株式投資で利益を得る方法として、一般的に知られているのが、株価の値上がりによる「キャピタルゲイン」と、配当金による「インカムゲイン」です。
しかし、株式投資には、企業の商品やサービスを実際に利用しながら応援できる楽しみ方もあります。
それが「株主優待」です。
株主優待には、食品、食事券、買い物券、日用品、書籍、レジャー施設の利用券など、企業ごとに特色のある内容が用意されています。東京証券取引所も、株主の主な権利として配当金や議決権とともに、自社製品や施設利用券などを受け取れる株主優待を挙げています。
本記事では、2026年7月に権利が確定する銘柄の中から、一般消費者が使いやすい「グルメ」「日用品」「書籍」「外食」「美容」「レジャー」関係の株主優待を中心に10銘柄を選びました。
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- 1 2026年7月の株主優待はいつまでに買えばいい?
- 2 2026年7月権利確定の株主優待おすすめ10銘柄一覧
- 3 1.丸善CHIホールディングス|書籍や文房具に使いやすい
- 4 2.アクシージア|美容・化粧品に使える高額優待
- 5 3.バルニバービ|外食とグルメ商品から選べる
- 6 4.ティーライフ|お茶や健康食品を選べる通販優待
- 7 5.日本駐車場開発|家族旅行やレジャーで活用できる
- 8 6.JMホールディングス|肉・お米・商品券から選べる
- 9 7.ダブルエー|靴やバッグを1点選べる
- 10 8.モロゾフ|洋菓子や喫茶店を楽しみたい人向け
- 11 9.稲葉製作所|図書カードで使い道が分かりやすい
- 12 10.エターナルホスピタリティグループ|鳥貴族の食事券
- 13 7月の株主優待銘柄を選ぶときのポイント
- 14 7月株主優待に関するよくある質問
- 15 まとめ|優待の金額より「実際に使えるか」を重視しよう
- 16 出典・引用
2026年7月の株主優待はいつまでに買えばいい?
2026年7月末を基準日とする株主優待を取得する場合、基本的な日程は次のとおりです。
- 権利付き最終日:2026年7月29日(水)
- 権利落ち日:2026年7月30日(木)
- 権利確定日:2026年7月31日(金)
株主優待を取得するには、原則として2026年7月29日の取引終了時点までに対象株式を購入し、保有している必要があります。
証券会社の注文方法や約定日によって扱いが異なる可能性もあるため、購入前に利用している証券会社の権利確定日カレンダーを確認しましょう。
2026年7月権利確定の株主優待おすすめ10銘柄一覧
参考株価は2026年7月21日前後の市場価格を基に、分かりやすい金額へ丸めた概算です。実際の株価は常に変動するため、購入直前に最新価格を確認してください。
| 銘柄名 | 証券コード | 参考株価 | 優待取得株数 | 最低購入価格の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 丸善CHIホールディングス | 3159 | 約360円 | 100株 | 約3万6,000円 |
| アクシージア | 4936 | 約350円 | 200株 | 約7万円 |
| バルニバービ | 3418 | 約1,130円 | 100株 | 約11万3,000円 |
| ティーライフ | 3172 | 約1,160円 | 100株 | 約11万6,000円 |
| 日本駐車場開発 | 2353 | 約260円 | 500株 | 約13万円 |
| JMホールディングス | 3539 | 約1,320円 | 100株 | 約13万2,000円 |
| ダブルエー | 7683 | 約1,430円 | 100株 | 約14万3,000円 |
| モロゾフ | 2217 | 約1,590円 | 100株 | 約15万9,000円 |
| 稲葉製作所 | 3421 | 約1,760円 | 100株 | 約17万6,000円 |
| エターナルホスピタリティグループ | 3193 | 約2,930円 | 100株 | 約29万3,000円 |
※最低購入価格は「7月21日時点の参考株価×優待取得株数」で計算した概算であり、売買手数料などは含んでいません。
1.丸善CHIホールディングス|書籍や文房具に使いやすい
丸善CHIホールディングスは、「丸善」や「ジュンク堂書店」などを展開する企業グループです。
毎年7月31日時点で100株以上を保有する株主を対象に、全国の対象店舗で利用できる商品券を贈呈しています。
100株以上200株未満では500円分、200株以上500株未満では1,000円分、500株以上2,000株未満では2,000円分の商品券が受け取れます。
100株の最低購入価格が比較的低く、書籍だけでなく、対象店舗で販売されている文具などにも利用できる点が魅力です。株主優待を初めて取得する人にとっても、使い道をイメージしやすい銘柄といえるでしょう。
