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2026年9月、信用金庫・信用組合の定期預金金利は、夏のボーナスキャンペーンが一巡する時期を迎えました。例年であれば、6月から8月にかけて実施された高金利キャンペーンが終了し、9月は少し落ち着く時期でもあります。
ところが今年は様子が違います。8月に金利を引き上げた金融機関があるだけでなく、9月1日から1年もの年1.80%という新しい高金利定期預金も登場しました。2026年8月版では最高金利が年1.60%でしたから、わずか1カ月でトップ水準が0.20ポイント切り上がったことになります。
背景には、日本銀行の政策金利引き上げと市場金利の上昇があります。財務省が2026年9月1日に実施した10年利付国債の入札では、募入最高利回りが3.011%となりました。預金金利が国債利回りと同じように上昇するわけではありませんが、日本の金利環境が数年前とは大きく変わっていることは間違いありません。
今回は2026年9月5日時点で、全国の信用金庫・信用組合が公式サイトで公表している個人向け定期預金を確認し、1年ものの税引前金利を中心にランキングしました。それでは説明はこの程度にして、10位から見ていきましょう。
【2026年9月版】信用金庫・信用組合の定期預金金利ランキングTOP10
第10位 朝銀西信用組合「年金定期預金 悠悠」|年1.50%
第10位は、朝銀西信用組合の年金定期預金「悠悠」です。1年ものの金利は年1.50%で、2026年4月1日から2027年3月31日まで取り扱われています。
対象となるのは、朝銀西信用組合で年金を受け取っている個人組合員です。預入金額は10万円以上1,000万円までで、新規資金だけではなく、継続や既存定期預金からの預け替えも対象となっています。最近の高金利定期預金は「新規資金限定」が多いため、すでに朝銀西信用組合を利用している人にとって使いやすい商品といえるでしょう。
1年もの年1.50%は9月時点でも十分高い水準ですが、今月は同じ年1.50%の商品が増えているため、ランキングでは10位となりました。夏だけの短期キャンペーンではなく、2027年3月末まで予定されている点にも注目です。
第9位 大阪協栄信用組合「設立75周年記念定期預金」|年1.50%
第9位は、大阪協栄信用組合の「設立75周年記念定期預金」です。1年ものは年1.50%、2年・3年・5年ものは年1.70%となっています。
1年ものの預入金額は300万円以上5,000万円以下で、個人の原則組合員が対象です。新たな資金による一括預け入れが条件となるため、すでに大阪協栄信用組合にある預金を単純に移し替えることはできません。最低預入額が300万円と高いことから順位は9位としましたが、年金受取や年齢制限がない点は魅力です。
この商品は2026年6月1日にスタートし、8月3日に適用金利が見直されています。夏のボーナスキャンペーンが終わる9月にも年1.50%を維持しており、募集総額300億円に達するまで取り扱われる予定です。資金に余裕があり、条件を満たす人には候補となるでしょう。
第8位 札幌中央信用組合「新規口座開設特別定期預金」|年1.50%
第8位は、札幌中央信用組合の「新規口座開設特別定期預金」です。スーパー定期預金1年ものの店頭表示金利に年1.00%が上乗せされます。
ここで注目したいのは、通常の定期預金金利そのものが引き上げられたことです。札幌中央信用組合では2026年8月12日から1年ものスーパー定期預金の店頭表示金利が年0.50%となりました。そのため、年1.00%の上乗せを加えると、現在の適用金利は年1.50%になります。8月版では年1.40%でしたので、通常金利の引き上げによって実質的に0.10ポイント上昇したことになります。
対象は組合員で、札幌中央信用組合と初めて取引する個人、または過去3年間取引がなかった個人です。預入金額は10万円以上500万円以内。年金受取や年齢制限がなく、最低10万円から利用できるため、同じ年1.50%の商品群の中では比較的利用条件が分かりやすい商品です。
▶札幌中央信用組合「新規口座開設特別定期預金」の公式ページはこちら
