | ESAF Small Finance Bank | 8.00% | 10月適用 |
| 26位 | インド | AU Small Finance Bank | 7.40% | 公式表示 |
| 27位 | アゼルバイジャン | ABB | 6.00% | 7月参考 |
| 28位 | オーストラリア | Judo Bank | 5.50% | 7月参考 |
| 29位 | メキシコ | Banorte | 4.57% | 7月参考 |
| 30位 | アメリカ | Marcus | 4.40% | 10月適用 |
※2026年10月28日時点の独自調査。「公式表示」は今回確認した公式ページに表示されている金利、「10月適用」は10月中の適用日を確認した金利、「7月参考」は前回調査から最新の適用を確認できなかった金利です。実効年率や条件付きの優遇金利を含むため、全商品の実質的な収益性を直接比較するものではありません。
今回のランキングを見ると、トルコの高金利が目立つ一方、ウズベキスタンやエジプトでも年20%前後の預金商品が確認できます。
また、ウクライナやアルゼンチンなど、地政学的な不確実性や為替リスクが比較的大きい国でも高金利の商品が見られます。
日本の預金金利と比較すると非常に大きな差がありますが、単純に金利が高い国ほど預金先として優れているというわけではありません。
世界の高金利預金で注意したい5つのリスク
① 為替変動によって利息以上の損失が発生する
海外預金で最も注意したいのが為替リスクです。
例えば、日本円100万円を海外通貨に交換し、年20%の金利で1年間運用したとします。
為替レートが変わらず、税金や手数料を考慮しなければ、1年後の資産は120万円相当になります。
しかし、その間に現地通貨が円に対して30%下落した場合、円換算した資産は84万円相当となります。
つまり、20万円相当の利息を受け取っても、円換算では16万円の損失です。
高金利通貨では、利息よりも為替変動が運用成果を左右する場合があります。
② 高金利の背景には高いインフレ率がある
預金金利が高い国では、物価上昇率も高い場合があります。
仮に預金金利が年20%であっても、同じ期間に物価が25%上昇すれば、その国の通貨で購入できる商品やサービスの量は減少します。
名目金利だけでなく、インフレ率を考慮した実質金利を見ることが重要です。
また、高インフレが続く国では、通貨の下落も同時に進む可能性があります。
③ カントリーリスクと金融規制
新興国の預金では、政治・経済情勢の変化にも注意が必要です。
財政危機や通貨危機が発生した場合、海外送金や外貨への交換が制限されることがあります。
特に戦争や金融制裁の影響を受ける国では、現地銀行の預金金利が高くても、日本から自由に資金を移動できるとは限りません。
銀行の信用力だけでなく、その国の制度や経済状況も重要な判断材料になります。
④ 預金保険制度は国によって異なる
日本の預金保険制度では、一般預金等について、原則として金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
しかし、海外の預金保険制度は国によって内容が異なります。
保護対象となる金融機関や通貨、預金の種類、上限金額などが異なるため、日本の預金と同じように保護されるとは限りません。
また、日本の預金保険制度は外国銀行の海外支店に直接預け入れた預金を保護するものではありません。
⑤ 税金・手数料・口座開設条件
海外預金では、現地の源泉税や日本での税務上の取扱い、外国送金手数料なども考慮する必要があります。
また、現地の居住者や新規顧客のみを対象とする商品もあります。
表示金利が高いからといって、日本の居住者が同じ条件で利用できるとは限りません。
日本の預金金利は世界と比較してどの程度なのか?