一方、100株で受け取れる商品券は500円分なので、優待額だけを目的に無理に購入するのではなく、配当や業績も含めて判断する必要があります。
2.アクシージア|美容・化粧品に使える高額優待
アクシージアは、化粧品やスキンケア商品を展開する企業です。
毎年7月31日時点で200株以上を保有する株主を対象に、株主専用ページで利用できる優待券を贈呈しています。
200株以上500株未満の場合、継続保有期間が1年未満でも6,000円分の優待券を受け取れます。1年以上3年未満では7,500円分、3年以上では9,000円分に増額されます。
参考株価を約350円とすると、200株の購入価格は約7万円です。今回選んだ銘柄の中では、投資金額に対する優待額が大きい部類に入ります。
ただし、優待券は株主専用ページで利用する仕組みで、1回の購入につき利用できる優待券が1枚までなどの条件があります。化粧品を普段から利用する人には魅力的ですが、商品を使わない人にとっては実質的な価値が低くなる点に注意が必要です。
3.バルニバービ|外食とグルメ商品から選べる
バルニバービは、レストランやカフェの運営、地方創生に関連した飲食事業などを手掛けています。
100株以上を保有する株主には、3,000円相当の優待が用意されています。
主な選択肢は、グループ店舗で利用できる電子食事券、オンラインストアで使える割引コード、企業が選定するオリジナル商品などです。
外食だけでなく、自宅で楽しめる商品を選択できるため、近隣に対象店舗がない人でも利用しやすい設計です。電子食事券は対象店舗で1円単位から利用できるため、少額の会計にも使いやすい点が特徴です。
ただし、利用できる店舗や商品は変更される可能性があります。購入前に、自宅や勤務先の周辺に対象店舗があるか、オンラインストアで欲しい商品があるかを確認しておきましょう。
4.ティーライフ|お茶や健康食品を選べる通販優待
ティーライフは、お茶、健康食品、化粧品などを通信販売している企業です。
1月末と7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、自社商品の購入に利用できる株主優待券を贈呈しています。
100株の場合は1,000円分の優待券が目安となります。公式通販の商品だけでなく、株主向けに用意された優待特選商品にも利用できます。
優待券を使って注文する場合は、原則として購入金額にかかわらず送料が無料になるため、1,000円分の優待でも使いやすいのが特徴です。プーアール茶や健康茶、シャンプーなど、日常生活で消費しやすい商品が多い点もメリットです。
有効期間は発行日から1年間です。優待券の金額を超える商品を購入した場合は差額の支払いが必要になりますが、自分が実際に使う商品を選びやすい優待といえます。
5.日本駐車場開発|家族旅行やレジャーで活用できる
日本駐車場開発は、駐車場事業のほか、スキー場やテーマパークなどのレジャー事業を展開しています。
500株以上の保有で、対象駐車場の割引券、スキー場やアクティビティ施設の割引券、那須ハイランドパークなどの入園券・割引券が受け取れます。
1株当たりの株価は比較的低いものの、優待を取得するには500株以上が必要です。参考株価を約260円とすると、最低購入価格は約13万円となります。
車をよく利用する人、スキーやスノーボードを楽しむ人、那須周辺のレジャー施設へ行く家庭にとっては、複数の優待を組み合わせられる可能性があります。
一方、対象地域から遠い場所に住んでいる場合、優待を使うために交通費や宿泊費が必要になることがあります。割引額だけで判断せず、実際に行く予定がある施設かどうかを確認することが重要です。
6.JMホールディングス|肉・お米・商品券から選べる
JMホールディングスは、「ジャパンミート生鮮館」や「肉のハナマサ」などを展開する食品関連企業です。
100株以上を継続して1年以上保有している株主は、次の3種類から1つを選択できます。
- 2,500円相当の精肉関連商品
- 南魚沼産コシヒカリ2kg
- JMホールディングスグループ商品券2,500円分
肉製品だけでなく、お米や店舗で使える商品券を選べるため、家族構成や生活スタイルに合わせやすいのが特徴です。
ただし、優待を受け取るには、毎年7月末日と前年7月末日の株主名簿に、同一株主番号で100株以上を保有していることが記載される必要があります。
そのため、2026年7月に初めて購入した場合は、原則として2026年分の優待対象にはなりません。2027年7月の取得を目指す長期保有候補として考えるのが現実的です。
7.ダブルエー|靴やバッグを1点選べる
ダブルエーは、女性向けシューズブランド「ORiental TRaffic」などを展開しています。