第7位 大同信用組合「自動継続型年金定期預金」|年1.525%
第7位は、大同信用組合の「自動継続型年金定期預金」です。1年ものの金利は年1.525%となっています。
対象となるのは、大同信用組合ですでに公的年金を受け取っている人、または新たに年金受取の手続きを完了し、半年以内に受取開始となる人です。預入限度額は対象となる定期預金を合計して2,000万円までとなっています。
年1.525%という少し珍しい金利ですが、1年ものでは全国的に見ても依然として高水準です。年金受取という条件があるため誰でも利用できるわけではありませんが、9月に入って年1.50%の商品が増える中でも、それをわずかながら上回っています。預入期間中に年金受取口座を他の金融機関へ変更した場合などは取り扱いが変わるため、利用条件は事前に確認しておきたいところです。
第6位 横浜幸銀信用組合「年金定期預金」|年1.55%
第6位は、横浜幸銀信用組合の「年金定期預金」です。組合員は1年もの年1.55%、非組合員でも年1.45%が適用されます。
対象となるのは、横浜幸銀信用組合で国民年金、厚生年金、共済年金などの公的年金を継続的に受け取っている個人です。預入金額は10万円以上1,000万円以下で、取扱期間は2026年8月3日から2027年3月31日までとなっています。
前月との比較で注目したい金融機関の一つです。2026年8月3日から組合員向け金利が従来の年1.25%から年1.55%へ0.30ポイント引き上げられました。夏のボーナスキャンペーンが終盤に入るタイミングで金利を下げるのではなく、逆に大幅に引き上げたことは、現在の預金金利競争を象徴する動きといえます。
第5位 あすか信用組合「プラチナ定期預金」|年1.60%
ここから年1.60%台に入ります。第5位は、あすか信用組合の「プラチナ定期預金」です。
対象は満60歳以上で、あすか信用組合で年金を受け取っている組合員です。預入金額は100万円以上1,000万円までで、1年ものに年1.60%が適用されます。取扱期間は2027年3月31日までとなっています。
年齢、年金受取、組合員という3つの条件があるため対象者は限られますが、それを考慮しても1年もの年1.60%は高い金利です。しかも短期間の夏季キャンペーンではなく、来年3月まで取り扱う予定となっています。高金利が季節的なキャンペーンから、より長期間の商品へ移りつつあることを感じさせます。
第4位 京滋信用組合「シニア・ライフPLUS」|年1.60%
第4位は、京滋信用組合の「シニア・ライフPLUS」です。新たに京滋信用組合を年金受取口座に指定する人は1年もの年1.60%、すでに同組合で年金を受け取っている人も年1.55%となっています。
預入金額は10万円以上3,000万円までで、新規・増口のニューマネーが対象です。組合員限定商品で、年金受取口座の指定が必要となります。
2026年8月版でも年1.60%で上位に入っており、9月も高い金利を維持しています。ただし、取扱期間は2026年9月30日までです。今回紹介する商品の中では期限が近いため、10月以降も同じ水準が継続するかどうかは分かりません。利用を検討している人は、9月末という期限を確認しておきましょう。
第3位 ハナ信用組合「年輪」|最大年1.70%
第3位は、ハナ信用組合の定期預金「年輪」です。基本金利は年1.50%ですが、組合員の場合は年0.10%、さらにハナ信用組合で年金を受け取っている場合は年0.10%が加算され、最大年1.70%となります。
対象は満60歳以上の個人で、預入期間は1年。預入金額は10万円以上1,000万円以内です。基本金利だけでも年1.50%ありますが、組合員かつ年金受取という条件を満たすと年1.70%まで上昇するため、該当する人にとっては非常に有利な商品です。
営業地区は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県をはじめ、関東各県や新潟県、長野県にも広がっています。最大金利を得るためには条件確認が必要ですが、1年もの年1.70%は2026年9月時点でも全国トップクラスです。
第2位 信用組合 愛知商銀「年金定期預金 雅」|年1.80%