日本でも預金金利の上昇が進んでいる
日本では長く超低金利が続き、普通預金にお金を預けても、ほとんど利息が付かないことが当たり前となっていました。
しかし、日本銀行が金融政策の正常化を進めたことで、銀行の預金金利にも変化が見られます。
普通預金だけでなく、定期預金の金利を引き上げる銀行も増え、預金商品の比較が以前より重要になっています。
今後も金利上昇が続けば、金融機関同士の預金獲得競争が活発になる可能性があります。
長期金利3%と預金金利3%は同じではない
日本の長期金利が3%前後という水準を意識する場面では、銀行預金の金利も同じ程度まで上昇するのではないかと考える方もいるでしょう。
しかし、長期金利と預金金利は異なります。
長期金利は国債市場などで形成される利回りを示しますが、預金金利は銀行の資金調達環境や日本銀行の政策金利、金融機関同士の競争などによって決まります。
そのため、10年国債利回りが仮に3%となっても、普通預金金利が直ちに3%になるわけではありません。
世界と比較すると日本は依然として低金利国
日本では預金金利の上昇が大きな話題になっていますが、世界の高金利商品と比較すると、依然として低い水準にあります。
ただし、低金利だから必ずしも不利というわけではありません。
円で生活する人にとって、円建て預金には為替変動による元本の目減りを避けられるというメリットがあります。
また、国内の預金保険制度や金融機関の信用力も重要な比較材料です。
預金金利の高さだけでなく、資産をどの通貨で保有し、将来どの通貨で使うのかという視点も必要でしょう。
世界一金利が高い銀行に預ければ得をする?
年40%を超える金利でも利益は保証されない
今回の調査では、トルコのINGが新規顧客向けに年44.00%という高い表示金利を提示していました。
日本の預金金利と比較すれば、驚くような数字です。
しかし、実際には優遇金利の適用期間や金利が付かない残高部分などがあり、預入金額全体を1年間44%で運用できるわけではありません。
さらに、為替変動や税金、送金手数料などを考えると、最終的な円換算の利益は大きく変わります。
高金利は魅力的ですが、それだけで安全な資産運用になるわけではありません。
日本から海外の高金利預金を利用するのは簡単ではない
海外銀行のなかには、日本からインターネットだけで口座を開設できない金融機関もあります。
現地の住所や電話番号、税務番号、本人確認書類などを求められることがあり、非居住者向けの口座開設条件が厳しい国もあります。
また、銀行が現地通貨で高金利を提示していても、海外からの資金受入れや海外への送金が自由にできるとは限りません。
したがって、今回のランキングは日本から直接投資できる海外預金のおすすめ順位ではなく、世界の金利環境を知るための参考資料として捉えていただきたいと思います。
まとめ|世界の金利と比較すると日本はまだ低金利
2026年10月の世界の預金金利を調査したところ、今回確認した公式ページでは、トルコのINGが新規顧客向けに年44.00%という非常に高い金利を表示していました。
また、トルコのONでは10月中のキャンペーン金利として年38.50%が確認され、ウズベキスタンやエジプトでも年20%前後の高金利商品が見られます。
一方、日本では金利上昇が進んでいるものの、世界的な高金利国と比較すると、依然として低金利の環境にあります。
もっとも、高金利の国ではインフレや通貨下落、金融規制などのリスクもあります。
資産運用において重要なのは、金利の高さだけを比較することではありません。インフレ率や為替、税金、金融機関の信用力などを含めて、最終的にどれだけ資産価値を維持できるかという視点が必要です。
日本の預金金利が上昇している今だからこそ、国内だけでなく世界の金利動向を知ることにも意味があります。
今後、日本の金融政策や世界のインフレ動向が変化すれば、各国の預金金利ランキングも大きく変わる可能性があります。
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出典・引用
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参考記事:【2026年7月版】世界の預金金利ランキングTOP30
本記事は2026年10月28日時点で確認できた情報と、一部の過去調査値を基に作成しています。各金融機関の金利は、預入期間、金額、居住地、キャンペーン条件などによって異なります。特に7月参考値については、2026年10月現在の適用を保証するものではありません。世界のすべての金融機関を網羅した統計的なランキングではなく、調査対象30商品の比較です。
また、海外預金には為替リスク、金融機関の信用リスク、カントリーリスク、送金制限などがあります。本記事は一般的な金融情報を提供するものであり、特定の金融商品への投資や預金を推奨するものではありません。