毎年1月31日と7月31日時点で100株以上を保有する株主には、オリエンタルトラフィックの公式オンラインストアで、対象商品1点と交換できる優待券が贈呈されます。
対象には靴、バッグ、シューケア用品などが含まれますが、衣料品など一部対象外の商品があります。
金額が固定された割引券ではなく、条件を満たす商品を1点選べるため、選ぶ商品によっては大きなメリットを得られる可能性があります。靴を定期的に購入する人や、家族へのプレゼントに利用したい人には魅力的です。
一方、優待は基本的にオンラインストアでの利用となり、実店舗では使えません。また、優待を利用して取得した商品の返品や交換には制限があります。サイズ選びを含め、利用条件を確認してから注文しましょう。
8.モロゾフ|洋菓子や喫茶店を楽しみたい人向け
モロゾフは、チョコレート、プリン、焼き菓子などで知られる洋菓子メーカーです。
毎年7月31日時点で100株以上を保有し、一定の継続保有条件を満たす株主を対象に、店舗や喫茶店で利用できる20%割引優待券などを贈呈しています。
100株の場合でも、半年以上の継続保有が必要です。半年以上とは、1月31日と7月31日の株主名簿に、同一株主番号で連続して記載されていることを意味します。
したがって、2026年7月に初めて購入した場合、2026年分の優待は原則として受け取れません。翌年以降の優待取得を前提として検討する必要があります。
モロゾフの商品を百貨店などで定期的に購入する人や、対象の喫茶店を利用する人には使いやすい一方、割引券を使うためには買い物が必要です。「優待があるから予定外の商品を購入する」という状態にならないよう注意しましょう。
9.稲葉製作所|図書カードで使い道が分かりやすい
稲葉製作所は、「イナバ物置」で知られる物置・オフィス家具メーカーです。
7月末時点で100株以上300株未満を保有する株主には、オリジナル図書カード1,000円分が贈呈されます。
図書カードは全国の対象書店などで利用できるため、地域を問わず使いやすい優待です。自社店舗の割引券とは異なり、利用するために高額な商品を購入する必要もありません。
300株以上では、地域の特産品や図書カードなど、保有株数に応じた選択肢が用意されています。
ただし、100株を取得するには約17万円台の資金が必要です。図書カード1,000円分だけで投資判断をせず、物置・オフィス家具事業の業績、配当、株価水準を合わせて確認しましょう。
10.エターナルホスピタリティグループ|鳥貴族の食事券
エターナルホスピタリティグループは、焼鳥チェーン「鳥貴族」などを展開しています。
2026年7月31日時点で100株以上300株未満を保有する場合、1,000円分の電子食事券が贈呈される予定です。優待は1月末と7月末の年2回実施され、100株保有の場合は年間合計2,000円分となります。
電子食事券は、国内の鳥貴族の対象店舗で利用できます。利用時にスマートフォンなどでQRコードを表示する方式のため、紙の食事券を持ち歩く必要がありません。
同社は2026年8月1日を効力発生日として1株を2株に分割する予定です。2026年7月分は分割前の100株基準で判定されるため、分割後の株数や今後の優待条件と混同しないよう注意してください。
また、鳥貴族を普段利用しない人にとっては、食事券を使うために予定外の外食をする可能性があります。店舗の利用頻度を考えたうえで検討しましょう。
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7月の株主優待銘柄を選ぶときのポイント
自分が実際に使える優待を選ぶ
株主優待は、表示されている金額と、自分にとっての価値が一致するとは限りません。
例えば、3,000円分の食事券を受け取っても、対象店舗が近くになければ十分に利用できません。化粧品や靴の優待も、普段購入しない商品であれば、実質的な価値は低くなります。
「金額が大きい優待」よりも、「日常生活で確実に使える優待」を選ぶことが大切です。
優待利回りだけで選ばない
優待利回りが高く見える銘柄でも、業績が悪化して株価が下落すれば、優待額を上回る損失が発生する可能性があります。
最低限、次の項目を確認しましょう。
- 売上高や利益が大きく落ち込んでいないか
- 営業キャッシュフローが安定しているか
- 自己資本比率や有利子負債に問題がないか
- 配当を無理なく継続できるか
- 過去に優待内容を頻繁に変更していないか
株主優待は、企業の業績や経営方針によって変更・縮小・廃止される可能性があります。優待は「必ず将来も続く収益」ではなく、企業から提供される付加的な特典として考えましょう。
継続保有条件を確認する
7月の権利付き最終日に株式を購入しても、すべての優待を取得できるわけではありません。
今回紹介した中では、JMホールディングスは1年以上、モロゾフは半年以上の継続保有が必要です。アクシージアも、保有期間が長くなるほど優待額が増える仕組みです。