第2位は、信用組合 愛知商銀の年金定期預金「雅」です。組合員の1年もの金利は年1.80%、非組合員でも年1.60%となっています。
ここは前月から大きく動きました。2026年8月版の記事を作成した8月7日時点では、愛知商銀の金利は年1.60%で全国1位でした。その後、8月10日から新しい条件へ切り替わり、組合員向け金利が年1.80%まで引き上げられています。わずか数日の違いですが、現在のような金利上昇局面では月の途中でもランキングが動くことが分かります。
対象は、愛知商銀で公的年金を受け取っている人、または新たに公的年金を受け取る個人です。預入金額は1口10万円以上1,000万円以内、新規預入資金に限られます。取扱期間は2026年8月10日から2027年3月31日までです。
年1.80%という金利は非常に魅力的ですが、最高金利を利用するには組合員になる必要があり、さらに年金受取という条件があります。そのため、同じ年1.80%で対象者がより広いイオ信用組合を今回は1位としました。
第1位 イオ信用組合「イオ・パワーPREMIUM」|年1.80%
2026年9月の第1位は、イオ信用組合の「イオ・パワーPREMIUM」です。
1年ものは年1.80%、3年ものは年2.10%、5年ものでは年2.50%という非常に高い金利が設定されています。販売開始日は2026年9月1日で、1年ものの取扱期間は10月30日まで。まさに9月から登場した新しい高金利定期預金です。
対象は組合員の個人・法人で、2,000円以上の出資者であることが条件です。預入金額は100万円以上で、2026年9月1日以降にイオ信用組合へ新たに入金した資金が対象となります。すでに取引がある利用者でも新たな資金であれば利用できます。
愛知商銀と同じ年1.80%ですが、イオ・パワーPREMIUMには年齢や年金受取といった条件がありません。最低預入金額は100万円と高めですが、対象者の広さを考慮して今回は第1位としました。
そして何より注目したいのは、この商品が「夏のボーナスキャンペーン終了後」の9月1日に始まったことです。今年の預金金利競争が7月や8月でピークアウトしたのではなく、秋に入っても新しい高金利商品が登場していることを示しています。
【2026年9月版】信用金庫・信用組合の定期預金金利ランキング一覧
| 順位 | 金融機関 | 商品名 | 1年もの金利 |
|---|---|---|---|
| 1位 | イオ信用組合 | イオ・パワーPREMIUM | 年1.80% |
| 2位 | 信用組合 愛知商銀 | 年金定期預金「雅」 | 年1.80% |
| 3位 | ハナ信用組合 | 年輪 | 最大年1.70% |
| 4位 | 京滋信用組合 | シニア・ライフPLUS | 年1.60% |
| 5位 | あすか信用組合 | プラチナ定期預金 | 年1.60% |
| 6位 | 横浜幸銀信用組合 | 年金定期預金 | 年1.55% |
| 7位 | 大同信用組合 | 自動継続型年金定期預金 | 年1.525% |
| 8位 | 札幌中央信用組合 | 新規口座開設特別定期預金 | 年1.50% |
| 9位 | 大阪協栄信用組合 | 設立75周年記念定期預金 | 年1.50% |
| 10位 | 朝銀西信用組合 | 年金定期預金「悠悠」 | 年1.50% |
同じ年1.50%の商品はほかにもあります。近畿産業信用組合の「きんさん年金定期預金」は1年もの年1.50%、鳥取信用金庫の「地域感謝年金優遇定期預金」も年1.50%を継続しています。今回は同率商品の中で、対象者の広さ、最低預入金額、新規資金の条件などを総合的に比較して10商品に絞りました。そのため、前月TOP10だった金融機関が金利を引き下げたわけではなく、同じ金利の商品が増えたことで順位から外れているケースがあります。
なお「全国版」とは、全国各地の信用金庫・信用組合を比較対象としているという意味です。信用金庫・信用組合には営業地区や組合員資格があり、日本全国どこに住んでいてもすべての商品を申し込めるという意味ではありません。実際の口座開設可否については各金融機関で確認してください。
7月・8月のボーナスキャンペーンから9月はどう動いた?
夏が終わっても高金利競争は終わっていない
2026年7月は夏のボーナス時期に合わせて、多くの信用金庫・信用組合が高金利の定期預金を展開しました。8月に入ってもその多くは継続され、前月の記事では最高金利が年1.60%、年1.50%を超える商品が上位を占めていました。
9月になると夏限定商品が順次終了するため、通常であればランキング上位の金利も落ち着いてきます。しかし今年は逆の動きも出ています。愛知商銀は8月10日から年1.80%へ引き上げ、札幌中央信用組合では8月12日に通常の1年定期金利が年0.50%へ上昇。そして9月1日にはイオ信用組合が年1.80%の新商品を発売しました。
前月の最高金利が年1.60%だったことを考えると、9月は一段上の水準に入ったと見ることができます。もちろん夏季キャンペーンが終了した金融機関もありますが、全体として「ボーナスシーズンが終わったから預金金利も下がる」という状況にはなっていません。
むしろ最近の特徴は、キャンペーン金利だけではなく、通常の店頭金利そのものを引き上げる動きが見られることです。これが続けば、冬のボーナスキャンペーンでは現在よりさらに高い金利が出てくる可能性もあります。
長期金利は3%を意識する水準へ
10年国債の入札で最高落札利回りが3.011%
今後の定期預金金利を考えるうえで、無視できないのが国債市場の金利上昇です。
財務省が2026年9月1日に実施した10年利付国債第383回の入札では、表面利率が年2.7%、募入平均利回りが2.995%、募入最高利回りが3.011%となりました。10年国債の入札利回りが3%を超える水準まで上昇してきたことは、日本の金利環境が大きく変化していることを示しています。
ただし、ここで注意したいのは「10年国債が3%なら定期預金も3%になる」というわけではないことです。1年もの定期預金には、長期金利だけでなく、日本銀行の政策金利や短期市場金利、各金融機関の資金需要、預金獲得方針なども影響します。
それでも、長期金利が上昇する局面では金融機関が資金を運用した際に得られる収益環境も変わります。預金金利を引き上げる余地が以前より広がっていることは、9月のランキングを見ても感じられます。
日本銀行の追加利上げはどう影響する?
政策金利は1.0%程度、次回会合は9月17日・18日
日本銀行は現在、無担保コールレート翌日物を1.0%程度で推移するよう促す金融市場調節方針を採っています。2026年7月の展望レポートでは、経済・物価情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく考えも示しています。
次回の金融政策決定会合は2026年9月17日・18日に予定されています。追加利上げがこの会合で決定されると現時点で断定することはできませんが、日本銀行自身が経済・物価情勢次第で政策金利を引き上げていく方向を示している以上、預金金利を考えるうえでも今後の金融政策は重要な材料です。
100万円を年1.80%で1年間預けると利息はいくら?
年1.50%との差も少しずつ大きくなる
年1.80%の定期預金へ100万円を1年間預けた場合、税引前利息は1万8,000円です。預貯金の利息には原則として20.315%の税金がかかるため、税引後では約1万4,343円となります。
年1.50%の場合は税引前1万5,000円、税引後では約1万1,953円です。100万円では年1.80%と年1.50%の差は税引後で約2,390円ですが、預入金額が1,000万円なら約2万3,900円まで広がります。以前の超低金利時代と比べると、金融機関を比較する意味がかなり大きくなってきました。
| 税引前年利 | 100万円の税引前利息 | 税引後利息の目安 |
|---|---|---|
| 年1.80% | 18,000円 | 約14,343円 |
| 年1.70% | 17,000円 | 約13,546円 |
| 年1.60% | 16,000円 | 約12,750円 |
| 年1.55% | 15,500円 | 約12,351円 |
| 年1.525% | 15,250円 | 約12,152円 |
| 年1.50% | 15,000円 | 約11,953円 |
預貯金の利子所得は、原則として所得税・復興特別所得税15.315%と地方税5%を合わせた20.315%が源泉徴収されます。
年間利息シミュレーター
預入金額と金利を入力すると、1年間の利息を自動計算します。
信用金庫・信用組合の高金利定期を選ぶときの注意点
表示金利だけで決めないことが大切
今回のランキングを見ると、年1.50%から年1.80%という高い金利が並んでいますが、すべての人が表示されている最高金利を利用できるわけではありません。
特に上位には、組合員限定、年金受取、新規資金、年齢条件、新規口座開設などの条件があります。信用金庫や信用組合では営業地区も定められているため、金利が全国1位でも、自分の住所や勤務先によっては組合員になれない場合があります。
また、自動継続の商品でも、1年後に同じ金利が続くとは限りません。満期時にはその時点のキャンペーン金利や店頭表示金利へ変更される商品も多いため、「最初の1年間の金利」と「自動継続後の金利」は分けて考える必要があります。
定期預金や利息の付く普通預金などの一般預金等は、預金保険制度によって1金融機関につき預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護されます。1,000万円を超える資金を預ける場合は、金利だけではなく金融機関を分散する考え方も持っておきたいところです。
筆者の視点|9月以降、定期預金金利はどうなる?