継続保有条件がある場合は、貸株サービスの利用、証券会社の変更、保有株数の減少などによって株主番号が変わり、保有期間が途切れたと判断される可能性があります。
長期保有優待を狙う場合は、少なくとも必要株数を継続して保有する方法が分かりやすいでしょう。
権利落ち後の株価下落に注意する
株主優待や配当の権利が確定した翌営業日は、「権利落ち日」となります。
権利落ち日には、優待や配当を取得した投資家から売却注文が出ることがあり、株価が下落する場合があります。
1,000円分の優待を取得するために株式を購入しても、株価が1株当たり30円下落すれば、100株で3,000円の含み損になります。
優待額だけでなく、株価の変動リスクを含めて判断することが重要です。
余裕資金で分散投資する
株主優待を目的に1つの銘柄へ資金を集中させると、業績悪化や優待廃止の影響を大きく受けます。
食品、外食、小売、サービスなど、異なる業種へ分散することで、特定企業への依存を抑えられます。
ただし、優待を増やすためだけに多数の銘柄を購入すると、管理が複雑になります。有効期限、申し込み期限、利用店舗などを管理できる範囲にとどめましょう。
株主優待を始めるなら、取引コストも確認
株主優待の内容だけでなく、株式を購入するときの手数料も確認しておきたいポイントです。
少額で購入できる株主優待銘柄を探している方は、取扱商品や手数料の条件を確認してみましょう。
バナーから口座開設や取引サービスの詳細を確認できます。
※取引商品、年齢、取引方法、1日の約定代金合計などによって手数料が異なります。最新の手数料および適用条件はリンク先でご確認ください。
7月株主優待に関するよくある質問
2026年7月の株主優待はいつまでに買えばよいですか?
7月31日を権利確定日とする銘柄は、原則として2026年7月29日の取引終了時点までに購入し、保有する必要があります。
7月30日に売却しても優待はもらえますか?
7月29日の権利付き最終日まで保有していれば、通常は7月30日の権利落ち日以降に売却しても優待の権利を取得できます。ただし、継続保有期間が必要な銘柄は、売却すると次回以降の長期保有条件を満たせなくなる可能性があります。
NISA口座で購入しても株主優待はもらえますか?
NISA口座で購入した株式でも、企業が定める保有株数や保有期間などの条件を満たせば、原則として株主優待の対象になります。
株主優待はいつ届きますか?
企業によって異なりますが、7月末に権利が確定する銘柄は、9月から12月ごろに案内や優待品が届くケースが多くなっています。申込手続きが必要な優待は、案内を受け取った後に商品を選択します。
まとめ|優待の金額より「実際に使えるか」を重視しよう
2026年7月に権利が確定する株主優待には、書籍、食品、外食、化粧品、靴、健康商品、レジャー施設など、生活を楽しめるさまざまな内容があります。
少額から始めやすい銘柄を探すなら、丸善CHIホールディングスやアクシージアが候補になります。
グルメ関係を重視するなら、JMホールディングス、バルニバービ、モロゾフ、エターナルホスピタリティグループが候補です。
日常生活での使いやすさでは、ティーライフ、ダブルエー、稲葉製作所も注目できます。
ただし、株式投資で最も重要なのは、優待の金額ではなく、企業が中長期的に利益を上げ、株主への還元を続けられるかどうかです。
株主優待は、あくまでも企業への投資に付随する楽しみの一つです。優待内容だけで購入を決めず、業績、財務状況、配当、株価水準、自分が実際に利用できるかを確認したうえで、余裕資金の範囲内で判断しましょう。
- 【2026年7月版】7月権利確定の株主優待おすすめ10銘柄|必要資金・優待内容・権利付き最終日を徹底比較
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出典・引用
- 金融庁「投資を行っている方へ」
- 金融庁「資産形成の基本」
- 金融庁「NISAを知る」
- 金融庁「EDINET(有価証券報告書等の開示書類)」
- 国税庁「株式・配当・利子と税」
- 国税庁「株主優待を受け取った場合」
- 消費者庁「財産にかかわる危険・投資に関する注意喚起」
本記事は、2026年7月21日時点で公表されている企業公式情報などを基に、独自に調査・作成したものです。参考株価、最低購入価格、株主優待の内容、対象株数、継続保有条件、利用可能店舗、発送時期などは変更される可能性があります。株式を購入する前に、各企業の公式IRページおよび利用する証券会社の最新情報を必ず確認してください。本記事は特定銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。株式投資には元本割れの可能性があります。最終的な投資判断は、ご自身の責任で行ってください。