年1.50%は「かなり高い金利」から「比較対象となる金利」へ
筆者が9月のランキングを調べて最も印象に残ったのは、年1.80%という数字そのものよりも、9月に入ってから新しい最高水準の商品が登場したことです。
7月・8月はボーナスキャンペーンの季節ですから、多少高い金利が出ても「夏限定」と考えることができます。しかしイオ信用組合の年1.80%は9月1日スタートです。さらに愛知商銀は8月10日に年1.80%へ引き上げ、札幌中央信用組合では通常の1年定期金利自体が年0.50%へ上昇しました。こうした動きを見ると、現在起きているのは単なる季節キャンペーンではなく、円預金の金利水準そのものが切り上がる過程ではないかと考えています。
もちろん、すべての信用金庫・信用組合が一斉に年1.50%や年1.80%へ上げるわけではありません。地域ごとの預金量や融資需要、資金調達方針によって差は残ります。しかし、上位商品の年1.50%が珍しくなくなれば、他の金融機関も預金流出を防ぐために金利を見直す可能性があります。競争は一部の高金利商品から、徐々に通常金利へ波及していく可能性があります。
今後さらに日本銀行が政策金利を引き上げる局面になれば、特に1年もの定期預金には上昇余地が残っていると見ています。そのため現在のような金利上昇局面では、3年、5年の高金利商品へ資金を一度に固定するだけではなく、1年ものを活用して満期を分散する方法も考えられます。1年後にさらに金利が上昇していれば、その時点で新しい高金利商品へ乗り換えやすいからです。
そして次の大きな注目ポイントは冬のボーナスシーズンです。現在すでに1年もの年1.80%が登場している以上、11月後半から12月にかけて年1.80%前後の商品がさらに増える可能性は十分あります。条件付きではありますが、1年もの年2.00%という数字をどこかの地域金融機関が打ち出すかどうかも、今後の一つの節目になりそうです。
ただし、年2.00%到達はあくまで筆者の見通しであり、現時点で確定しているものではありません。日本銀行の金融政策、市場金利、各金融機関の資金需要によって状況は変化します。だからこそ、毎月の金利を定点観測していく意味が以前より大きくなってきています。
まとめ|9月は夏のキャンペーン終了ではなく、次の金利競争が始まった
2026年9月の信用金庫・信用組合の定期預金金利ランキングでは、1年もの最高金利が年1.80%まで上昇しました。1位のイオ信用組合は9月1日から「イオ・パワーPREMIUM」を開始し、2位の愛知商銀も8月10日から年1.80%へ金利を引き上げています。
前月の最高金利は年1.60%でしたから、トップ水準はわずか1カ月で0.20ポイント上昇したことになります。また、年1.50%の商品が増えたことで、前月までTOP10に入っていた金融機関が同じ金利を維持していてもランキング外となるケースが出てきました。
一方、財務省が9月1日に実施した10年国債入札では募入最高利回りが3.011%となり、日本銀行も経済・物価情勢に応じて政策金利を引き上げていく考えを示しています。預金者にとっては、超低金利時代とは明らかに違う環境になってきました。
これからは「近所の金融機関だから」という理由だけで定期預金を選ぶのではなく、金利、預入期間、年金受取条件、新規資金条件、組合員資格、満期後の取り扱いまで比較することが重要です。ただし数千円の利息差だけを追いかけるのではなく、利用しやすさや資金をいつ使う予定なのかも含めて選ぶことが大切でしょう。
2026年の定期預金金利競争は、夏で終わったのではありません。むしろ9月に入り、次のステージが始まったと筆者は見ています。今後の日銀の金融政策と、冬のボーナスキャンペーンで年2%の大台が見えてくるのか、引き続き注目していきたいところです。
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出典・引用
▶財務省「10年利付国債の入札結果」の公式ページはこちら
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本記事は、2026年9月5日時点で各金融機関などが公表している情報をもとに作成した情報提供を目的とするものであり、特定の金融商品や金融機関への申込み・契約・投資を推奨するものではありません。定期預金の金利、キャンペーン内容、預入条件、対象者、取扱期間などは変更または終了する場合があります。実際に利用する際は、必ず各金融機関の公式サイトや窓口で最新情報をご確認ください。また、本記事にはAmazonアソシエイト・プログラムを利用した商品紹介リンクが含まれております。
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